TOP CONTACT

試合前の緊張感はメンタルの成長チャンス!

試合前ほど緊張感を

感じる瞬間はないと思います。

スポーツメンタルコーチ

だからこそ

スポーツメンタルコーチの出番。

 

普段は月に1回から2回、

さらには試合前に15分ほどの電話をします。

 

試合の緊張感を解く方法として

一般的には呼吸法や筋弛緩法などあります。

 

しかし、

私はそういった対処療法ではなく

根本的な解決を提案したいのです。

 

会話を通じて、

選手の気持ちを整えていきたいのです。

 

そこで実際に私がやっているコーチングについて

少しご紹介したいと思います。

 

目次

  1. 緊張のメカニズム
  2. 心のクセを知る
  3. 自分を理解するから変化する
  4. ルーティンに頼らない
  5. ノートを取る重要性

 

緊張のメカニズム

私が見てきた選手の中で、

こんな選手がいました。

 

試合前になると動悸が。

額の汗が止まりません。

 

あれだけ穏やかだった口調が

ものすごく早口に。

 

呼吸も浅く、

思考も狭くなっていきます。

 

試合でもその緊張感が伝わってきます。

そして試合中に涙を流します。

 

自分の不甲斐なさが許せず、

緊張の糸を涙で流すしかできませんでした。

 

このケースでは

非常にレアな状態です。

 

張り詰めた緊張感に耐えきれずに、

自分自身を見失うケースは誰にでもあります。

 

では、

どのようにして緊張は

起こっているのでしょうか?

 

簡潔にまとめると

理由は2つあります。

 

1つは脳内物質です。

 

緊張(ストレス)を感じると、

脳内ではあるホルモンが分泌されます。

 

それがノルアドレナリンと

ドーパミンです。

 

これらが前頭前野で高まると、

神経細胞間の活動が弱まります。

 

そして知的行動が

止まってしまいます。

 

脳内ネットワークの活動が弱まると、

行動を調節する能力も低下します。

 

視床下部から下垂体に

指令が届きます。

 

副腎がストレスホルモンである

コルチゾールを血液中に放出します。

 

これが脳に届くと

事態はさらに悪化します。

 

こうして、

自制心はバランスを崩していくのです。

 

2つ目の理由に、

自律神経のバランスです。

 

1つ目の理由にも関連するのですが、

自律神経のバランスです。

 

この自律神経は私たちが生きていく上で

とても重要な働きをしてくれています。

 

その主な働きに交感神経と、

副交感神経があります。

 

交感神経が優位になると、

私たちは緊張を感じます。

 

一方で副交感神経が優位だと

リッラクスを得ることができます。

 

この2つの神経は、

バランスのとれた状態が理想と言われます。

 

しかし、

このバランスが崩れると、

緊張や不安を感じてしまうことが起きます。

 

心のクセを知る

 

理論的には他にも逆U字理論や、

食事や栄養面からもアプローチが出来ます。

 

それらも大事なのですが、

私が大事にしたいのが心のクセを知ることです。

 

「緊張をどうにかしかたい」

「不安を解消したい」

 

そういった声を

非常に多く頂きます。

 

私自身も野球をしていた時、

緊張しやすい人間でした。

 

もともと自信もなかったので、

試合前はいつも心臓がバクバクでした。

 

そんな自分が試合での結果を左右していたのが

最初に投げた時のボールの感覚でした。

 

しかし今思えば、

「最初のボールを投げた時の心のクセ」

が影響していたと気付きました。

 

つまり、

1球目にどんな球を投げられたかで

自分の調子を決めつけていたのです。

 

これって、

野球に限らずサッカーでもあります。

 

ファーストタッチがちゃんとできるか?

これで悩む選手って多いんです。

 

あとは卓球やバレー、バスケでも

最初ってめちゃくちゃ大事ですよね。

 

しかし、

この最初の出来次第で自分の良し悪しを

勝手に決めつけてしまうのは心のクセなのです。

 

自分を理解するから変化する

 

心のクセをしるということは

自分を正しく理解することになります。

 

変に強がるわけではなく、

自分に無駄な着色なしに理解する。

 

これが1番簡単ではないのです。

しかし効果は抜群にあります。

 

なぜならば、

自分を理解できている人ほど

自分がいますべき行動がわかるからです。

 

先程の脳内物質においていえば、

前頭前野の活動がすべてです。

 

しかし、

興奮状態になると扁桃体に血流が集まります。

 

この状態で前頭前野という脳の司令塔が

正しく機能しなくなります。

 

この前頭前野をちゃんと機能させるために

色んな方法があります。

 

そういった方法論を抜きにして、

私は物事の捉え方をちょっとだけ変えたいのです。

 

つまり、

試合での最初の入り方をよくする。

 

もしくは最初の入りがダメでも、

10球以内でよくしたらいいのです。

 

あるプロ野球選手が、

同じような悩みを抱えていました。

 

