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「選手を応援し続けられる人になりたい」近江和樹さんのスポーツメンタルコーチングへの想い

スポーツメンタルコーチ資格講座卒業生インタビュー第27弾

 

今回の主役は当資格講座第2期の卒業生であり、現在はフィジカルトレーナー兼プロスポーツメンタルコーチとして活動している近江和樹さん。学生時代は中学校で野球に取り組みキャプテンを務めるも指導者との信頼関係が上手く作れず辛い経験をする。

 

その経験の中でスポーツメンタルコーチングに興味を持つようになり、同時に自分と同じように辛い思いをしている選手がいるのではと思う中でそういう人をサポートするためスポーツメンタルコーチを目指す。高校卒業後に上京し専門学校に通いながら当資格講座を受講。

講座卒業後の現在はフィジカルトレーナーとして働きながらプロスポーツメンタルコーチとしてもスポーツ選手をサポートしている彼にスポーツメンタルコーチングへの想いと資格講座の経験談を聞いてみた。

自分と同じように辛い思いをしている人をサポートしたい。スポーツメンタルコーチになるきっかけとは。

-近江さんがスポーツメンタルコーチングを学ぼうと思ったきっかけは何でしょうか?

 

スポーツメンタルコーチングに興味を持ち始めたのは学生の頃に遡るのですが、当時野球部で活動していた時に指導者による暴力や暴言などのパワハラが凄くありました。それは僕だけではなく部員全員に対してそうなのですが、僕はキャプテンを務めていたこともあって特に酷かったんです。

 

部活動には野球をするために来ているのに暴言を吐かれて体罰を受けることが日常になっていく中で、野球ができないくらいメンタルが疲弊してキャプテンを務めていたのにも関わらず練習にも行けなくなってしまったんです。それがきっかけで野球が一時期嫌いになってしまったときに、ふと自分と同じように辛い思いをしている人がいるんじゃないかと思ったんです。

 

それからたまたまTwitterを見ていたときに鈴木颯人さんのアカウントを見つけてスポーツメンタルコーチという仕事をしている人がいるんだと知り、上京したらこの方から是非スポーツメンタルコーチングを学びたいと思うようになりました。

 

-当協会の資格講座を受講するにあたって事前に体験講座等は受けられましたか?

 

専門学校に通うために東京へ来たのですが、もうその頃から颯人さんのスポーツメンタルコーチングを学びたいと思っていたのでまず「スポーツメンタルコーチになるために」というセミナーを受けました。そのセミナーの中でも資格講座の案内があったのですが、その時点で自分の中にはスポーツメンタルコーチになるという一本の軸があったので迷わず申し込んで資格講座を受講しました。


 

実際に資格講座を受けてみて感じたこと

-実際に資格講座を受けてみてどうでしたか?

 

この資格講座を受けて自分の過去の辛い経験を率直に受け入れられるようになりました。スポーツメンタルコーチングを学んでいく中で自分自身の思い込みが結果に関わるということが分かり、もし当時の自分が考え方をこういう風に変えれば良いという理解があったら、その辛い経験もうまく捉えて違う転換ができたんじゃないかと思った時にその経験を素直に受け入れられたんです。

 

もしこの講座を受講していなかったら当時の経験が憎しみや恨みに変わり、それを背負ったまま生きていくことになっていたと思います。本当の意味で過去の経験を受け入れられるようになれたことが資格講座を学んで良かったことですね。

 

-資格講座の中で印象に残っているワークや颯人さんの話はありましたか?

 

目標設定のワークが特に響きました。もちろん目標設定自体に正解不正解は無いと僕は思います。でも目標が定まらないまま目の前の日常を過ごすより、ちゃんと目標を設定してその目標に相応しい内面を目指すことが大事ということに気づかせて頂きました。それが颯人さんの仰る目標設定の中で一番大事なことだったのですごく勉強になりました。

 

今までの自分は「パワハラを受けた」というような目の前で起きた結果だけにフォーカスしていて、逆に目標に相応しいメンタルを目指していたのかと言われたら全くそうではなかったので大きな学びでした。

 

-そんな資格講座の中で特に近江さん自身の成長に繋がったと感じられたことはありましたか?

