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ゴルフに求められるメンタルについて

プロゴルファーのサポートを通じて

ある程度の知見と経験が溜まってきたので

アウトプットしたいと思います。

スポーツメンタルコーチ

私自身も

ゴルフを始めるようになりました。

 

選手の世界観を体験するためにも

いいキッカケだと思って。

 

しかし、

野球出身者にも関わらず、

これほど悪戦苦闘する競技だと思いませんでした。

 

それだけゴルフの奥深さ、

正解がない世界に魅了される人が

後を絶たないのにも納得です。

 

2020年のアース・モンダミンカップで

2019年よりサポートしていた渡邉彩香プロが

5年ぶりの復活優勝を果たしました。

 

彼女のショットを初めて見て、

一目惚れするくらい感動しました。

 

それだけに、

「ゴルフやりたい!」

と純粋に思えました。

 

そして、

何とか勝たしてあげたい。

復活してもらいたい。

潜在能力を引き出したい。

 

出来る限り試合を視察し、

復活のヒントを探りました。

 

そんな中での復活優勝。

しかもコロナ禍で未来が見えない中での

大事な2020年初戦で優勝。

 

この復活劇までに私が考えてきたこと、

さらにはゴルフに必要なメンタルについて

綴っていこうと思います。

 

目次

1、失敗のスポーツである
2、ゴルフは射撃に近い
3、何を意識するべきか?
4、実力を高める
5、孤独にしない

 

失敗のスポーツである

おそらく、

他の競技に比べ圧倒的に

失敗する数が多い競技です。

 

あんな小さな球を打つのが簡単そうに見えて、

カップに入れるのが物凄く難しいのです。

 

大胆さと繊細さが共有する競技なので実際に

気持ちをコントロールできなければ終わります。

 

しかも、

実際にボールを打っている時間よりも、

圧倒的に移動時間が多いわけです。

 

1打にかける時間が40秒あるかないか。

18ホール回るのに休憩を抜いて5時間ほどです。

 

考える時間が多く、

だからこそ迷う時間も増えます。

 

迷う時間も増えるからこそ、

手元がブレてミスショットが

生まれても不思議ではありません。

 

だからこそ、

ゴルフの醍醐味を感じます。

 

どれだけいいリズムで来ていても、

ちょっとしたミスで総崩れも・・・

 

攻める時はせめて、

守る時は守る。

 

勝負どころではバーディーを狙いに

いく必要があると思います。

 

しかし、

3から4日間でスコアをまとめ上げる点では

長期的な視点で物事を捉え失敗にも

寛容になる必要があると思います。

 

実際プレーをしてみると、

本当にミスで気持ちがブレます。

 

アマチュアのゴルフで感じるのだから

プロ選手の気持ちのコントロールは

既に高いレベルだと感じます。

ゴルフは射撃に近い

 

ミスが許されない競技の一つに、

射撃があります。

 

オリンピック競技では、

クレー射撃、ライフル射撃、

そしてピストル射撃と様々です。

 

かつて全日本優勝を果たした選手を

4年ほどサポートしていた事があります。

 

選手の試合に帯同していたのですが、

狙った的に撃ち続ける集中力やテンポなど

試合中は常に緊張感がありました。

 

そんな射撃で結果をだすに必要なのが

淡々とプレーすることでした。

 

考えすぎてしまうと、

身体が動かなくなります。

 

試合中に引き金を引けない自分自身に

涙を流す選手もいました。

 

それだけ追い詰められた環境化で、

結果を出し続けるのは至難です。

 

あの静寂の環境で、

淡々と撃ち続ける時間。

 

それはゴルフと変わりないと思うのです。

だからこそゴルフと射撃は似てると思うのです。

 

その上で理解しておきたいのが、

囚われを排除する考え方です。

 

何を意識するべきか?

試合中に何に囚われるか?

これが全てです。

 

理論的に言えば、

ゾーンや逆U字理論とか色んな科学的な理由で

お伝えすることは可能です。

 

しかし、

これを見ているアスリートにとって

科学的な理由よりもわかりやすく理解できる内容を綴るべきだと思っています。

 

何を意識すべきか?

囚われずに済むにはどうしたらいいか?

