「選手たちにとってメンターのような存在になりたい」宮澤智明さんのスポーツメンタルコーチングへの想い
スポーツメンタルコーチ資格講座卒業生インタビュー第26弾
今回の主役は当資格講座第2期の卒業生であり、現在は会社員兼プロスポーツメンタルコーチとして活動している宮澤智明さん。学生時代から野球や卓球など様々なスポーツに取り組んできたが、大学生の時に出会ったラグビーにのめり込む。大学卒業後も企業に就職し社会人ラグビーを続ける中で母校のヘッドコーチを任されるように。
より良いコーチを目指してラグビーコーチの資格を取り知識や経験を積む中で会社員として働く傍ら、限られた時間で自身が担当するチームを強くする方法を考え技術指導だけでは限界があると感じメンタル面に注目。その後スポーツメンタルコーチングに出会い当資格講座を受講。
講座卒業後の現在は会社員として働きながらプロスポーツメンタルコーチとしてスポーツ選手を中心にサポートを続けている彼にスポーツメンタルコーチングへの想いと資格講座の経験談を聞いてみた。
たくさんの人を手助けして喜ばせたかった。スポーツメンタルコーチになるきっかけとは。
-宮澤さんがスポーツメンタルコーチになろうと思ったきっかけはなんでしょうか?
私自身がラグビーコーチとして活動する中で自分のコーチレベルを上げたいと思ったことと同時に、将来的に会社員の枠に囚われずに自分のやりたいことをできるようになりたいと思うようになりスポーツメンタルコーチングを学ぶ前から独立や起業など色々なことを勉強してきました。
その中で颯人さんと出会った時にこういう仕事で生活している人がいたんだと分かったんです。私自身も子どもの頃からずっと携わってきたスポーツのおかげでここまで人間的に成長できたと思っていたのでスポーツには仕事としても関わっていきたいという強い思いがありました。
-当社団代表の鈴木との出会いがスポーツを仕事として取り組みたいと思うきっかけになったんですね。
はい。また自分の中で学生の時に出会ってお世話になった先生たちや一生懸命に取り組んできたラグビーの存在がとても大きくて、そのおかげで今の自分があるんだなと感じたんです。
だから今度は私が先生のような存在になり人を手助けしたり喜ばせられるようになりたいと思ったのと、その上で自分が喜んでできるような仕事を見つけたいと思っていたところ颯人さんがやっているスポーツメンタルコーチングに興味を持ちました。
それ以来、学びと実践を重ねながらもスポーツメンタルコーチとして活動している今があります。
-当協会の資格講座を選んだ決め手はなんだったのでしょうか?
コーチング自体には颯人さんと出会う前から興味があって勉強していました。元々コーチングを知っていたからこそスポーツメンタルコーチングに興味を持った訳なんですが、実際に颯人さんに会って話を聞いてそれからまず体験講座を受けました。
自分が大切にしてることが「何を学ぶか」より「誰から学ぶのか」ということなんです。体験講座を受けたときに颯人さんとは自分と境遇が似ていて親近感が湧きましたし、人としても信用できるとフィーリングで感じたのでこの人からスポーツメンタルコーチングを学びたいと思って資格講座を受けることを決めました。
実際に資格講座を受けてみて感じたこと
-実際に資格講座を受けてみてどうでしたか?
そもそも知らないことが多かったので面白いなって思いながら学んでいましたし、また同じ方向性を持った熱い学び仲間と一緒に学ぶことができたので資格講座全体を通してとても楽しかったですね。そして資格講座で学んだことを取り入れて実際に自分の現場で活用もしました。学んだことがすぐに活かせる場があったのもすごいありがたかったです。
-資格講座の中で印象に残っているワークや颯人さんの話はありましたか?
当時の話でかなり前のことになるので今の講座でも同様なのかは分かりませんが、印象に残っているのは颯人さんが使っていたのパワーポイントのスライドがとてもシンプルだったことですね。そのシンプルな構成は私も参考にさせてもらっています。また講座の進め方が常になぞなぞ形式で頭を使わせる工夫が多くあったので、それも私たちが楽しく受講できていた理由の一つかなと感じています。
また過去に受けたことのある講座や勉強会より面白くて、何か疑問があればすぐ聞けて相談できるところがアットホームな感じで受講生の私たちにとっても優しい講座でした。あとは卒業後のサポートスタッフとして資格講座に参加して学び直せることも凄い良いなって思います。私もまた講座に参加したいなと思っています。
-そんな資格講座の中で宮澤さんにとってチャレンジだったことはありましたか?
講座の中でチャレンジに感じて葛藤したことは無かったです。颯人さんの講座は原理原則に基づいて作られていると思っていて、腑に落ちやすかったので単純に知らなかったことでの学びや気づきになったことの方が多かったなと思います。
ただ講座の中で行った相手のセルフイメージを特定して深掘りすることは資格講座後もハードルが高くて結構苦労した部分ではありました。講座内でも何度も練習したんですが実際にできるようになるにはかなり経験と習熟を重ねないといけない部分なんだろうなと感じましたね。
-ちなみに資格講座で一緒に学んだ同期の方との卒業後の繋がりはありますか?
同期のメンバーとは卒業後もしばらくコーチングの練習とか近況報告はしてきましたね。同じ志を持った学び仲間っていう部分もありますが真剣に本気でやっている人は自分の刺激になっていますし、こういったメンバーとのやりとりは私にとっても凄い大事なことだなと感じています。今でもオンラインコミュニティ「Space」でやりとりしたり、たまに会ったりもしています。
-この講座を通して感じた自分の変化はありますか?
