「自分の強みを活かしてスポーツ選手をメンタル面から支えたい」伊東千恵さんのスポーツメンタルコーチングへの想い
スポーツメンタルコーチ資格講座卒業生インタビュー第60弾
スポーツメンタルコーチに興味を持ったきっかけとは
実際に資格講座を受けてみて感じたこと
本業にも活かされているスポーツメンタルコーチングの学び
今後の目標と資格講座を検討している方へ一言
高みに向かって挑戦しているスポーツ選手を支えたいと強く思った。スポーツメンタルコーチに興味を持ったきっかけとは
-伊東さんがスポーツメンタルコーチングに興味を持ったきっかけを聞かせてください。
きっかけは大きく分けて2つあります。1つ目は私自身元々スポーツ観戦がすごく好きなんですが、世界陸上とかオリンピックを観てはあまり馴染みのないスポーツで初めて知った選手にも関わらず、彼らの競技に取り組む姿を見て感動して泣いてしまうほどスポーツに影響を受けてきました。その中でも特に格闘技が好きで、選手たちが苦しい思いをしながらも挑戦する姿勢にすごく刺激を受け選手の役に立ちたいと思うようになりました。それから以前メディアを通じて知ったスポーツメンタルコーチという立場で彼らに貢献したいと思い興味を持ったのが1つです。
もう1つは自分の仕事柄、コミュニケーショントレーニングというものを日々させていただいているのですが、その中でも最も大事なのがメンタルで、本当にメンタルが全てと言っても過言ではないなと感じていました。またそのメンタルの要素を特に重要視されているのはスポーツ選手の方々だと思っていて、スポーツメンタルコーチングを通じてスポーツ選手を成果に導いていくことは、メンタルに関わる仕事の中でも最高峰のものだと感じたので、私も挑戦してみたいなと思いスポーツメンタルコーチを目指すことを決めました。
-なるほど、そういう意味では本業の方で元々メンタルに関わることはあったんですね。
そうですね。以前から接客業をやっていたこともあって人との関わりがすごく多かったですし、あとはフルコミッションの営業職としては後輩社員を教える立場だったり、組織構築なども担当していた時期があったのですが、その中で感じたことが営業トークやスキルなどのテクニックを学んだとしても、その土台にある相手と自分自身との関わりやメンタルの状態によって全く成果が変わるというか、大前提がメンタルなんだなと思う経験をしてきました。
-颯人さんの資格講座の受講を決めたきっかけは何ですか?
颯人さんの資格講座に見つけるまでにインターネットで色々な方々を見ましたが、スポーツ選手をメンタル面でサポートするということは本当に色々な関わり方があるんだなと思いました。医学的な立場からケアする方もいれば、それこそトレーナーやコーチという立場から関わっている方もいる中で、颯人さんのホームページを拝見した時にはその数々の実績はもちろんすごいと思ったのですが、スポーツメンタルコーチとして選手に貢献するという姿勢とその向き合い方が素晴らしいと強く思いました。
あと当時はまだお会いしたこともなかったのでホームページの中だけで知る限りでしたが、自身の活動について強い信念を持っていて実績もありながらも、スポーツ選手にすごく寄り添っていて気さくで誰に対しても平等に接する雰囲気と人柄を感じたので、直感的にこの方の下で学びたいと思い資格講座の受講を決めました。
-その後資格講座を受講するまではどんな経緯でしたか?
私の本業であるコミュニケーショントレーナーに少しでもプラスになればと思って学ぶことを決めたこの資格講座だったのですが、もちろん受講するためにまとまったお金や時間は必要ではあるものの、ホームページを見た限り自己投資としてはむしろ安いくらいだなと感じました。必要になる金額以上に得られるものの方が大きいと感じたのでそのまま迷わず受講しました。
実際に資格講座を受けてみて感じたこと
-実際に資格講座を受けてみてどうでしたか?
受講する前はコーチングは相手に何かを教えることという感覚だったのですが、実際は相手が本当は何を目指しているのかを知った上で、その目標達成に向けて一緒に伴走していくことだったので自分が思ったものと全然違いましたし、相手の中にあるものを導き出していくことがすごく新鮮でした。私はコミュニケーショントレーナーということもあり、こちらから相手に伝えることが多いのでどうしても口を出したくなるのですが、それはコーチングの本質ではないということも分かってとても面白かったです。
あとは体感するワークがすごく多かったのも良かったです。やっぱり実際に体感すると腑に落ちますし、発見も多いのでもっと知りたいという好奇心がすごく湧いてきて、そのワクワク感を常に感じながら講座に参加できていました。「もっと学びたい!楽しい!」という学習意欲を終始持つことができたので勉強という意識が少ない状態で学ぶことができました。
-資格講座の中で印象に残っているワークやお話はありましたか?