 

今日1日の中であったことへの感謝や幸せを書き出すワークが自分の考え方を変換させて成長に繋げてくれたことの一つだと思っています。

 

今までは自分の考え方に固執してしまっていて、目の前で起きた出来事をそのまま真に受ける感じだったんです。でもその考え方を変換させてどんな状況下でも一日の中であったことから感謝することや幸せだと思ったことをしっかりと日記に記すことで自然とポジティブなことを探すようになりました。資格講座のワークの中でも自分の日常での考え方を変えてくれて成長させてくれた内容だったと思います。

 

-ちなみに資格講座で一緒に学んだ同期の方との卒業後の繋がりはありますか?

 

同期の方との繋がりは継続して持てていると思います。先日も一緒に資格講座を受講した宮澤さんがお誕生日だったこともあってご連絡させてもらいました。宮澤さんとは資格講座卒業後、お互いにまだまだ勉強不足だと感じていたので半年間くらいコーチングを練習し合ってスポーツメンタルコーチの技量を高め合っていました。

 

それ以外はオンラインコミュニティの「SPACE」を通じてオンライン上で勉強会を今まで2~3回やらせてもらいましたが、このコミュニティを通して日本全国同じ思いを持った方々とコミュニケーションを取り合っています。

 

-近江さんは2期生ですが、一緒に受講された同期の方や他の期の卒業生は近江さんにとってどんな存在でしょうか?

 

僕は2期生ということもあり一緒に受講した方は少なかったのですが、逆に宮澤さんをはじめ同期の方とは深く繋がれました。こういった同期の方々の存在は当時19歳で社会知らずだった自分には大きくて、いろんなことを暖かく教えてくださいましたしとても大きな影響を与えてくれたなと思っています。

 

またオンラインコミュニティの「Space」では資格講座を卒業された方々がたとえ近くにいなくても常に思いを発信してくださるので、自分自身の内面が整う要素にもなっていますし、この道を一人で歩んでいるわけじゃないんだなと思わせてくれる大切な方々です。

結果に相応しい内面を持った上でサポートすることとは

 

-最近の実績や活動状況についても聞かせてもらえますか?

 

現在サポートさせてもらっているのはとある相撲部屋の力士です。彼らは現在幕下の選手で幕内に上がるために必死に練習やトレーニングをしているので、僕も講座内で学んだ目標設定のワークを用いて結果に相応しいメンタルに導けるようにサポートさせて頂いております。彼らには僕がいるスポーツジムに来て頂いていることもありサポートはまもなく3年目を迎えるところです。

 

-実際のコーチングの中で意識していることはありますか?

 

これは資格講座で学んだことですが、一番は相手の世界観と目線で見るということを意識しています。その大切さについてはコーチングを通して日々コミュニケーションを取る中で体感的に学びました。相手の目線で見ることが大事だからこそ自分の内面も相応しい状態でないといけないと思うのでなるべく自分を消してコーチングすることを意識しています。

 

あとはやっぱり結果に相応しいメンタルや内面というのがすごく大事という風に教えて頂いたので選手たち自身にも実際に向き合ってもらえるように意識したコーチングをしています。

 

-近江さんがスポーツメンタルコーチになったことで感じた自分の変化はありますか?

 

資格講座を学ぶ前まではスポーツメンタルコーチングを相手のサポートのためではなく自分の夢の実現のためのツールとして捉えている部分がありました。なぜなら自分自身が過去に辛い経験をしたので、同じような経験をしている人を救いたいと思いながらも自分の成功のために学ぶという意識が強かったんです。

 

でも実際にスポーツメンタルコーチとして活動している中でそういうことではないんだなと感じるようになりました。颯人さんがよく仰られる「黒子に徹する」ということもそうなんですが、本当の意味でスポーツ選手の支えになることは決して自分が活躍して表に出ることではなく、相手が本当の意味で幸せになってもらうことや本当に叶えたい目標を達成してもらうことなんだと分かりました。

 

それからは良い意味で力が抜けた状態でスポーツメンタルコーチングを捉えられています。なぜならコーチングの中では相手の目で見ることを意識しているので自分のことよりも本気で相手が結果を出してくれることを望むような日常に変わりました。

 

それ以降自分自身が華々しい実績を挙げたいという気持ちはなくなってきました。これがスポーツメンタルコーチになって感じる自分の大きな変化だと思います。

 

-また近江さんがスポーツメンタルコーチングを活かしたことで日常生活での変化はありましたか?

