「子どもたちの夢を共に叶えることが自分の夢」鵜澤隆聖さんのスポーツメンタルコーチングへの想い
スポーツメンタルコーチ資格講座卒業生インタビュー第41弾
自分が指導する子どもたちの可能性を広げるために選んだ。スポーツメンタルコーチになるきっかけとは
-鵜澤さんがスポーツメンタルコーチングに興味を持ったきっかけを聞かせてください。
元々自分が野球のプレイヤーとして活動する中で指導者の方から色々なことを教わりましたが、その情報がどこか古いことなんじゃないかと疑問に思うことが多々ありました。今の時代、子どもたちは指一本で様々な情報を調べてキャッチできるので、指導者側が世の中に出回っている情報よりも古いことを言うなれば信用してもらえなくなります。そこで自分も学び直して子どもたちの気持ちを理解しながら一番適切な声がけをしてあげることが彼らの次の行動につながるために必要だと感じました。
また私も高校時代はすごく厳しい監督の下で教わっていたこともあり、正直失敗を恐れながらプレーをしていました。そのような影響から自分の思うような野球をして結果を残すことができなかったという悔しい経験があります。そこで私が指導する子どもたちには同じような思いをして欲しくなかったので、子どもたちとの正しい接し方を学びたいと思い色々なところを調べている中で颯人さんのYouTubeやセミナーを見つけました。
そして大学1年生の冬、年末に開催されていた颯人さんの体験講座に2日連続で参加させていただいて、颯人さんの色々な話や質問を通して資格講座の存在を知りました。そこでこの資格を私が取得することで自分の接し方が変わり、選手や子どもたちの聞く耳の貸し方も変わるかなと思ったので、子どもたちのためにもこの講座で資格を取ることを決めました。
-改めて当資格講座の受講に至った経緯を聞かせてください。
最初に「目標達成をするためには」というセミナーへ参加させて頂いて、その次の日に続けて「メンタルコーチになるためには」へ参加し、その2つの体験講座を受講してから大学の授業等のタイミングを見て資格講座を受講しました。
私自身、以前からスポーツメンタルに興味を持っていたのでスポーツメンタル関連の本もたくさん読んだり、自分で色々調べていたのでスポーツメンタルトレーナーという職種の存在は知っていました。でもその中で感じたのはスポーツメンタルトレーナーの方は精神論やマインドコントロールに近い科学的な根拠のないものを提唱している人が多いなという印象でした。
でも颯人さんの講座では「思い込みの蓋を外す」という考えや科学的なアプローチ、またコーチングというだけあって問いかけが中心になるので、特殊な手法を使わずに何気ない会話の中でその人が抱えている悩みを見つけていくという部分が、私にとっても信憑性が高かったです。またその技術は子どもたちにも受け入れられやすい手法だなと強く感じたので受けることにしました。
実際に資格講座を受けてみて感じたこと
-実際に資格講座を受けてみてどうでしたか?
「意外にシンプル」というのが最初の印象でした。でもこの講座で学ばなければ知り得ない傾聴の仕方や話し方なので考え方を含めとても奥が深いなと感じました。一見するとシンプルなことをしているので、きっと相手も「なんだ、こんなことなのか」と思いがちだと思いますが、実際にやってみると相手の本音を自然と引き出すことができます。私も今では子どもたちに対して活用していますが、彼らが自分たちのやりたいと思った通りに物事が進められるようになっていると振り返ってみて思います。本当に良い意味でシンプルです。
-資格講座では自分自身と向き合う内容も多くある中で感じたことはありますか?
私も長く野球を競技として取り組んできたので気づけば「野球とはこうあるべきだ」「指導者とはこうあるべき」という固定概念を持っていました。でもそう思うことで自分の可能性を狭めているし、同時に子どもたちの可能性や成長を阻んでしまうということもこの講座を通じて学びました。
-資格講座の中で印象に残っているワークやお話はありましたか?