 

それが最も大事だと思っています。

試合中になるとどうしても色々な外的要因に

囚われてしまうものです。

 

自分自身の調子、身体の具合、

怪我の有無、プレッシャー、

 

さらには、

試合中の天候、風の強弱、

気温の変化。

 

そして、ギャラリーの存在や

コーチの存在など・・・

 

今この瞬間に意識を向けたいのに、

集中できないことがあります。

 

そして、

もっとも集中できない瞬間とは

結果を意識しだした時になります。

 

どれだけいい選手であっても、

結果を意識しだすと普段とは

違う行動をとりがちです。

 

ライバルの行動を意識するのと同じように、

結果を意識すると自分がすべき行動を見失います。

 

自分がやるべき行動を見失うということは、

結果を出すための行動ができません。

 

特別なことをしすぎてしまい、

賭けに近い行動をとってしまい負けてしまいます。

 

結果を出すということは、

確実性を積み重ねることです。

 

いつまでたっても、

リスクが高い行動をとっていたら

ラッキーで勝てるかもしれないけど

実力で勝ったとは言えないのが本音です。

 

実力を高める

結局、

実力を高めることに尽きます。

 

どれだけメンタル的な話をしても、

実力がなければ結果は出ません。

 

なので、

試合中のメンタル面を整えるだけでなく、

ゴルフの実力を高める事もサポートします。

 

そうなった時に大事になるのが、

専門者とのコミュニケーションです。

 

トレーナー、キャディー、テクニカルコーチ、

さらにはマネジャーや親族さんも含めて話し合いをします。

 

選手本人だけでなく、

チームとしてどの方向に進もうとしているのか?

 

意思を共有するだけでなく、

情報を共有しておくことで

結果を変えていく事ができます。

 

結果をだすために、

選手の練習に付き合ったりします。

 

実力をあげるために、

試合のメンタルだけでなく

時としてはキャディーやコーチの通訳者のような

役割で間に入ってつなぎ役に徹することもあります。

 

才能は生まれつきなのか? 努力なのか?

疑問に思ったのがフロリダ州立大 学心理学部のアンダース・エリクソン教授がいます。

 

彼は、チェス、バイオリン、テニス、数学などさまざまな分野の世界中のトッププレーヤーたちを、30年以上にわたって科学的に研究しました。そして彼らの共通点としてたどり着いたのが「限界的練習法」でした。ポイントは5つあります。  

 

1,超具体的な目標を立てる  

2,意識して練習する  

3,フィードバック  

4,つねに現在の能力を上回る課題に挑戦しつづける  

5,効果的な練習方法を知る人が監督する

 

こういった理由から、

選手の実力を高めるための

サポートをデザインしています。

 

大切なのは、

選手が安心して前を進める環境を

作っていくことに全てが集約されると思っています。

 

環境という土壌があってこそ、

初めて結果という果実が実るのです。

 

孤独にしない

ゴルフだけに留まらず、

あらゆる競技で頑張る選手は孤独です。

 

スポーツメンタルコーチとして感じるのは、

選手に孤独感を感じさせないことだと思っています。

 

プロアスリートになると、

色々な人が側にいます。

 

スポンサー、所属先、そして、

協会のお偉いさん・・・

 

人との出会いは大切です。

しかし本音で話せる人は

どれだけいるのでしょうか?

 

ゴルフという競技ほど、

お金も人も集まる競技です。

 

いいことなんだけど、

孤独感を感じてしまうものです。

 

そういった孤独感を感じさせないために、

個人競技なんだけどチームを組む重要性を

とても強く感じます。

 

そして、

このチームの関係性がうまくいけば

結果は自然と生まれると思います。

 

渡邉彩香プロが優勝した時に、

彼女とマネージャーさんが電話してくれました。

 

勝ってすぐの事でした。

あれは嬉しかったです。

 

彼女以外からも、

勝ったら電話をもらう事があるのですが

5年ぶりの優勝は格別でした。

 

ゴルフはメンタル競技ですが、

選手を支える人たちとの関係性という

当たり前のことにもっとフォーカスが

当たって欲しいなと思います。

 

最後までお読みいただきまして

ありがとうございました。

 

【このコラムの著者】

プロスポーツメンタルコーチ/一般社団法人日本スポーツメンタルコーチ協会
代表理事 鈴木颯人
プロ野球選手、オリンピック選手などのトップアスリートだけでなく、アマチュア競技のアスリートのメンタル面もサポート。全日本優勝、世界大会優勝など圧倒的な結果を生み出すメンタルコーチングを提供中。
【プロフィール】フィリピン人の母と日本人の父との間に生まれました。生まれた国はイギリス。当時から国際色豊かな環境で育って来ました。1歳になる頃には、日本に移住しました・・・。>>続きはこちらから
 
 
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