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「音楽家もアスリートも同じメンタリティ」藤原優里さんのスポーツメンタルコーチングへの想い

スポーツメンタルコーチ資格講座卒業生インタビュー第10弾

 

今回はスポーツメンタルコーチ資格講座第4期卒業生であり、現在は本業である音楽療法士の活動の傍らプロスポーツメンタルコーチとしても活動している藤原優里さん。彼女自身は元々スポーツをしていたわけではないもの、静岡県に生まれサッカーが身近にある環境に育ちスポーツには興味を持っていました。

 

そんな中あるサッカー選手との出会いによりスポーツメンタルコーチの道へ進む。現在音楽家とアスリートを幅広くコーチングをしていて心理学やいろんなメンタル関係の見識の深い彼女にメンタルコーチングへの想いとスポーツメンタルコーチ資格講座の経験談を聞いてみました。

サッカーが私をスポーツの道へ導いた。スポーツメンタルコーチになるきっかけとは。

 

 

-音楽業界で活躍されている藤原さんがスポーツメンタルコーチングに興味を持った理由を聞かせてもらえますか?

 

私は静岡県出身でとてもサッカーが盛んな地域で生まれ育ったこともあり、幼少期からサッカーが常に身近にありました。自分自身がプレーヤーになったわけでは無かったのですが昔からサッカーが好きだったんです。

 

そこで私の地元のプロサッカーチームである清水エスパルスを応援するようになってから、選手たちのメンタルや心理的な要因がスポーツの勝敗や流れに大きく影響するということを常々感じるようになりました。

 

元々、学生の時に心理学については大学で学んでいたこともあり、ずっとスポーツ心理学等にも興味を持っていて学んでみたいなって思っていたんです。

 

そんなタイミングでとあるサッカー選手と関わることになって、それがきっかけで彼に対してどういうアプローチやメンタル的なサポートができるのかを考えるようになった時に、そういった方法をネットで調べていたらたまたま颯人さんのところに辿り着きました。

 

-そこでどうして鈴木颯人さんの資格講座を選ぼうと思ったのでしょうか?

颯人さんの活動を通してこの協会でメンタルに関するミニ講座をいくつか開催されていることを知ったので、まずは一つ受けてみようということで試しに受けてみたらとても面白かったんです。

 

そこから別の講座も何個か受けるようになっていくうちに「じゃあもう資格講座も受けちゃえ」みたいな感じになりました(笑)

実際に資格講座を受けてみて感じたこと

 

-実際に資格講座を受けてみてどうでしたか?

 

2016年の第4期の資格講座だったのですが、すごい少人数で4人のクラスだったんです。でも一緒に受講したメンバーがそれそれが違う価値観を持った人間だったので自分と違う価値観に触れることができたのが良かったですし、メンバー全員がとっても真剣で前向きだったのでとにかく講座で学ぶ時間が毎回楽しかったことをよく覚えています。

 

ただ自分たちが前向きすぎたのか颯人さんにメンタル面での過去の挫折の質問をされても、事例に当てはまらない事ばかりで颯人さんはとてもやりづらそうにされていました(笑) 

 

-資格講座の中で印象に残っているワークはありますか?

 

今までこの資格講座以外にその後のプロ講座や颯人さんに紹介してもらって脳科学のセミナーを受けに行ったり、別の心理学のセミナー受けたりしてきましたが、資格講座の中では「お互いが実際にコーチングしあうワーク」が一番学びになったと感じています。

 

もちろん自分が相手にコーチングする事も練習のためにとても大事なんですけど、自分がコーチングを受けることで言葉の使い方だったり相手に引き出される内容も普段の自分なら気付けなかったようなことに気づけるんです。

 

相手の言葉がきっかけで思いもよらない自分の考えが出てくることを自分で実際に体験することで質問の仕方の大切さを改めて知ったとてもいい経験でした。

 

アスリートではなく音楽家をメンタルコーチングする上で必要なこととは。

 

-最近はメンタルコーチとしてどんな活動をされていますか?