颯人さんが最初に話されていた、「人はそれぞれ自分自身に対して思い込みを持っていて、それが能力に蓋をしている」という話です。実際に思い込みが何なのかを特定することによって、その蓋が外れて本来持っている能力を発揮できるようになると分かったことで、人って本当に可能性に満ちてるなという印象を持てましたし、スポーツに限らずその思い込みさえ外すことができればどんなことでもできると感じました。
もう1つ印象的だったワークは、テーブルに置かれた細かな集合体の数を一目見て予測し当てるものだったのですが、その時の周りの受講生の方々の答えが全然自分と違ったので、人によってこんな開きがあることに驚きました。私は200個くらいだと思っていたのですが、80個って言っている人もいて、そんなはずがないとびっくりしたことをよく覚えています。でも人はみんな自分が正しいという主観で生きてるからこそ導き出された答えだと思いますが、実際に人との違いをまざまざと目の前で見せつけられて実感できたことはすごい面白かったです。この経験から相手と関わってもいないのに主観でああだこうだと決めつけちゃいけないと強く思いました。
-講座の内容でチャレンジだったことや自分の成長に繋がった出来事はありましたか?
やはり私自身は「伝えること」をコミュニケーショントレーニングの仕事を通してやってきたこともあって、「相手の話を聞き出して導いていく」ということがチャレンジでした。やっぱり相手と対峙しているとどうしても口を出したくなるのですが、そこをグッと堪えて話を聞きながら引き出していくことを意識しているうちに、なんだか自分でも相手を導くことができるようになっている感覚も持てるようになっていきました。
また自分の成長に繋がったことで言うと、様々なバックグラウンドを持つ同期の皆さんに出会えたことも大きいです。受講者の中には色々な方がいて、野球で甲子園の出場経験を持っている方や、営業マンの方、まだ18歳で学生さんにも関わらずしっかり目的を持って参加してる方などがいました。彼らと出会えたことで人それぞれが自分のいる環境でいろんな葛藤を持ちながらもチャレンジしてるということを知り私自身も刺激を受けました。このことをきっかけに自分の成長意欲が湧いて、これからは固定概念を持たずに挑戦していきたいなっていう風に思いました。
-また資格講座では自分自身を知るということも重要視していると思いますが、そういったワークを通して自身の変化はありましたか?
やはり固定観念を持たないようにしていても、今までの経験から生まれた根強い考え方が自分の中にあることを改めて感じました。おそらく考え方の癖みたいなことで、頭では分かっていても中々変えられない部分だなと思いました。その中でも私自身がスポーツで目標に向かって死ぬほどやりきったというような経験がないことで、スポーツメンタルコーチには向いていないのではないかという思い込みやコンプレックスがあることにも気づきました。
ただこの講座のワークの中で自分と何度も何度も向き合っていくことで少しずつ変化が現れてきて、今では自分がそういった選手としてのスポーツ経験がないからこそ、選手への変な思い込みがないことが逆に強みだと感じられるようになりました。
-ちなみに資格講座後はプロ講座も受けられたということですがどんな学びがありましたか?
プロ講座の方は講座が終わってすぐスポーツメンタルコーチを始められるぐらい実践的かつ具体的な内容を教わりました。それこそ実際に料金表を作ったり、颯人さんがどういう風にコーチングしているのかを見せてもらったりと、学んだことをそのままできたらスポーツメンタルコーチングとして成立するなと感じるくらい実践的なことを教わることができました。
また何度もロールプレイングをやらせてもらったので、自分が苦手としていた相手の思い込みがどこにあるかを探すことに関しても、毎回颯人さんやサポートメンバーの方からアドバイスをもらいながらトライできたのですごく手応えを感じました。個人的にはプロ講座を受けないともったいないなと思いますし、プロ講座を受けると普段の活動での資格講座で学んだことの活かされ度合いが全然違うなと感じました。
本業にも活かされているスポーツメンタルコーチングの学び。「コミュニケーショントレーニング X スポーツメンタルコーチング」
-本資格講座卒業後の活動状況についても聞かせてもらえますか?
本業としてやっているコミュニケーショントレーナーの仕事でも資格講座で学んだ内容を多く活用して企業研修などを行っています。あと最近はスポーツメンタルコーチのオファーも少しずつ頂けるようになりました。自分で法人をやっていることもあり定期的に経営者の集まる会に行っているので、そういう場で経営者の方と話していると結構スポーツをしているお子さんがいらっしゃる方もいらして、子どもたちのメンタル面のことで色々ご相談いただくこともあります。
最近はとある経営者の方の高校野球をやっている息子さんが色々スランプなんだという話を聞いて、その子に体験コーチングをすることになっています。まだスポーツメンタルコーチとして活動し始めてから数ヶ月なのでコーチング契約に至った方はいないのですが現在体験コーチングをしているのが3名ほどになります。
-資格講座のワークを含めて、スポーツメンタルコーチングがどう本業に活かされていますか?
