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「選手たちが心から競技を楽しみ、自身に向き合えるよう寄り添いたい」池谷絵美さんのスポーツメンタルコーチングへの想い

スポーツメンタルコーチ資格講座卒業生インタビュー第50弾

 

 

今回の主役は当資格講座第17期の卒業生の池谷絵美さんです。3歳から大学卒業までフィギュアスケートをされていた池谷さんはノービス時代に国際大会へ出場しジュニアオリンピック有望選手に、ジュニア時代には全国中学校スケート大会2位、国民体育大会2位、東京ブロックで何度も優勝したりと様々な成績を残されました。引退後はコーチの仕事やスケート連盟での仕事にも誘われましたが、フィギュアスケートの世界から離れます。結婚し10年間の海外生活を経て、現在は3児の母として子育てを通し子どもたちと向き合っています。

スポーツメンタルコーチングには自身の子どもたちがスケートを始めたことをきっかけに興味を持ち本資格講座を受講。卒業後の現在は選手たちの心の拠り所として一人でも多くの選手たちが心から競技を楽しみ、自身と向き合えるよう寄り添い、サポートをするために活動している池谷さんへスポーツメンタルコーチングへの想いと資格講座での経験談を尋ねました。
目次
  • スポーツメンタルコーチングに興味を持ったきっかけとは
  • 実際に資格講座を受けてみて感じたこと
  • 選手たちが心から競技を楽しみ、自身に向き合えるよう寄り添いたい
  • 今後の目標と資格講座を検討している方へ一言

選手たちが気兼ねなく何でも相談できる心の拠り所を作るため。スポーツメンタルコーチングに興味を持ったきっかけとは

 

-池谷さんがスポーツメンタルコーチングに興味を持ったきっかけを聞かせてください。

 

昨年海外から帰国したのですが、自身の子どもたちが日本でフィギュアスケートを始めたことがきっかけで私のかつてのホームリンクへ一緒に行くようになりました。そこで気がついたことなのですが、昔と違って競技人口が増えキッズスケーターも多いものの、スケートを心から楽しみながら滑っている子が少ない印象を受けました。その時に自分が長年関わってきたフィギュアスケート業界に恩返しをしたいという思いや、選手たちにスケートを心から楽しんで欲しいという思いが湧き上がってきました。

 

私がスポーツメンタルコーチングに興味を持ったのはメンタルが一番大事なのではと気づいたことがきっかけでしたが、自分が現役で競技をしていた時のことを振り返ると、家族やコーチまた連盟の方でもなく自分の思いを吐き出せる場所があったら自分の競技生活も違うものになっていたのかなと思うことも多かったです。

 

またそんな競技生活の中で競技自体を嫌いになってしまった理由も考えていくと、メンタルを鍛えるだけではなくメンタルをサポートしてくれる人の存在が必要だったのではないかということも強く感じました。そこで今の選手たちの中にも同じようにそういう場所を必要としている人が多いのではないかと感じたので、選手たちが気兼ねなく相談できるような場所を私が提供できたら良いなと思うようになりました。

 

-当資格講座を選ばれた決め手は何だったんでしょうか?

 

自分の心に湧き上がってきたこの思いをどうしたら形にできるんだろうと色々インターネットで調べていく中で颯人さんの資格講座を見つけました。他の資格講座も目を通したのですが、直感で良いなと思った颯人さんの講座で学んでみようと思いました。ただもちろん受講を決める上で受講金額はネックでしたし、そもそも颯人さんを知らなかったので大丈夫かなという不安はありました。しかし、色々調べていく中である程度しっかり学ぶために掛かるであろう相場も把握した上で、個人的に他の講座には魅力を感じませんでした。

 

また勉強していく中でもっと学びたいことが増えてくるだろうと感じていましたし、颯人さんの資格講座のラインナップではベーシック講座からプロ講座、そしてチームメンタルコーチ講座やスぺシャリスト講座まで段階を踏む形で紹介されていたので「じゃあまずこのベーシックから受けよう!」という気持ちになりました。

 

実際に資格講座を受講してみて、これだけでは物足りないなという感覚とこの資格講座だけでは自分がスポーツメンタルコーチとして名乗るには早いなと感じたのでその後のプロ講座やスペシャリスト講座も受講しました。

 

実際に資格講座を受けてみて感じたこと

 

-実際に資格講座を受けてみてどうでしたか?

 

まずは、やはり私が現役時代に颯人さんのスポーツメンタルコーチングに出会っていたら、選手として違う未来があったんじゃないかなというのは講座を受ける中で感じました。そして自分が体感したことで今度は私が一人でも多くの選手たちに寄り添って彼らの力になりたいという気持ちが強まりました。

 

また講座内で自分の頭で思っていることを実際に口に出し、それを相手に聞いてもらうというワークがあったのですが、頭の中で考えていたことと実際に言葉として出てきたことが違うことに気づきました。この経験から自分の無意識の中にある思いは人へ言葉にして伝えることで出てくるということが分かったので、改めて対面でコーチングすることの大切さを感じました。

 

そして、セルフコーチングや受講生同士でコーチングのワークをしていく中で、昔の自分を紐解きながらいろいろな思い込みを持っていたことを知り、当時の自分が感じた葛藤を生み出していた原因の答え合わせをしていくような感覚でした。

 

-資格講座の中で印象に残っているワークやお話はありましたか?