 

実はスポーツメンタルコーチとしてのほ実績はほとんどないんですよ。アスリートに対しては私がメンタルコーチになるきっかけを作ってくれたサッカー選手や友人など数人だけへのコーチングだけで、あとは音楽家をメインにメンタルコーチングをしている状況です。

 

-音楽家のメンタルコーチングをする上でアスリートと違う部分はあるのでしょうか?

 

私は元々この協会の講座を受ける前に音楽家のコーチングをされている方のところに伺った経験もあるんですが、その時に音楽界にもそういったコーチングが存在することを初めて知ったんです。

 

そしてその後颯人さんの協会でスポーツメンタルコーチングについてガッツリ学ぶ中で音楽家の場合も基本的にメンタルコーチングの方法はアスリートと一緒ということに気付きました。

 

ただ根本的なやり方は同じなんですけど、音楽家の人たちはゴールが見えにくいんですよ。アスリートの場合は何位とか何秒とか数字でゴールを決めることができると思います。

 

でも音楽家の場合はコンクールに出るような方はゴールを立てやすいんですけど、そうでない個人で音楽活動されている方はゴールが見えづらいことが多いので本人なりのゴールを明確にさせてあげないと目標が曖昧になってしまう部分はあると思っています。
 

-アスリートよりも目標設定がしづらい部分があるんですね。。

 

はい。その分、颯人さんが講座でも話されている「結果を出すためにふさわしいメンタル」やそこへの到達点みたいな部分をより大事にする必要があると思っているので、私がコーチングしている方には「なんで音楽やっているの?」や「音楽で何をしたいの?」ということをよく聞くようにしています。

 

-音楽家はどんな観点からメンタルコーチングを必要としている方が多いのでしょうか?

 

音楽家がメンタルコーチングを必要とする理由としては自分が「もっと上手くなりたい」「もっと大きな舞台で演奏したい」「自分が有名になりたい」などで、本質的に思うことはアスリートと同じような動機からそのために必要なサポートとしてコーチングをお願いされます。もちろん一方でシンプルに「大勢の前だと緊張して演奏できないからどうしたらいいか?」という質問をされることもあります。

 

実際本当にアスリートと変わらないような悩みを持たれていて、目指すところとしてサッカー選手で例えるとその大きい舞台が「ワールドカップ」や「日本代表としてプレーすること」であれば、音楽家にとっては「武道館で演奏する」とか「著名なアーティストと仕事をしたい」ということだったりするので、その目標に向かってどういうアプローチで導いていくのかという部分で捉えれば音楽家であろうとスポーツメンタルと同じだなと思います。

 

-そうなるとより音楽家の人は目標に対しての自分の軸や価値観をしっかり決める必要がありそうですね。

 

評価軸が本当に人それぞれでスポーツみたいに分かりやすくないからこそ、スポーツ以上に自分自身の内的な価値観が重要になると思います。また一つ音楽の面白いところでスポーツとの違いでもあるんですけど、スポーツの場合ってパフォーマンスによって勝ち負けがつくと思うんですが、音楽の場合は必ずしも上手下手で評価されるわけではないんですよね。

 

例えば、極論ですけど子どもたちの下手な歌でも親御さんにとって感動ものだったりと評価の基準が受け手によって変わってしまうというかなりブレブレな部分があるので、なかなか数字に表しづらいですしそんな中でコーチングしている音楽家さんたちと目標に対して擦り合わせていく必要は常に感じています。

 

-そんな中で藤原さんのコーチング受けた音楽家の方に考え方の変化はありましたか?

 

自分自身にベクトルが向くことはメンタルの中で大事なんですけど逆に向きすぎて観客に目が向かなくなっている方がいました。でも音楽って聞いてくれる観客ありきのものなので、観客には「どんな気持ちで聞いてもらいたいのか」「どう思ってもらいたいのか」という風にコーチングを通して視点を変えられたことで本人は観客のために演奏会を開いていて本当は観客に喜んで貰いたかったということに気づいていました。

 

また自分だけが楽しいんじゃなくて、みんなが楽しんでいる顔を見て自分も楽しくなることでまた良い演奏ができるという循環になっていることに本人は気づいたので、もっと観客を巻き込んで演奏会をやっていきたいとも仰っていましたね。

 

-ちなみに藤原さん自身はこの資格講座を受講して考え方の変化はありましたか?

