大谷翔平も実践?スポーツに不可欠な「ライフスキル」とは。ライバルと差がつく10のメンタル能力

アスリートの望む結果にメンタル面でサポートするスポーツメンタルコーチの鈴木颯人です。成功と失敗を繰り返しながら日々多くの練習を繰り返しているアスリート。近年、社会生活においてより良く生きていくためのスキルとしてメンタルトレーニングの中でもライフスキルが注目されています。ライフスキルを意識し、身につけることで日常生活におけるあらゆることが円滑に進み、格段に生活が豊かになります。今回は、ライフスキルについてスポーツメンタルコーチとしての視点でお話し出来ればと思います。

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世界的にも重要視されるライフスキル

世界保健機関(WHO)から日常生活に生じるさまざまな問題や要求に対してより建設的かつ効果的に対処するために必要な心理社会的能力と定義されているライフスキルです。世界的な教育フォーラムにおいても万人のための教育とも称されます。

単に生活に必要な技能だけではなく『習得することは国家としての目標達成や個人・社会が必要とするニーズを大きく上回っている』と指摘されたことからライフスキル教育の重要性が大きく注目されるようになりました。

わかりやすく簡単に言えば、社会生活で自立し、円滑に良く生きていくためのスキル。集団生活での人間関係を築くために必要となるスキルでもあります。言葉として意識付けをすることで自分は日頃行えていなかったことなどを再認識し仕事などをより円滑に進めることができます。

ライフスキルという言葉だけを聞くとピンとこない人も多いと思いますが、物心ついた頃から家族など関わる人から自然と教えられてきたこともライフスキルの一種です。そのため育ってきた環境や得た知識が記憶に残っているのかそうでないのかによって多少の個人差が生じます。

しかし常日頃、自然に行っている会社のマニュアルや学校の規則などで定められていることもライフスキルの要素が多く入っているため、多くの人が義務教育の学校生活を過ごすことである程度のライフスキルが身につくのです。特に若者が成長する過程で直面するさまざまな問題で事件に巻き込まれる可能性も高く、社会全般において重要視するべき問題でもあります。

もちろん学問のみならず、教育現場においてもライフスキルを教える指導者の知識や認識も非常に大事な課題となってきました。エイズなどの感染症や若年妊娠などの性的問題、飲酒や喫煙、ドラッグやハーブなどの薬物乱用、そして自殺にも繋がりかねないうつ病などメンタルヘルスの問題を早期発見や予防するためにもライフスキル教育は世界各国でも重要視されている問題があります。

特に女児・女性にとってライフスキルを向上させることは、リプロダクティブ・ヘルス/ライツに繋がる問題だと言われています。リプロダクティブ・ヘルス/ライツは、国際人口開発会議において『女性の健康』という視点で月経、避妊、中絶や出産、婦人科的な疾患などの性と生殖に関わる問題全てを捉え直す新しい概念として提唱されているものです。

女子差別撤廃条約においてもリプロダクティブ・ヘルス/ライツは、女性人権の一種としていつ子供を産むか産まないかの自由、安全で満足いく性生活、安全な妊娠や出産、子供の健康な発育など健康支援の必要性も重要視されているのです。

メンタル要素が強い10種類の具体的スキル

常日頃から自らの限界に挑み続けるアスリートにとってパフォーマンス向上のために、より有意義なライフスキルを身につけることが重要になってきます。意思決定、問題解決、クリエイティブ思考、批判的思考、コミュニケーション、対人関係、自己認識、共感性、情緒対処、ストレス対処が世界的に共通する10種類のライフスキルがあります。

まず1つ目に、生活する中で建設的に決断する能力として必要となるのが意思決定です。

2つ目に、生活していく上で起こる問題を建設的に解決する能力として必要となる問題解決です。特にメンタルヘルス的にもストレスと向き合う方法として大きな課題となっているスキルとされています。

