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モチベーションをあっという間に高める為の考え方

苦しかった高校時代

先日、
とある高校生とコーチングをしました。
 
自分と重なる境遇で、
話を聞いていて心が
熱くなる所がありました。
 
私自身、
スポーツ推薦で高校に
入学するも一度も背番号を
背負えませんでした。
 
当時はめちゃくちゃ
苦しい気持ちでした。
 
プロ野球選手になりたい・・・
 
試合どころか
メンバーにすら入らない…
 
思い描いた未来が、
幻になる現実が苦しかったです。
 
現役中、
1番悩んだのが
指導者との関係性でした。
 
今となっては笑い話ですが、
当時は笑えないくらい悩みました。
 
指導者の言葉に、
自分の考えが振り回されました。
 
殴られたりして、
自分の価値を考えました。
 
好きだった野球が
どんどん嫌いになりました。
 
それだけ思い悩んだ
自分だからこそ、
同じ思いをする人を減らしたい。
 
そして、
今の「スポーツメンタルコーチR?」を作りました。
 
もし、
当時の自分にどんな
アドバイスをしたいか?と
聞かれたらこんな言葉を掛けたいです。
 

残りの時間を意識する

 
それが、
「残りの時間を数えよう」と伝えたいです。
 
今を夢中に生きる10代、
20代にとって、終わりなんて
考えるのは大変だと思います。
 
こんな話をされて
嫌な気持ちになる人も
いると思います。
 
しかし、
真正面から現実と
向き合いたいのです。
 
その理由を
少し気になりませんか?
 
良かったら
お付き合いください(^^)
 
結論を伝えると、
「人生に真正面と向き合えないと惰性に日々を過ごす」からです。
 
そこでさらに残酷な話ですが、
アスリートとしての人生には限りがあります。
 
(競技によりますが40歳を前にほとんどの方が引退)
 
限りがあるからこそ、
終わりを考えておきたいのです。
 
そして、
終わりを意識する事で
あるメリットが生まれます。
 
それこそが、
モチベーションです。
 
これを
「期日の力」と言います。
 
様々な理由から、
締切や期日を作ることで
やる気が高まると言われます。

モチベーションが高まる脳科学的理由

期限を意識する際に前頭前野という脳の部位が重要な役割を果たしています。期限を設定すると、前頭前野が判断や意思決定に関する認知的な機能を活性化させます。また、前頭前野は、達成感や報酬に関連する神経伝達物質であるドーパミンの放出を促進することが知られています。期限を設定してタスクを完了することで、達成感を得ることができ、前頭前野からドーパミンが放出されることで、自己満足感や報酬感が得られます。

 

一方、期限を守れない場合には、ストレスや不安といったネガティブな感情が引き起こされることがあります。これらの感情は、副腎皮質刺激ホルモンであるコルチゾールの分泌を促進することが知られています。コルチゾールは、長期間にわたって放出されると、記憶力や注意力、学習能力などを低下させるとされています。

 

つまり、期限を守ることで、前頭前野が活性化され、ドーパミンが放出されることで達成感や報酬感が得られ、一方で期限を守れない場合には、コルチゾールが放出され、ストレスや不安が引き起こされ、認知機能が低下する可能性があるとされています。

 

モチベーションが高まる心理学的理由

  1. 「羊飼いの課題」(Marshmallow Test) - スタンフォード大学の心理学者、ウォルター・ミシェル(Walter Mischel)によって行われた典型的な自制力実験です。この実験では、子供たちにマシュマロなどのお菓子が提供され、もし待つことができればより多くのお菓子を得られるということを示しています。
  2. 「シカゴ大火実験」(The Chicago Firefighters Test) - シカゴ大学の経済学者、デイヴィッド・ララザレスク(David Laibson)によって行われた実験です。この実験では、消防士に対して、受験者が試験を受けた日程の前に報酬を支払うことで、受験率が増加することが示されました。
  3. 「タイム・プレッシャー実験」(The Time Pressure Experiment) - ジョン・ダーシー(John Darley)とシート・バテルマン(Sheetal Batelman)によって行われた実験です。この実験では、学生に講義内容を聞いてもらい、その後にアンケートを記入する時間制限がある場合とない場合で、アンケートに答える傾向が変わることが示されました。

モチベーションを高める具体的な方法

  • ポモドーロテクニック: 25分の作業と5分の休憩を繰り返すテクニック。作業時間の制限があることで、集中力を維持しやすくなり、やる気も保ちやすくなるとされています。

  • ザイガニック効果: 未完了のタスクは、完了したものよりも記憶に残りやすく、そのことが気になって思考がそちらに向かってしまう現象。この効果を利用して、未完了のタスクをリストアップすることで、やる気を高めることができます。

  • ドップラーエフェクト: 優先順位が高いタスクに集中していると、周りの状況に気づきにくくなる現象。この効果を防ぐためには、定期的に周りを確認することが重要だとされています。

まとめ

締切がない、
期日がないからモチベーションが
高まらないとも言えます。
 
その際に終わりを考えると、
強烈な不快なイメージを抱きます。
 
多くの人が理想的な未来を描きたいものです。
しかし、同時に最悪な未来も描きたいのです。
 
なぜならば、
 
脳は
を求めて、
不快を避ける
性質があります。
 
このモチベーションに関しては
快の方が高まりやすい人もいれば、
不快を避ける方がモチベーションが
高まる人がいるのです。
 
理想的な未来を
描くのが出来ない人は、
最悪な未来を描くことで
気持ちを高めていく方法も
試してみてください。
 
現役時代の自分に終わりを
考えてもらえたらどんな未来に
なっていたかな?と思います。
 
たらればの話ですが、
もっと活躍してたかもしれませんね(笑)
 
それくらい、
理想と現実の乖離(かいり)は
辛いものです。
 
指導者の評価だけでなく、
チームメイトからどう思われるか?
気にし過ぎてしまう自分でした。
 
だからこそ、
失うものは無いと気付けたら、
人って一気に変わるんですよね。
 
その点は社会人になってから
気付きましたが…笑
 
この話はまたどこかで
出来たらと思います。
 
最後までお読み頂き
有難うございました。

 

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プロスポーツメンタルコーチ/一般社団法人日本スポーツメンタルコーチ協会
代表理事 鈴木颯人

プロ野球選手、オリンピック選手などのトップアスリートだけでなく、アマチュア競技のアスリートのメンタル面もサポート。全日本優勝、世界大会優勝など圧倒的な結果を生み出すメンタルコーチングを提供中。>> 今も増え続ける実績はこちら

【プロフィール】フィリピン人の母と日本人の父との間に生まれました。生まれた国はイギリス。当時から国際色豊かな環境で育って来ました。1歳になる頃には、日本に移住しました・・・。>>続きはこちらから

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