スポーツメンタルコーチになるには?選手の心に寄り添うカウンセリングとトレーニングの真髄

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アスリートのメンタルを支えたいと願う、未来の同志たちへ

アスリートの望む結果をメンタル面からサポートするスポーツメンタルコーチの鈴木颯人です。

現在、私はスポーツメンタルコーチとして継続的に多くの選手をサポートさせていただく立場にありますが、もちろん最初から順風満帆だったわけではありません。最初はクライアントさん「ゼロ」からのスタートでした。

このページに辿り着いてくださったあなたは、きっと

  • 「アスリートのメンタルを支える仕事がしたい」
  • 「選手の力になりたい」

という熱い想いを抱いている方だと思います。今日はそんなあなたに向けて、私がこれまで歩んできた道のりと、心理学的な視点を交えながら「真にアスリートを支えるとはどういうことか」をお伝えしたいと思います。

【コラムの著者】鈴木颯人

一般社団法人日本スポーツメンタルコーチ協会 代表理事
慶應義塾大学健康情報コンソーシアム 会員
メンタルトレーニング推進国会議員連盟 所属

プロ野球選手、オリンピック選手などのトップアスリートだけでなく、アマチュア競技のアスリートのメンタル面もサポート。全日本優勝、世界大会優勝など圧倒的な結果を生み出すメンタルコーチングを提供中。>> 今も増え続ける実績はこちら

【プロフィール】フィリピン人の母と日本人の父との間に生まれました。生まれた国はイギリス。当時から国際色豊かな環境で育って来ました。1歳になる頃には、日本に移住しました・・・。>>続きはこちらから

【著書】
・弱いメンタルに劇的に効くアスリートの言葉(三五館シンシャ)
・一流をめざすメンタル術(三五館シンシャ)
・モチベーションを劇的に引き出す究極のメンタルコーチ術(KADOKAWA)
・最高のリーダーは「命令なし」で人を動かす(KADOKAWA)
・メンタルコーチが教える潜在能力を100%発揮する方法(KADOKAWA)
・親が変われば子どもが変わる(三五館シンシャ)
・うちの子のやる気スイッチを押す方法教えてください(かんき出版)
・アスリートの心を磨く言葉と魂を揺さぶる絶景(PIE International) 他多数

実績ゼロからのスタート。17歳の日本代表選手との出会い

私が一番最初に専属でサポートさせてもらったのは、アイスホッケーの選手でした。

実は私自身はずっと野球をやってきて、高校時代はスポーツ推薦で入学したものの、控え選手どころかメンバー外で終わってしまった人間です。圧倒的な競技実績があるわけでもなく、起業まもない頃でスポーツメンタルコーチとしての実績も経験も全くありませんでした。

しかし、そんな私がお会いした最初のクライアントは、なんとU-17日本代表としてプレーする逸材だったのです。何の実績もない私を信頼してくれたことは本当に嬉しくて、当時の私は飛んで喜んだのを今でも懐かしく思い出します(笑)。

心理学の分野、特にカール・ロジャーズが提唱した「クライエント中心療法」において、信頼関係・ラポールを築くために最も重要なのは「無条件の肯定的関心」と「自己一致」だと言われています。実績や肩書きといった「条件」ではなく、私が彼という一人の人間に純粋な関心を向け、飾らない等身大の自分として向き合ったことが、心を開いてもらえた理由の一つだったのかもしれません。

彼とのコーチングからは、本当に沢山の刺激をもらいました。彼の試合を視察に行ったり、代表合宿中に電話をもらって相談に乗ったり、今となってはかけがえのない思い出です。大学生になった彼が複雑骨折をして病院へ直行した際には、お見舞いに駆けつけて雑誌を3冊くらい買ってあげたこともありました。

大学で競技を引退した後も、一緒にバレーボールの試合を見に行ったり、共通の知り合いを通じて交流が続いたり。気付けば彼も結婚して、子供が産まれて親になっていました。選手としてだけでなく、彼の人生そのものを垣間見られたことに感謝しかありません。今でも遠い地で、仕事とゴルフを一生懸命頑張っていることと思います(笑)。

営業ゼロで信頼を得る。アスリートと同じ目線に立つための「トライアスロン」

私はスポーツメンタルコーチとして独立してから、実は1度も自分から営業をした事がありません。

というのも、私の前職は外回りの飛び込み営業職でした。毎日毎日、ビルの最上階から下の階まで各企業のオフィスを訪問して回るという、いわゆる泥臭い営業マンだったのです(笑)。その経験もあってか、相手が求めていないところに無理やりアプローチする「押し売り」のようなスタイルがすっかり苦手になってしまいました。

心理学には「心理的リアクタンス」という概念があります。人は、自分の行動や選択の自由を他者から制限されたり、強制されたりすると、無意識に反発心を抱いてしまうというものです。無理な営業はまさにこれに当てはまり、選手の心を閉ざしてしまうリスクがあります。