 

颯人さんはよく「体感することが大事」と講座内で仰っているのですが、一番面白いなと思ったのが「ネガティブな言葉を使うと身体から力が出なくなる」ということでした。今まで子育ての中でも「最初からできないって言っていたらできるわけないよね」とよく言っていたのですが、 実際にネガティブなことを言うことで力が出なくなることを自らが体感したことで「本当にその通りなんだ!」と合点がいきました。

 

また知恵の輪のワークもとても面白かったです。同じ手法で外すことばかりに固執していると外れないのですが、スパイスとして別の手法を取り入れることであっさり外れてしまうのです。しかし、一回できたからといってもう一回試してみると、変に力が入りできなくなってしまう。このようなことを体感することで、「人間って面白いな」って思いながらも思い込みや固執がどのように人間のパフォーマンスに影響するのかを学ぶことができました。

 

-資格講座の内容で自分の成長に繋がったきっかけがあれば聞かせてください。

 

資格講座の内容を通して、過去の自分を紐解いたり今の状況を分析していくことで自らを見つめることの大切さを再認識しました。

 

それは選手のコーチングをする上でも必要不可欠なことで、自身の認識と行動が伴っていないと、本当の意味で相手に寄り添ったサポートはできないということを痛感しました。

 

また自分の思い込みを知ったり、成長していく過程で起こる変化もしっかり感じ取ることが大事であるということを学んだので、今は一つ一つできることを実行しているところです。

 

-自分と向き合って深掘りしていく中で感じたことはありましたか?


子育てに関わることにもなってしまうのですが、自身の選手時代の経験から「ちゃんとやらないと意味が無い」と思い込んでいました。でも自分のことを深掘りする中でそれは子どもたちにとってとても窮屈なことだと気づき、まずその「ちゃんとしていない」という定義が誰が決めたものなのかを疑うようになりました。

 

そして人それぞれ価値観が違うことを再確認した上で、誰が決めたか分からない「ちゃんとしている」という定義や、誰かが決めた100点みたいなものに当てはめずに、今の自分から少しずつステップアップするために、何が必要なのか、何が目的なのか、そのためにはどのようにすれば良いのかを考えるようになりました。

 

また、資格講座で学んだことを実際に子育てにも活用させて頂いており、子どもたちにはちょっとでもできたことを認めてあげるようにしていくことで彼らが少しずつ成長していく姿を見れているので、相手の価値観を尊重しながら接する大切さを肌で感じさせてもらっています。

 

-この講座で出会った同期の方は池谷さんにとってどのような存在ですか?

 

受講生の方々は講座を通して少しでもたくさんのことを吸収したいという向上心のある方々なので、講座の休憩時間でも講座で学んだことやそれ以外にも色々なことを語り合うこともありました。また卒業後も今のスポーツ界についての話や彼らのコーチングの経験談など色々な話を聞ける時間もとても刺激になっています。なにより様々な職業や経験を持つ方々と知り合えたこのご縁にとても感謝しています。

 

この講座を通して切磋琢磨できる仲間ができたことも嬉しいですし、颯人さんは勉強会や色々なイベントを企画してくださるのでそういう場所で他の卒業生の方々にもお会いして色々な繋がりや新たな学びを頂いています。このような講座が終わってからも学び続けられる環境があることは他講座には無い点ですし、この講座を選んで本当に良かったなと思えるところです。

 

選手たちが心から楽しみ、自身と向き合えるよう寄り添う

 

-スポーツメンタルコーチの資格取得後の活動状況についても聞かせてもらえますか?

 

トップ選手だけではなくノービスからシニアまで一生懸命頑張っているスケーターのサポートをしていきたいです。なぜなら選手としてトップを目指し日々練習している中で、メンタル面で辛くなったり、競技自体を嫌いになってしまったり、それが原因で伸び悩んでしまう選手もたくさんいると思うからです。

 

私自身がそういった選手たちの相談窓口としてメンタルのことをなんでも聞いてあげられる人になりたいですし、またフィギュアスケートは体重制限など身体面の管理が大きく関わることもあるので、そういうところも含めてサポートしていけるよう活動しています。

 

-レベルに関わらず一生懸命頑張っている選手たちをサポートしていきたいんですね。

 

はい。スケーターが競技に向き合う中で心から楽しみ上達していってもらいたいです。トップにいく選手ほどその競技が好きだからきつい練習も続けられ、その結果として良い成績を残すことができていると思います。そういった本当の意味で「目標に相応しいメンタル」を手に入れてもらえるよう手助けできたらと思います。

 