 

過去に指導者との反りが合わなかったという経験の名残がまだ抜けきれていないんですが、もちろん社会人として会社でたくさん怒られることも経験してきた中で最初の1~2年はどうして反りが合わないんだろうと思うこともありました。

でもスポーツメンタルコーチングを学んだことでひどく落ち込まなくなり、コミュニケーションは上手く取れるようになってきたので以前よりも人との良い人間関係の構築に結びつけられるようになったなと感じています。

 

-その関係性を作る上でどんなことが役に立ちましたか?

 

僕の癖として感情的に物を言われたり、上からガツンと圧をかけられると萎縮しちゃうんです。でも資格講座の中で自分の思い込みへの向き合い方や結果に相応しい内面を目指すという意識が自分にしっかり染みついたので、トップダウン的に圧力をかけられるような状況であっても客観的に捉えて考えられるようになりました。

 

そういう状況になってしまうのは自分の捉え方や思い込みが関係していると感じて、今まであれば返答として「すいません」としか言えなかったんですが、今では確認の復唱をして「仰っていることはこういうことで、僕のこういう部分がいけなかったんですよね?」という形でコミュニケーションの言葉を変えています。

 

-相手に合わせた適切なコミュニケーションが取れるようになったのですね。

 

はい。とはいえ、自分が結果に相応しい内面になるためには相手としっかり向き合い続けることが自分の中での答えだったので、今ではどんな状況でも相手の言葉の意味を確認したり、自分からコミュニケーションを取るようにしています。こういったことは特に社会経験の中でも活かされているなと肌で感じています。

 

-近江さんにとって結果に相応しいメンタルとはどういったものでしょうか?

 

僕は「スポーツ選手を応援し続けられる人」になることを最終的な目標として設定しています。なのでそのプロセスとして、いま目の前で起きていることも自分ごとに捉えています。

 

もし相手と適切なコミュニケーションを取れなければ、今見ている選手も今後担当する選手もしっかりサポートできないですし応援し続けられないと分かっています。ですので自分自身が相応しいメンタルになるためにポジティブアスキング等を使って相手の本質を理解することも常に意識しています。

今後の目標と資格講座を検討している方へ一言

 

-スポーツメンタルコーチとしての近江さんの目標を聞かせてください。

 

昔はスポーツメンタルコーチ一本でいろんな人を支えたいと思っていました。でも今となってはありがたいことに相撲部屋の方と繋がらせて頂いているのでこのままフィジカルトレーナーをしながらコーチングをする形でも良いと思っています。

 

今後もいろんな形で関わりながら、コーチングさせて頂いているスポーツ選手を結果に相応しいメンタルへ導いていくことが今一番達成したい目標です。

 

-最後に資格講座を検討している方へ一言お願いいたします。

 

僕が資格講座を受けて体感的に染みついているのは結果に相応しいメンタルになるということなのですが、選手や自分の周りの大切な方をサポートするにはまず自分が結果に相応しい内面を持つことが大事だと思っています。

 

そのためにも僕と同じような目標を目指している方には資格講座を受講して自分の内面を整えることから是非始めて頂けたらと思っています。

 

近江和樹プロフィール

石川県出身のプロスポーツメンタルコーチ。学生時代では中学校で野球に取り組みキャプテンを務めるも指導者との信頼関係が構築できず辛い時期を経験。その経験からスポーツメンタルコーチングに興味を持つようになる。その中で自分と同じように辛い思いをしている選手がいるのではと思いスポーツメンタルコーチを目指す。高校卒業後、専門学校への進学に合わせて上京し当資格講座を受講。卒業後はフィジカルトレーナーの傍らプロスポーツメンタルコーチとしてスポーツ選手のサポートをしている。

 

Interview and Edit by 畠山 大樹

次回のスポーツメンタルコーチ資格講座のご紹介

 

スポーツメンタルコーチ

 

スポーツメンタルコーチ資格講座は「日本スポーツメンタルコーチ協会(R)」にて発行されている資格です。One Athlete,One Mentale coachの理念を掲げスポーツメンタルコーチの普及に力を入れております。
 

 

 

 

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