大きく二つあり、一つ目はヘアゴムのワークです。自分がネガティブなことを言ったら右手に付けていたゴムを左手に付け替えていくものです。ただネガティブなことを言わずに3日間付け替えずにいられたら外していいというルールでした。このワークを通して意識的に言葉を選ぶようになり、ネガティブなこと言わなくなったので自然と気持ちも前向きになりました。また自分がポジティブになることで相手への接し方も意識的に変わってくるので、この思考を持つことで色々な言葉の引き出しを見つけられるようになりました。
二つ目は受講生が3組くらいに分かれて行ったグループワークです。内容としては各グループにお題が渡され、そのお題が別グループと違うのかもしくは同じなのかが分からない中で、同じドミノを用いてそのお題に取り組むものです。このワークのポイントは相手を意識することでどうパフォーマンスが変わるのかを体感することでした。
あとワークではありませんが、講座期間中に毎朝送られている動画も印象に残っています。「コーチングとは何か?」というところから始まり、色々な角度や分野からスポーツメンタルに有効な内容を学ばせてくれました。動画なので何度もことあるごとに振り返りながら、学びを深めることができたのでとても役に立ちました。
-資格講座を通じて自分の成長に繋がったと感じる瞬間はありましたか?
対面で受けられる5日間の講座(※現在は7日間)と毎日送られてくる動画を通して学ぶ中で、自分の生きている世界と価値観が狭いことに気づきショックを受けました。そしてそれが自分の可能性や指導している子どもたちの可能性も狭めてしまっていることを知りましたが、ただ同時にこの講座を学ぶことで考え方を変えて指導者の幅を広げることができるんだと価値観をガラッと変えるきっかけになりました。
-この講座で出会った同期の方の存在は今どういったものになっていますか?
第10期には会社員から整体師の方、社会人ソフトボールチームの監督、またプロ野球選手の方など本当に色々なジャンルの方がいました。そのような色々な方の持つ常識を知ることで、野球界の常識の中で生きてきた自分が周りとどう違うのか分かりましたし、その常識を知ることで人との接し方も変わっていきました。
また私自身年上の方と話すことが好きなので、大勢の年上の方々と実際に会って自分にない感覚や経験など色々なことを共有して頂けるあの5日間はとても充実していました。
同期の方々とは今でも交流させて頂いております。特に私は若い学生たちと関わる仕事なので、子育てを経験している主婦の同期の方には、子どもたちの心理や進路またよくある悩みなども相談できるのでありがたいですし、また同じく指導者として活動している方もいるので今どきの学生アスリートについていろんな事例の中でどうしたらいいかを聞くこともできます。同時に自分の経験など現場でタイムリーに起きていることについて意見交換ができることもとてもありがたいことです。
資格講座の期間だけの付き合いではなく、その後も様々な分野に精通した方々と長く続く関係を持てるこの環境は本当に講座の内容以上の見返りがあるなと強く感じていますし、他のセミナーにはない貴重な部分だと思います。
スポーツメンタルコーチングで子どもたちとの距離をグッと近づける。
-最近の実績や活動状況についても聞かせてもらえますか?
現在、高校野球の指導者をしているので高校1年から3年までの男子生徒が主な対象となっています。ただ私の勤めている学校はいわゆる強豪校ではなく、ベスト8まで行けたらすごいと言われるような中堅校です。そのため、この学校に来る選手は中学校の部活ではレギュラーレベルであるものの、基本的には控えになるような今まであまり陽に当たってこなかった選手が多いです。
そういった選手たちなので自分にまだ自信がない一方で悔しい思いをたくさんしてきて、反骨心はあるのですが自分を表現することが苦手だったりもします。そこで私は彼らの苦手意識の克服や実力向上の糸口になる部分をスポーツメンタルコーチングを活用して何気ない会話の中から聞き出し、それを自分たちで気づかせて表現できるようにサポートさせていただいております。あくまでも特別なことはせず、ただ対話を通して気づかせているだけです。
-ちなみにスポーツメンタルコーチングを学んでから子どもたちとの接し方で意識していることはありますか?
私は指導者としては異質なのかもしれません。練習中を含め野球をしている時は選手とコーチという線引きはしていますが、野球以外の学校生活では友達のような距離感を持つことを意識しています。そうすることでプライベートな話やちょっかいみたいなこともできています。
やっぱり野球中の会話だと子どもたちも話しづらかったりするのですが、たわいもない笑い話の中だとポロッと本音を話してくれることもあります。なので私はそういった普段の会話から選手たちが成長できるヒントを常に探っています。
-スポーツメンタルコーチングを学んだことで起きた自分の変化はありますか?
