毎年足を運んでいる駒沢体育館へ、今年もフェンシングの試合視察に行ってきました。
予選を勝ち抜いた選手たちが挑む、負けたら終わりの過酷なトーナメント戦。華々しく活躍する選手もいれば、惜しくも敗れ去る選手もいます。 一瞬の駆け引きが交錯する試合を見ていると、勝負の世界には確実に「目に見えない試合の流れ」が存在していることを肌で感じます。そして、この流れは「選手の気持ち(メンタル)」に大きく由来していると私は考えています。
「試合の流れ」を引き寄せるための条件
では、自分に有利な流れを引き寄せるためには、一体どうすればいいのでしょうか? その答えの一つが、「準備の徹底」です。
人間の脳は、予想できないことは現実には起こせないという仕組みを持っています。 さらに、想定外の事態(予想できないこと)が起きると、脳はビックリしてパニックを起こし、それが身体の「緊張」や「不安」という形で現れてしまいます。だからこそ、本番で実力を発揮するには、ありとあらゆる事態を想定し、準備しておくことが極めて重要なのです。
不安をかき消す「イメージトレーニング」の絶大な効果
その準備の中でも特に重要なのが「イメージトレーニング(視覚化)」です。 本番前にこのイメージトレーニングを徹底しているか否かで、結果は大きく変わってきます。
競技は違いますが、私がサポートしているあるゴルフ選手の事例をご紹介します。 その選手は、どうしてもスタートホール(最初のティーショット)に対して大きな不安を抱えていました。そこで私は、「スタートホールで、自分が最高のショットを打っているイメージ」を徹底的に脳内に描いてもらうようにアプローチしました。
するとどうでしょう。スタートホールでの不安が見事になくなり、素晴らしい結果を手に入れることができたのです。
イメージできたことは、現実になる
人間の脳において、「イメージできないこと」は現実にはなりません。 逆に言えば、「鮮明にイメージできたこと」は、現実になる可能性がグッと高まるということです。
最高のパフォーマンスを発揮している自分の姿。 ピンチを冷静に乗り越えている自分の姿。
それらをどれだけリアルにイメージできるかが、本番での目に見えない「流れ」を確実なものにしてくれます。緊張や不安に悩んでいるアスリートの皆様は、ぜひ日々の準備に「イメージトレーニング」を取り入れてみてください。 ご参考までに。