 

自分自身がメンタルコーチングを学ぶ中で人の話を引き出すのが上手い人が目につくことが多くなりました。特にメンタルコーチの仲間たちと話していると「話を聞くのが上手だな」とよく感じますし、私もそういう風になりたいと思うことはすごくあります。

 

またコーチングの場面では私から教えるのではなく相手に気づいてもらうことを意識しています。普段は音楽学校の先生と呼ばれる立場での仕事をしているのでどうしても教えたくなってしまうこともありますが、学ぶという場面においてもこっちから教えなくても自ら学んでくれた方が本人のためになると思うようになりました。

 

そういう意味ではなんでもかんでも最初に教えるというよりは自分で考えてもらって答えを見つけてもらえるように導くことが、私が先生と呼ばれるような場面でも大事なんだなと思います。

 

今後の目標と資格講座を検討している方へ一言

 

-今後のメンタルコーチとしての目標を聞かせてください。

 

静岡という地元に貢献にしたいという思いは強くあります。もし可能であれば清水エスパルスに関わるとか、静岡も最近はスポーツが盛んになってきているので横のつながりで静岡でスポーツをする人をサポートしたいと思っています。

 

また本を出版したいと思っています。その本をいろんな人に読んでもらうことで「メンタルってこんな分かりやすいものなんだ」ということを伝えていく仕事もしていきたいと思っています。

 

-最後に資格講座を検討している方へ一言お願いいたします。

 

私は元々なんでも一人でやるような人間で全て自己責任でやらないといけないと思ってしまうタイプでした。でもこの協会の講座に行くとみんなが頼りになるので良い意味で頼れて、またみんなも頼ってくれるので一緒に学ぶ仲間ができて相乗効果で成長していけるし、自分の新たな一面を見つけることもできたりします。

 

またメンタルを学びに来る方って熱い思いを持った人が多いのでそういう仲間に会えるのがすごい良いことだなと思います。同期としての仲間の横のつながりはもちろんですが、受講後には先輩後輩との縦の繋がりができる機会もあるので、どんどん繋がりが広がっていくのも面白いなと思います。

 

この講座を検討されている方には是非一人ではなくみんなと一緒に学んで行って欲しいと思います。

 

最後に代表理事から一言

 

当資格講座はスポーツ関係だけじゃなくて、藤原さんのようないろんな特色のある方が入ってきて頂いております。前例としてアロマのお仕事をやられている方、プロ野球選手、アナウンサーなどがいらっしゃいます。

 

当協会ではその道に長けていて専門家である受講生の皆様と組んで企画やイベントを行い、皆様の特色を生かすいろんなチャンスを提供することでメンタルコーチングとその自身の専門を掛け合わせて各々の活動に最大限活かして頂きたいと考えております。

 

是非一緒にメンタルコーチングを活用して皆様の専門性の幅を広げていきましょう。


 

藤原優里プロフィール

スポーツメンタルコーチ

1975年2月19日生まれ。静岡県出身。東邦音楽短期大学非常勤講師。音楽と心理学を学び音楽療法士とリトミック指導者となり延べ1000人を越す子供達、障害を持つ方と音楽を通じて関わる。またとあるサッカー選手との出会いをきっかけにメンタルコーチングの道へ。メンタルコーチング・NLP・心理カウンセリング・フロー理論の学習を通して現在はプロスポーツ選手・ビジネスマン・プロミュージシャンなどのサポートを行っている。

 

Interview by 鈴木 颯人

Edit by 畠山 大樹

 

次回のスポーツメンタルコーチ資格講座のご紹介

 

スポーツメンタルコーチ

 

スポーツメンタルコーチ資格講座は「日本スポーツメンタルコーチ協会(R)」にて発行されている資格です。One Athlete,One Mentale coachの理念を掲げスポーツメンタルコーチの普及に力を入れております。
 

 

 

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