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『もう無理…』メンタルが折れた時の思考法

スポーツ選手のメンタルを支えることを専門の仕事をして11年目になります。
 
普段は月に1?2回程度のメンタルコーチングをしつつ、メールで選手のメンタルケアを行なっています。
スポーツメンタルコーチ
心が折れそうになると気持ちが
ネガティブになり競技を続けたい気持ちが失われガチです。
 
「本当に大丈夫かな…」
「自分を信じられない…」
 
だから、
「もう向いてないのかな…」
と自分を責めてしまっても無理はないです。
 
そこでとる最初の手段が、
誰からしらに相談すると思うのです。
 
相談相手によっては、
気持ちを高めてくれたりします。
 
他にもアドバイスをしてくれる人が
いると思います。
 
しかし、
相談をし続けることで
ある気持ちになる人がいます。
 
それが、
本当にどうしていいかわからなくなる状態です。
 
どれが正解なのか?
どれが自分にとってベストなのか?
 
人の意見やアドバイスを聞けば聞くほど
沢山の考え方があるんだと気づけると思います。
 
だから相談し続けることで
自分の本当の気持ちを見失うことにもなりがちです。
 
自分の意見よりも他人の意見に目を向けすぎて
自分を見失うのです。
 
だから、

もう無理かもと繰り返す自分になっているのは、

他人の意見を聞き入れ過ぎてしまっているからです。

 

それによって

自分自身の方向性が定まらずに

生まれる気持ちなのです。

 
だからこそ、
自分の気持ちを大事にしたいのです。
 
たまに聞いてほしいのです。
本当の気持ちを。
 
本心を。
心の本音を。
 
自分の気持ちに素直になって、
自分の意見に耳を傾けてほしいのです。
 
心が折れている時だからこそ、
自分の心の声を大事にして欲しいです。
 
昔、
こんなアスリートがいました。
 
競技を続けるか続けないか?
でずっと迷っていました。
 
そこで私はYESとかNOを言わず、
ただただ話を聞いてあげることにしました。
 
もちろん、
細かなコーチングのスキルを駆使した会話です。
 
カウンセリングの手法を使って
まずはストレスを下げていくことをしました。
 
そして、
話すこと2時間。
 
選手の中で
結論は出ませんでした。
 
正直、
それでよかったのです。
 
なぜならば、
本人が一番スッキリした表情になったから。
 
そして、
辞める辞めないで迷っていたのに、
あれから5年も競技を続けています。
 
人は誰かに相談をすると、
何かしらの答えを期待するものです。
 
しかし、
私は答えを出すことを目的にしません。
 
アドバイスを求められることもありますが、
それ以上に選手が決めた決断を大切にしたいのです。
 
選手自身が選手自身の人生の進路を決断出来るように、私は人の話を聞くことを大切にしています。

 

【このコラムの著者】

プロスポーツメンタルコーチ/一般社団法人日本スポーツメンタルコーチ協会
代表理事 鈴木颯人

プロ野球選手、オリンピック選手などのトップアスリートだけでなく、アマチュア競技のアスリートのメンタル面もサポート。全日本優勝、世界大会優勝など圧倒的な結果を生み出すメンタルコーチングを提供中。

【プロフィール】フィリピン人の母と日本人の父との間に生まれました。生まれた国はイギリス。当時から国際色豊かな環境で育って来ました。1歳になる頃には、日本に移住しました・・・。>>続きはこちらから

 

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