投球練習の1球目から

全力で投げ込むスタイルでした。

 

しかし、

それだと1球目にとんでもない所に

投げ込む確率が増しました。

 

投手をやっていると、

マウンドがまだ自分の足に慣れてないので

土に足が取られてしまうことがあります。

 

すると、

全力で投げても狙ったところに

投げられないことが多々あります。

 

なので、

1球目の入りを変えました。

 

全力で投げるのではなく、

5割の力で投げるのです。

 

5割の力で投げ込むので、

ある程度の球をある程度のコントロールが出来ます。

 

すると、

当たり前ですが人間の脳は勘違いして

今日はちゃんと制御できていると捉えられます。

 

これがどんどん積み重なると、

自信が持てるようになります。

 

自信が持てるようになると、

自然と気持ちが落ち着いてきます。

 

大事なことは、

最初の入り方です。

 

この入り方を

どれだけ準備できるか?

 

そこを二人三脚で構築していくのが

私の仕事の1つでもあります。

 

ルーティンに頼らない

 

ある意味で、

これらはルーティンかもしれません。

 

意図的にルーティンを作ろうと

思っている訳ではありません。

 

その時その時によって

最適な答えは変わっていきます。

 

このやり方がAという選手によくても

別の選手にハマるとは限りません。

 

なので、

一種のルーティンに頼るのではなく、

自分の無意識の習慣をちょっと変えたいのです。

 

脳は身体の中で1番エネルギーを消費する場所です。

基本的には楽をしたいと思っています。

 

しかし、

何か新しいことをすると

それは脳にとってストレスです。

 

うまくいかない選手ほど、

劇的な変化を望みます。

 

だから、

行動を劇的に変化させようとします。

 

小さな一歩よりも

大きな一歩を歩もうとします。

 

すると、

脳にとっては大きな負担になります。

 

大きな負担とは大きなストレス。

なので脳的には嫌だ?ってなります。

 

嫌だと思うから、

気持ちが続かない。

 

いわゆる、

モチベーションが続かない状態なのです。

 

そうではなく、

脳の”ごきげん”をとってほしいのです。

 

ストレスなく、

負担がないところから始めたいのです。

 

すると、

脳は変化に気づかずに

自然と習慣が変わっていきます。

 

習慣が変わると、

無意識に結果を出せる自分になっていくのです。

 

ルーティンではなく、

無意識の習慣をちょっと変えていく

そんな工夫が大事になっていきます。

 

ノートを取る重要性

 

緊張を解くために、

無意識の力を借りることがポイントです。

 

その上で大事になるのが、

自分を正しく知ることになります。

 

そして、

自分を知る上でもっとも効果的なのが、

ノートをとることになります。

 

いわゆる日誌です。

この際にスマホではなくノートがポイントです。

 

なぜならば、

振り返ることができることと、

手書きによる記憶の定着が期待できるからです。

 

その際に、

日誌を書こうとすると

1ページ書こうとする人が必ず出てきます。

 

ストレスなく続くのであればいいのですが、

少しでもストレスを感じてはNGです。

 

以前にもお伝えした通り、

脳にストレスを感じさせないことがポイントです。

 

そのためにも、

私は5行だけ書いてもらうことをオススメしてます。

 

たったの5行でOKです!

5行かけたら最高です。

 

なんなら、

3行でもいいです。

 

必ずアウトプットが大事です。

このアウトプットができないと

結果はなかなか生まれません。

 

あるJリーガーに

ノートの話をしました。

 

最初は日誌とか書くのが苦手でした。

苦手な理由を聞くと書くことよりも

字が汚いのが嫌だったのです。

 

つまり、

人に見られるのが嫌だと。

 

しかし、

この日誌は人に見せるものではありません。

 

あくまでも自分のためです。

自分のためだと人って嫌なことも

自然とできるんですよね。

 

これも心のクセなんです。

こういった心のクセを知るために

スポーツメンタルコーチがいます。

 

大変な作業に思われますが、

積み重ね形のメンタルトレーニングとは違い

メンタルコーチングでは一生ものです。

 

私自身がうつ病を経験し、

心を鍛える以上に心のクセを知ることが

どれだけ大事か身を持って知っています。

 

そして何よりも、

鍛えた鋼ほどポキッと折れやすいのです。

そうではなく植物のように心を育てる感覚を

多くの人に知ってほしいなと思います。

 

最後まで

お読み頂きましてありがとうございます。

 

【このコラムの著者】

プロスポーツメンタルコーチ/一般社団法人日本スポーツメンタルコーチ協会
代表理事 鈴木颯人
プロ野球選手、オリンピック選手などのトップアスリートだけでなく、アマチュア競技のアスリートのメンタル面もサポート。全日本優勝、世界大会優勝など圧倒的な結果を生み出すメンタルコーチングを提供中。>> 今も増え続ける実績はこちら

