昨日は、私がメンタルサポートを担当しているサーフィン選手の試合を視察するため、神奈川県の鵠沼海岸へ行ってきました。
数あるスポーツの中でも、サーフィンは「自然を味方にして戦う」という非常に特殊で難しい競技です。 この日は台風の影響で波がかなり高く、出場しているサーファーたちは皆「波選び」に悪戦苦闘していました。波の動きには規則性がありそうでない。しかし、じっと海を観察していると、あることに気がつきました。
それは、「海は、空と一緒だ」ということです。 目には見えない気流(流れ)があるように、海にも必ず見えない流れがあり、それを読み解くことができるようになるのだと感じました。
事前情報と「経験」の重要性 パイロットの世界との共通点
この波を読む作業は、パイロットの世界によく似ています。
パイロットが乗客に快適な乗り心地を提供し、安全に目的地へ届けるためには「事前の情報収集」が極めて重要です。そのため、航空業界には「ディスパッチャー(運航管理責任者)」という、事前にパイロットへフライト情報を伝える専門職が存在します。パイロットは自分の感覚だけでなく、様々な情報を頼りに最適なフライトを目指すのです。
サーフィンの大会でも、必ず事前の気象情報が提供されます。 データからある程度の波は予測できますが、やはり一番頼りになるのは「現地のリアルな情報」と「自身の経験」です。 パイロットの世界でも、特定の難しい空港には「事前に特別な訓練(経験)を積んだパイロット」しか着陸できないルールがあるのと同じですね。
経験を超越する「自信」と「直感力」
情報を集め、経験を積むことは何よりも大切です。しかし、勝負の極限状態において、その過去の経験すらも超越する強力な武器があります。 それが「自信」です。
特に自然を相手にする競技では、「自分の感覚(直感)を信じきれるかどうか」が結果を大きく左右します。 海上で波を待っている間、どれがベストな波なのかは、外から見ている私には正直わかりません。しかし、選手自身が「なんとなく、これはいい波だ」と本能で感じ取れる『直感力』を鍛え、その直感に従って迷いなくテイクオフできるかどうかが勝敗の分かれ目になります。
この「なんとなく」の精度を上げ、自分の感覚を信じ抜く力こそが、メンタルコーチングにおいても非常に重要な要素になると確信しました。 私自身もこれから、アスリートの「直感力」を研ぎ澄ますための研究をさらに深めていきたいと思います!