そして、スポーツは人生の一部だと思いますので、始めた時の「この競技が好き!」という気持ちの種を大事に持ちながら競技に取り組み、「この競技をやってきて良かった」と実感して、競技後の第二・第三の人生も心からの笑顔で歩んでもらえるようサポートしていきたいです。

 

-選手たちをコーチングしていく上で大事にしたいことを聞かせてください。

 

まず、選手たちが楽しんで競技に取り組んでもらえるよう寄り添いたいです。そして、フィギュアスケートに関しては私自身競技経験があることから、色々な悩みに対して原因はこうなんじゃないかなどと推測して自分の価値観で思い込みがちなので、そうならないよう相手に寄り添って話を聞き出していきたいと思います。

 

また実際に子育てで子どもたちの声を聞くようにしていると、思いもよらないことを話してきたりするので、思い込みで人の話を聞くのではなく相手の答えを待つような形で寄り添いながらゆっくり話を聞くことを意識したいと思います。

 

-スポーツメンタルコーチングを学んだことで起きた自分の変化はありますか?

 

スポーツメンタルコーチングを学んだことで考え方と言動が大きく変わったということははっきり言えます。とはいえ自分を変えるということは簡単なものではないので、すぐ変化が現れなくても焦らず周りの人とは比べずに少しずつ自分がステップアップしていけば良いと思い日々励んでいます。

 

また性格的に変わったところでいえば、否定的なことを言わなくなりましたし、更に自分の行動も振り返るようになりました。今までは子育てでも子どもたちに言ったら言ったきりで自分の中で完結していたのですが、一度立ち返り、反省点や原因を考え改善し次に繋げられるよう行動しています。

 

-より相手に寄り添った接し方ができるように自身の行動が変わっていったんですね。

 

はい。自分の言動を振り返るようになったことで、同時に自らが発する言葉の重さも感じられるようになりました。今までは自分の言葉が相手にどう伝わっているのかを深く考えずに言ってしまうこともありましたが、今は相手を気にかけて言葉を選んで話すようになりましたし、相手の発言に対しても人それぞれの思いが込められていると改めて感じられたので、すぐに返答を求めず相手の思いを待ち、その言葉を聞き出すことを大切にしています。

 

今後の目標と資格講座を検討している方へ一言

 

-スポーツメンタルコーチとして今後の目標を聞かせてください。

 

私のコーチングを通して、一人でも多くの選手が心から楽しんで自分の競技に向き合ってもらいたいですし、またコーチングを受けた選手がスポーツメンタルコーチに出逢えて良かったと思えるようなサポートをしていきたいと思います。

 

冒頭にもお話ししましたが、私自身が選手時代に自分の気持ちを誰にも話せなくて辛い思いをした経験があるので、今も同じように辛い思いをしている選手たちにとって「ここだったら話せる!」という場所になりたいです。スポーツメンタルコーチングを学んでみて実現できると確信したので、そういう心の拠り所を作りたいと思います。

 

-最後に資格講座を検討している方へ一言お願いいたします。

 

スポーツメンタルコーチを職業としなくとも例えば子育てに活用できたり、何より自分の成長に繋がる内容なので是非受けてみてほしいです。金銭面や拘束時間など色々な不安もあるとは思いますが颯人さんの講座はワクワクしながら学べるというところと、講座以外にも勉強会や交流会があるので自らが求めれば講座後も学び続けられるという他の資格講座にはないシステムになっています。

 

そして何より「受けてみたい!」と感じたその瞬間の気持ちを大事に受け止めてあげて、思い切って一歩踏み出してみることで新たな世界が見え、きっと自分の世界も変わると思いますのでぜひ受講してみてください。

 

池谷絵美プロフィール

スポーツメンタルコーチ

東京都在住のスポーツメンタルコーチ。3歳から大学卒業までフィギュアスケートを競技として取り組み、ノービス時代に国際大会へ出場、ジュニアオリンピック有望選手に。ジュニア時代には全国中学校スケート大会2位、国民体育大会2位、東京ブロックで何度も優勝するなど様々な成績を残す。競技引退後はコーチの仕事やスケート連盟での仕事にも誘われたが、フィギュアスケートの世界から離れる。結婚し10年間の海外生活を経て現在は3児の母。スポーツメンタルコーチングには自身の子ども達がフィギュアスケートを始めたことや競技経験を基にメンタルの重要性に気づいたことから興味を持ち本資格講座を受講。卒業後の現在は選手たちの心の拠り所として一人でも多くの選手たちが心から競技を楽しみ、自身と向き合えるよう寄り添ってサポートをするために活動中。

 

Interview and Edit by 畠山 大樹

 

次回のスポーツメンタルコーチ資格講座のご紹介

 

スポーツメンタルコーチ

 

スポーツメンタルコーチ資格講座は「日本スポーツメンタルコーチ協会(R)」にて発行されている資格です。One Athlete,One Mentale coachの理念を掲げスポーツメンタルコーチの普及に力を入れております。
 

 

 

 

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