【プロフィール】フィリピン人の母と日本人の父との間に生まれました。生まれた国はイギリス。当時から国際色豊かな環境で育って来ました。1歳になる頃には、日本に移住しました・・・。>>続きはこちらから

☆講演のお知らせ☆

 

【受付中スポーツメンタルコーチになる為のセミナー

-アスリートのパフォーマンスを引出すメンタルコーチになる為には-

 

スポーツメンタルコーチR?として活躍する上で大事なエッセンスをお伝えする講座です。アスリートのパフォーマンスを高めるために大事にしたい3つの秘密をお伝えします。

詳細・お申込みはこちらからお願いします。 

 

 
 
【受付中】やる気とモチベーションを上げる脳と心の仕組み講座
-年間1000人以上のアスリートと接する中で判明した目標が達成しにくい理由とは?- 
 
モチベーションが"低い"という言葉をよく使っていませんか?モチベーションを科学するとモチベーションは低いのではなく、”見失っているだけ”なのです。その理由をお伝えします。
 
 

【受付中緊張や不安を無くし自信を高める方法

-脳と心の仕組みを利用した自信を高める最先端の方法-

 

緊張したり、不安になることは誰にでもあります。その上で必要になるのが”自信”です。確固とした自信を手にいれる為には脳の仕組みを理解する必要があります。その方法をお伝えします。

  詳細・お申込みはこちらからお願いします。

 

 

 

【受付中極限の集中ゾーンに入る方法
-自分史上最高パフォーマンスへの入り口-
 
誰もが一度は入る究極の集中状態”ゾーン”。最高のパフォーマンスを発揮する上で避けては通れないメンタルの王道を理解するセミナーです。
 
 
 
 
【受付中 息子、娘、子供のメンタルを強くする親になるには?
-親御さんの為の子供のメンタルを高める方法-
 
アスリートの数だけ親御さんがいます。最先端の教育科学においてわかってきた一流のアスリートを育てる親御さんの秘密をお伝えします。
 
 
 
 
絶望からの逆転劇 柔道選手の物語から学ぶ自暴自棄にならない方法 こんにちは、スポーツメンタルコーチの鈴木颯人です‥ 続きを読む
メンタルはスキルなのか? スポーツメンタルコーチの鈴木颯人です。 「メンタルはスキルですか?」 とい‥ 続きを読む
ルーツは”尊敬する恩師と唯一無二の親友”の言葉、渡邊雄太選手 日本人史上2人目のNBA選手となった渡邊雄太選手。身長2メート‥ 続きを読む
モチベーションをあっという間に高める為の考え方 苦しかった高校時代 先日、 とある高校生とコーチングをしまし‥ 続きを読む
弱小チームから脱却!新チームになってから意識したいこと 新しいチームになってから、スポーツメンタルコーチとして意識してい‥ 続きを読む
人見知りでも強メンタル!目指すのは”絶対的クローザー”宇田川優希選手 アスリートの望む結果にメンタル面で‥ 続きを読む
難病を乗り越えたメンタル、”氷上のシンデレラ”三原舞依選手 アスリートの望む結果にメンタル面でサポートするス‥ 続きを読む
メンタルコーチングを受ける事が「心の弱さ」を認めることに繋がるのか? メンタルコーチングでしたり、メンタルトレーニングを受け‥ 続きを読む
アスリートのセカンドキャリア、迷わないくらいの〇〇を手に入れる セカンドキャリアについて、メディアとかそれ以外の教育機関でも、「今の‥ 続きを読む
ライバル選手と差をつける”アスリートのためのライフスキル” アスリートの望む結果にメンタル面でサポー‥ 続きを読む
10年間トップに立ち続けた「やり続ける力」元オリンピック日本代表体操選手・内村航平さん オリンピックに4大会出場して‥ 続きを読む
プロ野球のコーチが求められることは選手のメンタルケア 今のプロ野球で活躍する選手たちがコーチに求めていることが年々変わりつつ‥ 続きを読む
ハーフだからこその苦悩 今日はハーフアスリートについてお話ししたいと思います。ハーフとは、自分の父親、もしくは母親が‥ 続きを読む
最強の縁と向上心で育成から一流投手へ、千賀滉大投手 アスリートの望む結果にメンタル面でサポートするスポーツメンタルコーチの鈴木颯人で‥ 続きを読む
ライバルが気になって仕方がたない場合のメンタルの整え方 「ライバルのSNSが気になって仕方がない」 そういって、 怒りを‥ 続きを読む
スポーツ選手が口を揃えて話す言語化に潜む罠 アスリートの望む結果にメンタル面でサポートするスポーツメンタルコーチの鈴木颯人で‥ 続きを読む
選手たちから学んだ大切な想い スポーツメンタルコーチとして 12年活動してます。 選手とのメンタ‥ 続きを読む
自信を高めるために〇〇してますか? 八方美人と聞いてみなさんは どんな印象を持ちますか? ‥ 続きを読む

123456789101112131415