選手に選ばれるコーチになる!スポーツメンタルトレーニングの資格と学び方

フィギアスケートのメンタル
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アスリートの心に寄り添う伴走者として

アスリートが望む結果をメンタル面からサポートする、スポーツメンタルコーチの鈴木颯人です。

この記事を読んでくださっているあなたは、きっと

  • 「スポーツを頑張る人の力になりたい」
  • 「アスリートのメンタルを支える存在になりたい」

という熱い思いを抱いていることでしょう。競技レベルが上がれば上がるほど、選手たちはプレッシャーや不安、モチベーションの維持といった見えない壁にぶつかります。そこに寄り添い、彼らが本来持つ力を100%発揮できるように導くのが私たちの役割です。

しかし、人の心を扱うこの仕事は、決して華やかなことばかりではありません。長いことスポーツメンタルコーチとして活動する中で、私自身、少なからず「葛藤」を抱えながら歩んできました。今回は、私が現場でどのような葛藤を抱き、なぜ後進の育成に力を入れているのか、そしてこれからアスリートを支えたいと願う皆様に何が必要なのかをお伝えしたいと思います。

スポーツメンタルコーチが抱える「葛藤」の正体

まず、「葛藤」という言葉の意味を改めて考えたく、辞書を引いてみました。一般的に使われる葛藤とは、辞書の2番目にある「心の中の相反する動機や欲求が同時に存在し、そのどちらを選ぶか迷い悩むこと」を指すのかなと思います。

その意味において、私が現場で最も強く葛藤を感じざるを得ないのが、「個人競技の選手からの依頼」が重なったときです。

例えば、既にAさんという柔道選手を私が専属でサポートしていたとします。その活躍を見た同じ階級のライバル、Bさんから「自分もメンタル面を見てほしい」と個別依頼があった場合、私は必ずお断りしています。厳密に言えば、私自身がお引き受けするのではなく、信頼できる他のメンタルコーチをご紹介させていただいております。

なぜ、私は同一競技(特に個人競技)の選手を同時に見ないのか。その最も大きな理由の一つは、「自分がされて嫌なことは、選手にもしたくないから」という非常にシンプルな信念に基づいています。

同一競技の選手を同時に見ない「心理学的」な理由

私が提唱するスポーツメンタルコーチングでは、1回のセッションで60分間、ジックリと選手の声に耳を傾けます。これは単なる雑談ではなく、心理学に基づいた深い傾聴とカウンセリングの技術を用いて行われます。

心理学の分野において、対人支援の基盤となるのは「ラポール・信頼関係」と「心理的安全性」です。選手はコーチに対して「この人になら自分の弱みや不安、戦術の悩みまで、すべてをさらけ出しても絶対に安全だ」と感じる(安全基地となる)ことで、初めて心の内を語ることができます。

しかし、もし私がライバルであるAさんとBさんの両方をサポートしていたらどうなるでしょうか。セッション中、選手から「他の選手はどうやってプレッシャーを乗り越えているんですか?」と事例を聞かれることがあります。同一競技であればなおさら、ライバルの動向は気になるものです。もちろん一般的なメンタルトレーニングの手法をお伝えすることはできますが、その際にライバル選手の具体的な話など絶対に口にすることはできません。守秘義務があるからです。

また、選手側も「自分の弱点や悩みが、コーチを通じてライバルに筒抜けになるのではないか」という無意識の疑心暗鬼を生む可能性があります。これでは心理的安全性が崩壊し、深い信頼関係を築くことは不可能です。

さらにコーチ側である私自身にも、「認知的不協和」という心理的ストレスが生じます。Aさんにも勝ってほしい、Bさんにも勝ってほしい。しかし、試合ではどちらか一方が必ず負けます。両者の思いの強さを知っているからこそ、同じ競技同士で戦うことになると、こちらとしては非常に複雑で苦しい気持ちになります。支援者自身が心理的な葛藤や矛盾を抱えたままでは、目の前の選手に100%の純度で向き合うことはできないのです。

「誰に頼ればいいのか」悩む選手を救うための後進育成

そういった支援者としての葛藤を抱えないために、そして何より「サポートを必要としているBさん」を無防備な状態にしないために、私が心から信頼して任せられる「後任の育成」が非常に大事だと痛感するようになりました。

現在、メンタルの壁にぶつかり、悩んでいる選手は全国に数え切れないほどいます。しかし、彼らは

  • 「誰に相談すればいいのか?」
  • 「どんな知識を持つ人なら信頼できるのか?」

と迷っています。精神論や根性論ではなく、しっかりとした心理学の裏付けを持った専門家が圧倒的に不足しているのが現状です。

そのために、私は2013年から専門的な資格講座を開催し、体系立てた知識とスキルを伝える活動をスタートさせました。対面での指導はもちろん、遠方の方や忙しい社会人の方でも学べるよう通信での学習環境も整え、各地での講演や定期的なセミナーを通じて、メンタルサポートの重要性を発信し続けてきました。

その結果、現在では190名弱の受講生が卒業し、プロアスリートや実業団選手、未来のトップを目指す学生アスリートを最前線で支えるプロフェッショナルなメンタルコーチが全国に増えました。彼らは皆、深い人間理解と高度なスキルを持ち、選手たちの「安全基地」として活躍してくれています。

理念「1人のアスリートに1人のメンタルコーチを」の実現へ

アスリートの心を支えるという仕事は、生半可な気持ちでできるものではありません。しかし、選手が本来の輝きを取り戻し、目標を達成した瞬間に立ち会える喜びは、何にも代えがたいものです。

一般社団法人日本スポーツメンタルコーチ協会では、これからも協会のビジョンでもある「One athlete, One mental coach 1人のアスリートに1人のメンタルコーチを」の実現に向けて、志を共にする仲間を増やしていきたいと願っています。

もしあなたが、アスリートの力になりたいと本気で考えているなら、まずは正しい知識を学び、彼らの心を預かるに足る自分自身を育ててみませんか。あなたの存在が、どこかで孤独に戦っているアスリートの人生を変える光になるかもしれません。一緒に、スポーツ界のメンタルサポートの未来を創っていきましょう。

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東京・大阪で開催されるスポーツメンタルコーチ資格講座は「日本スポーツメンタルコーチ協会Ⓡ」にて発行されている資格です。

「One athlete,One mental coach〜1人のアスリートに、1人のメンタルコーチを〜」の理念を掲げスポーツメンタルコーチの普及に力を入れております。

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