だからこそ私は、押し売りをするのではなく、アスリートの方から「この人なら自分のメンタルを任せても大丈夫そうだ!」と思ってもらえる自分になろうと努めてきました。その手段の一つが、自分の想いを綴ったポエムやブログの発信であり、セミナーでの登壇であり、そして書籍の執筆でした。今でこそ大手出版社さんから書籍を出させていただく機会に恵まれましたが、当時はコネも才能も実績もありませんでした。

そこで私が選んだ行動は「トライアスロンを頑張る」ことでした。

「選手に心から信頼してもらうためには、選手と同じくらい、あるいはそれ以上に過酷な努力をしよう!」と思ったからです。なぜトライアスロンだったのか、本当に若かったなと自分でも思いますが(笑)、そうでもしないと、過酷な世界で戦う選手は私を信頼してくれないと本気で信じていたのです。

気付けば、毎月100kmの距離を走っていました。心理学において「エンパシー(共感)」とは、単なる同情ではなく「相手の靴を履いてみること」だと言われます。アスリートが日々感じている肉体的な疲労、苦しい時に心が折れそうになる葛藤、限界を超える瞬間の感覚。それらを自らの身体で追体験しなければ、本当の意味でアスリートと同じ気持ちにはなれない、寄り添うことはできないと考えて必死にトレーニングを重ねていました。

「怪しい」と言われた時代から、科学的なメンタルサポートが求められる時代へ

私が活動を始めた当時、メンタルトレーナーやメンタルコーチといった職業は、世間から「なんだか怪しい」と言われていた時代でした。アメリカなどのスポーツ先進国ではすでに科学的アプローチとして広く受け入れられていたものの、日本では根性論が主流であり、メンタルについて語ることは非科学的に扱われてしまう現状があったのです。(残念ながら、今でもまだその名残はあるかもしれません)。

私が学生だった頃、大学の授業でも心理学系の科目は決して人気があるとは言えませんでした。しかし現在では、心理系の学部も非常に人気が高まっていると聞きます。

時代は大きく変わり、多くのアスリートや指導者がメンタル面の重要性に興味と関心を持ってくれる世の中になりました。スポーツ心理学の知見に基づいた科学的なメンタルトレーニングが普及し、怪しい精神論ではなく、根拠のあるアプローチが求められています。

選手とのコーチングにおける会話は、当然ですが決して口外できるものではありません。彼らは常に孤独やプレッシャーと戦い、誰にも言えない悩みを抱えています。だからこそ、私のようなスポーツメンタルコーチが増え、選手が安心して心の底の悩みを打ち明けられる環境、安全基地となる場所が増えてきたのは、心から喜ばしいことだなと思う今日この頃です。

知識や資格を超えた「寄り添う力」。それが本物のカウンセリング

これからアスリートのメンタルを支えたいと考えている皆さんは、きっと多くの講座に通ったり、専門的な資格を取得しようと熱心に学ばれていることでしょう。もちろん、選手の課題を論理的に紐解くための知識は不可欠です。私自身も、様々な講演活動を通じてその重要性をお伝えしています。

ただ、私が思う「真のスポーツメンタルコーチ」とは、単にメンタルを強くするための知識やノウハウを一方的に伝えられる人ではありません。

今日も、セミナーに登壇した後に急遽、一人の選手と個別で時間を作ることがありました。彼は私の前で大粒の涙を流し、胸の奥に抱えていた苦悩を言葉にして語ってくれました。

心理学では、溜め込んだ感情を外に吐き出すことで心が浄化されることを「カタルシス効果」と呼びます。彼にとって必要だったのは、私が「こうすればメンタルが強くなるよ」とアドバイスをすることではなく、ただひたすらに彼の痛みを否定せず受け止め、傾聴するカウンセリングの時間でした。

アスリートとしての現役人生は、長い人生の中ではほんの一瞬にして過ぎ去ってしまいます。しかし、競技を引退した後も彼らの人生は続いていくのです。その長く続く人生の様々な壁を乗り越えるために、ライフスキル(生きるための力)を高めることがメンタルトレーニングの大きな意義だと言われています。

ただ、私はスポーツの現場において、どんなに優れた知識やスキルをもってしても、どうにもならない時があると考えています。理屈や理論が全く通用しない、深い絶望や挫折の瞬間です。

その時に、気の利いた言葉をかけるのではなく、ただ黙ってその痛みに寄り添えること。選手を一つの「競技者」としてだけ見るのではなく、一人の「人間」の人生そのものに深く寄り添っていける。そんな覚悟を持ったスポーツメンタルコーチが、これからも日本に増えていくことを私は心から願っています。

【協会理念】 「One athlete,One mental coach  1人のアスリートに、1人のメンタルコーチを」

この理念に共感し、共にアスリートの心を支えてくれる皆さんの挑戦を、私も全力で応援しています。

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「One athlete,One mental coach〜1人のアスリートに、1人のメンタルコーチを〜」の理念を掲げスポーツメンタルコーチの普及に力を入れております。

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