3つ目に、意思決定と問題解決を実行するための代替案や行動などを考える能力として必要となるクリエイティブ思考

4つ目に、情報を分析し客観的に判断する能力として必要となる批判的思考です。

5つ目に、文化やシチュエーションに適応するように自身の気持ちを言語や行動で表現する能力として必要となるコミュニケーション

6つ目に、ポジティブに人間関係を築くための能力として必要となる対人関係です。

7つ目に、自分自身の性格の長所や短所そして願望などの望まないことを認識する能力として必要となる自己認識

8つ目に、他者の生活や気持ちが自身の行動によってどのように感じるのかを想像する能力として必要となる共感性です。

9つ目に、自身や他者の感情がどのように影響するのか認識し適切な感情で対応できる能力として必要となる情緒対応

最後に、日常生活のストレスを認識しどのように影響するのかコントロールできる能力として必要となる”ストレス対処”です。

10種類全ての共通点は、どれも心理的な要素である能力なことがわかります。ライフスキルにおいてもメンタルは、非常に重要なものなのです。

10種類のアスリート的ライフスキル

練習や特訓をすることが、何よりのライフスキルとも言えるのがアスリートです。目標を設定するスキル、考える力、最善の努力、失敗の挽回力、コミュニケーションスキル、礼儀やマナー、感謝する心、謙虚な心、ストレスマネジメントスキル、体調を管理するスキルの10種類がアスリートにとって必要な具体的スキルです。コミュニケーション、ストレスや感情などのメンタル的な要素がさらに強く入っています。

簡単に言えば、チームワークやリーダーシップ、感情をコントロールすること、目標の設定や達成、練習での成功と失敗の試行錯誤、パフォーマンス発揮する際のプレッシャーという流れのなかで身に付くスキルです。有名アスリートでは大谷翔平選手、小平奈緒選手などが特にライフスキルが強いアスリートと言われています。

まず大会や試合に向けて目標を設定するスキルを身につけます。練習をする上で、意思疎通などでコミュニケーションスキルも向上してきます。そして大きなプレッシャーを感じながら大一番でパフォーマンスを発揮する経験をすることで”ストレスに対処するスキル”が身につきます。

さらにストレスをマネジメントするスキルと体調を管理するスキルなど練習を積み重ね、大会などを経験していくことでアスリートとして必要なライフスキルが、自然な流れで身につけることができます。

しかし、スポーツをしていれば誰でもライフスキルが身につくわけではありません。意識を持って目標設定し、どのような気持ちで努力をしてきたのか、そんな経験を積んできたのかによって身につくライフスキルが異なります。

例え同じ指導者からコーチングを受けたとしても、同じような運動能力や技術であっても”ライフスキルの身につけ方によってライバル選手との差をつけることができる”それがライフスキルなのです。

今回は、ライフスキルについてお話しました。アスリートのみならずビジネスでも役立つスキルです。最高のパフォーマンスを発揮するために身につけておきたい重要なライフスキル。トップクラスの才能を持ちながら”才能を活かしきれていない”というアスリートにも試していただきたいのが、ライフスキルを見直すことです。

自身の意思や感情を理解することで練習が円滑に進み、人間関係が良好になることでストレスも安定します。結果的に良いパフォーマンスが発揮できれば、大会でも良い成績を残せる確率がグンと高くなるのです。今後もアスリートの皆様のご活躍を願い、より良い情報を発信していきます。

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【コラムの著者】鈴木颯人

一般社団法人日本スポーツメンタルコーチ協会 代表理事
慶應義塾大学健康情報コンソーシアム 会員
メンタルトレーニング推進国会議員連盟 所属

プロ野球選手、オリンピック選手などのトップアスリートだけでなく、アマチュア競技のアスリートのメンタル面もサポート。全日本優勝、世界大会優勝など圧倒的な結果を生み出すメンタルコーチングを提供中。>> 今も増え続ける実績はこちら

【プロフィール】フィリピン人の母と日本人の父との間に生まれました。生まれた国はイギリス。当時から国際色豊かな環境で育って来ました。1歳になる頃には、日本に移住しました・・・。>>続きはこちらから

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