資格講座を学んでから、コミュニケーショントレーニングの中に心理学や脳科学で学んだことを入れたり、体感できるワークをより重視して取り入れるようになりました。資格講座でやったワークはそのまま使えるものが多いので色々活用させていただいています。
-ちなみに本業のコミュニケーショントレーナーはどんな仕事なのでしょうか?
一般的に職場でコミュニケーションを取る理由って相手と一緒に同じ成果に向かって行動していくためだと思います。また私たちは物事を決めて行動するときに身体の2つの場所で決断していて、頭で理解して行動しているのか、もしくは心に響いて行動に移っているのか、この2つしかないと言われています。ただ私たちって相手が頭で理解すれば動くと思ってことが多いのでつい相手に理解させようとしてしまうんです。
ただ人って頭で理解したことよりも心に従って行動に移すことが多いというのが証明されているので、 相手に分からせようと説得するのではなく相手の心に響かせるアプローチをするために、コミュニケーショントレーニングでは相手が心で感じるコミュニケーションを取るにはどうしたらいいのかをメンタルへのアプローチやテクニックを使ってトレーニングしています。
-スポーツメンタルコーチングを学んだことで起きた自分の変化はありますか?
自分は色々な物事を割とフラットに見られていると思っていたのですが、それも思い込みだったことをスポーツメンタルコーチングを学んで思い知らされました。そう言った思い込みがあることに気づくことができたので、日々その考えは思い込みなのではないかと常に意識できるようになり、前よりもっと広い視野を持てるようになったと感じています。
もう1つは感謝の大切さを知れたことです。私がコミュニケーショントレーニングでやっている講座でも、感謝というテーマは結構取り上げていて、感謝することが自分のメンタルの土台に気づくために重要な要素だと分かっていました。でもこの資格講座を受けたことで実際に感謝が持つ効果を知ることができて、改めて感謝の大切さに気づくことができました。講座内のワークでも毎日感謝を3つ書くワークがあったんですがそれは講座を終えた今でも続けています。
今後の目標と資格講座を検討している方へ一言
-スポーツメンタルコーチとして今後の目標を聞かせてください。
簡単に言うと格闘技が大好きなので格闘家向けのスポーツメンタルコーチを極めていきたいです。その中でもキックボクシングと総合格闘技が好きで、それこそRIZINとかが好きなのでその団体に出ている選手やそこを目指している選手たちの成果に貢献したいという思いは強くあります。
あとは今活躍してる方々やベテラン選手の方は柔道からキックボクシングとか、レスリングからキックボクシングとか、柔術から相互格闘技とか、複数の格闘技経験を経ている人が多いのですが、最近はもう最初からキックボクシングや総合格闘技とか、子供の頃から総合格闘技一本という子も多いのでこれから活躍していく子たちに対しても、育成という意味でサポートできたらいいなと思っています。
-最後に資格講座を検討している方へ一言お願いいたします。
もしかしたら資格講座の受講を検討されている方の中には、スポーツでプロを目指した経験が無いとか何か成果を上げたわけではないからスポーツメンタルコーチになれないんじゃないかと思ってる方もいると思います。私がまさそうでしたし、その事実に対してハンディキャップを感じてました。でもこの講座を受けることでそれが思い込みであるってことに気づきました。
今ではそういった本格的なスポーツ経験がないからこそ、変な思い込みに囚われてないという強みが自分にあると感じています。この資格講座を受けたことでこのような自分自身の成長を感じることができたので、今検討してる方は是非一歩踏み出して飛び込んでみてほしいと思っています。自分の知らない新しい世界を知ることができるワクワクが待っているよとお伝えしたいです。
伊東千恵プロフィール
コミュニケーショントレーナー兼スポーツメンタルコーチ。子どもの頃からバスケットボールやテニスからスキーやスノーボードなど色々なスポーツを経験し、現在も趣味でゴルフを始めたスポーツ愛好家。大学卒業後は飲食業界、海外での勤務経験、社長秘書やフルコミッション営業など様々な職務経験を経て、現在はコミュニケーションのトレーニング会社を設立し経営。スポーツメンタルコーチングに興味を持ったのは、スポーツ観戦を通してスポーツ選手たちの競技に取り組む姿に感動して彼らの役に立ちたいと思ったことがきっかけ。その上でスポーツへの関わり方を模索していた時に、当団体代表の鈴木颯人のスポーツメンタルコーチングに出会い当資格講座を受講。現在は本業であるコミュニケーショントレーニングの会社の事業の一つとしてスポーツメンタルコーチとしても活動中。
Interview and Edit by 畠山 大樹
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