講座の終盤では自分でセミナーを作って人前で発表することがあったのですが、練習ではなく実際に本番でやってみることで大人数の前で話したり発表することにビビらなくなっている自分に気づけました。このような講座内容が実践に繋がっているところはすごく良かったなと感じますしそういった心境の部分で自分の変化は大きく感じています。
また、やっぱり新しい学びや気づきがたくさん組み込まれていた講座だったのでこの講座を通じて自分のできることの幅が広がって成長できたのが良かったですし嬉しかったです。
本業と両立して行うスポーツメンタルコーチング
-最近の実績や活動状況についても聞かせてもらえますか?
私自身、会社員として働いているため限られた時間の中でコーチングを行っていることもありそんなに実績は多くないのですが、その中でお話しさせていただくと以前颯人さんから紹介して頂いた高校生のバスケットチームを定期的にセミナー形式でコーチングさせて頂いています。もう3年くらいになりますが継続して見させて頂いております。
そのチームの当初からの目標は都ベスト16の壁を破ること。簡単では無かったですが、今年の関東予選でベスト8を達成、続くインターハイ予選でも7位に入り、都立高校としては唯一のベスト8入りを果たしました。どのくらい私が貢献できているか分かりませんが彼らの目標の一つの達成を支えることができたのは嬉しかったです。
また個人選手としてはとある柔道選手をサポートさせてもらっています。高校ではインターハイ準優勝の実績を持ち、大学でも柔道強豪校に進学。大学で伸び悩んだことからスポーツメンタルコーチングを受けることを決め、今年の春に社会人になりましたが今でも柔道を続けています。今後は日本代表に入って世界選手権やオリンピックに出たいという目標を持って今年は国体にも出場するとのことなので引き続きサポートさせて頂くことになっています。
-ちなみに実際のコーチングの中でも講座内で学んだワークを活用されているとのことですが詳しく聞かせてもらえますか?
コーチング時に取り入れているワークは、2チームにそれぞれ違う課題を与えて行う「ドミノ倒しのワーク」や、1つの絵を見せてその絵を実際に数名にバトン形式で書いていってもらい、結果的に課題の絵と最後に描いた人の絵でどう変わっているかを見る「絵をバトン形式で描き繋ぐワーク」ですね。
どのワークを取り入れても目の前で選手たちの変化が見れて、選手たち本人もその場で気づきがあるのでとても面白いなと思っています。また「カラーバス効果」のワークでは例えば自分たちのいる空間の中に青いものは何個ありましたかという質問をするのですが、意識の向け方を説明するときに凄い有効なワークだなと感じました。
-こういったワークを行う上で選手たちにどういう変化や気づきを期待していますか?
例えば、私が見ている高校生の場合だとセミナー形式で一度に20~30人を相手にして行うので、やはり学生と先生のような構図になってしまいがちでそうなるとこちら側としてはとてもやりづらいんです。
なのでアイスブレイクとしてもこういったワークを取り入れていますし、実は話を聞いて学ぶ座学の形ってなかなか頭に入っていかないので自分で体験して気づかせて学んでもらう形を意識しています。またやはりスポーツメンタルコーチとしてはどれだけ相手に気付きを与えられるかだと思うのでもっと気付かせられる技量も磨いていきたいなと思っています。
今後の目標と資格講座を検討している方へ一言
-スポーツメンタルコーチとしての宮澤さんの目標を聞かせてください。
特にこういった選手をサポートしたいという目標はないので基本的に自然に身を任せているようなところはあります。ただ自分の経験としてすごく大事にしているのはメンターと呼べる人たちとの出会いなんですが、この出会いって人生において非常に重要な部分だと思うんです。自分にもありがたいことにご縁があってこんな人を目指したいと思える尊敬している存在の人がいるので、将来的には自分も目標にしてもらえるような存在になりたいです。
また今までは独立してスポーツメンタルコーチング一本でやるのか、もしくは会社員として働きながら自分の使える時間の中でプラスアルファとしてスポーツメンタルコーチをするのか葛藤している部分がありました。でも今では自分が求められるところで自分がやりたいことを中心にしていくことが良いと感じているので、自分の方向性はしっかり定めるもののそれを達成するための手段にはあまり固執せず自然に身を任せて活動していきたいと思っています。
今後も10年後?20年後と見た時に考え方ややりたいことも細かい部分では変わっていくとは思うのですが、10年前と比較すると自分の理想に近づいてきていると感じているのでこの調子で動いていけたらと思っています。
-最後に資格講座を検討している方へ一言お願いいたします。
自分の直感を信じて決めるのがいいと思いますが、それでも悩む場合は経験者の話を聞いたり体験講座を受けてみることで決断してもらえれば良いかなと思います。
私が大事にしている「信じるな、疑うな、確かめろ」という言葉があるんですが、人の言葉を鵜呑みにするのではなく、かといって最初から疑ってかかるのではなく自分の目と耳と心で確かめなさい。こんな意味が込められています。なのでもし迷っているのなら、まず確かめてから自分の直感で決断してほしいなと思います。
宮澤智明プロフィール
東京生まれのプロスポーツメンタルコーチ。大学時代から始めたラグビーを現在も続ける傍らでスポーツメンタルコーチの活動も行っている。より良いコーチになるためラグビーコーチの資格を取ったりと知識や経験を積む中で、自身が担当するチームを強くするためにはどうしたら良いかを考えたときに技術指導だけでは限界があると気づきメンタル面の向上へ注目する。その後、弊社代表の鈴木とスポーツメンタルコーチングに出会い体験講座を受講した後当資格講座も受講。卒業後は会社員という本業を続けながらプロスポーツメンタルコーチとしてスポーツ選手のコーチングを行っている。
Interview and Edit by 畠山 大樹
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