自分が関わっている子どもたちの可能性を勝手に決めつけなくなったことが大きな変化だと思います。このように変わることができたのは、指導者側が勝手に決めつけることで子どもたちを苦しめてしまうことに気づいたからです。
また自分の中での変化で言うと言葉の選択肢が増えたことで質問の仕方が変わりました。講座の中で学んだことですが、今までやりがちだった一問一答ではなく具体的にどのようにポジティブなことがあったのかを質問ができるようになりました。質問としても「今日はどんな良いことがあった?」というような聞き方になるのでいやらしくないですし、自然に子どもたちの成長に繋がるヒントを聞き出すことができます。実践していく中でも逆にこうしたら自然に話してくれるんだなと学ばせてもらいました。
今後の目標と資格講座を検討している方へ一言
-スポーツメンタルコーチングを活用して目指す今後の目標を聞かせてください。
現在はコーチという立場ですが、将来は監督として子どもたちと共に夢を実現したいと思っています。ここで重要なのは私個人の夢ではなく「子どもたちと共に彼らの夢を実現する」ということなんですが、子どもたちの夢を一緒に叶えることで自分の夢も叶えられたら嬉しいなと思っています。
また今の夢は監督を千葉県一の甲子園監督にして子どもたちと一緒に胴上げすることです。現在部長として監督の右腕を担わせてもらい監督と子どもたちの間に入って、日常の何気ない会話の中でいろんな言葉を選択しながら監督のイメージを子どもたちに伝えて監督の目指すチームになれるように組織作りをしています。本当に今の監督を尊敬しているので、彼が目指すゴールに向かって私が下支えをしていきたいと思っています。
私がこんなに監督を尊敬する一つの理由は、監督の持つ感覚と自分の感覚で一致するところがあるからです。この監督は野球を技術論で語らない人で、技術力を上げるために技術を教えるわけではなくまず「人をつくる」ということを大事にしていて、その中でも一番大事にしていることが思考力と表現力なんです。
うちの高校には甲子園常連校からオファーが掛かるようなトップ選手がいないので、他校のトップ選手たちを上回るためにはまず思考力をつけてから技術力をつけることが必要だと考えています。そのプロセスとして人づくりを特に大事にしているんです。
そういう意味ではスポーツメンタルコーチングと監督の考え方が似ていると感じていますし、このスポーツメンタルコーチングを学んだ今改めて確信しています。やはりこういった監督と子どもたちの夢を叶えたいという思いが強いので彼らの夢を叶えることが自分の夢になっているのだと思います。
-最後に資格講座を検討している方へ一言お願いいたします。
資格講座を受けて一番感じたのは今まで自分が狭い世界で生きていたということでした。当時はまだ大学生でしたし野球界でずっと活動してきたので、自分の見ている野球の世界は広いと思っていましたが、野球界の外に出て対社会として考えた時にすごい狭い世界の中で狭い価値観を持って生きていたんだなと感じました。
でもこの資格講座を通して色々なスポーツをしている人や色々なお仕事をしている人、そして第一線で結果を残している颯人さんの下でいろんな手法を学ばせてもらったことで自分の見るべき世界が変わりました。これは私の主観ではありますが、きっとたくさんの人が今も狭い世界の中で生きていると思います。もしこの資格講座を検討している方々でコーチングという手法を使ってその相手の可能性を伸ばしてあげたいと思っているのであれば、まずは自分の世界を広げる講座としてこの資格講座を是非受けてみて欲しいです。
鵜澤隆聖プロフィール
千葉県在住のスポーツメンタルコーチ。幼少時代から両親の方針もあり野球をはじめ、空手、スイミング、キックボクシング、陸上、モトクロスなど様々なスポーツに取り組む。中学生から野球に絞って大学1年生までプレイヤーとして活動。競技引退後、大学2年生から母校の高校で外部コーチとして野球に携わる中で本資格講座に出会いスポーツメンタルコーチの資格を取得する。大学卒業後は新卒で高校教員として働き現在は高校野球に指導者という立場でスポーツメンタルコーチングの手法を用いて選手たちとコミュニケーションを取りながら彼らの夢を叶えられるようサポートしている。
Interview and Edit by 畠山 大樹
次回のスポーツメンタルコーチ資格講座のご紹介
スポーツメンタルコーチ資格講座は「日本スポーツメンタルコーチ協会(R)」にて発行されている資格です。One Athlete,One Mentale coachの理念を掲げスポーツメンタルコーチの普及に力を入れております。
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