勝ち負けに囚われないためには?

スポーツの世界にいると、どうしても「勝ったか、負けたか」ということばかりが大きく見えてしまうものです。
勝ったときは嬉しい。
負けたときは悔しい。
アスリートの望む結果をメンタル面からサポートするスポーツメンタルコーチの鈴木颯人です。
勝ち負けについての感情自体は自然なことだけれど、そこに自分の価値まで預けてしまうと、途端に苦しくなります。
「勝てなかった自分には意味がない」
「失敗した自分は存在してはいけない」
そう思ってしまった瞬間に、心は一気に重くなります。
けれど、よくよく思い返すと、スポーツの魅力は勝敗だけではなかったはず…
試合前に仲間と笑い合ったこと。
汗を流して全力で取り組んだ時間。
応援してくれる人の声に背中を押された瞬間。
そうしたひとつひとつの出来事の中にこそ、スポーツをやる意味が宿っていると思うのです。
二元論に縛られていると、その大切な瞬間が全部かき消されてしまうものです。
まるで「白か黒か」だけで世界を切り取っているように感じてしまいます。
でも実際の世界は、白でも黒でもない色で満ちていませんか?
勝っても、負けても、その中で感じる景色は一人ひとり違うし、どれも本物です。
二元論を少し手放せたとき、ふっと心が軽くなることがあります。
勝ち負けにとらわれず、ただボールを追いかけている自分。
風や光、仲間の声と溶け合いながら走っている自分。
そのときには境界がなくなって、ただ「生きている」という感覚が広がっていきます。
きっとその先にあるのは、結果を超えた自由さ。
勝ったから笑うのでもなく、負けたから泣くのでもなく、
どんな瞬間であっても「ここにいてよかった」と思える境地。
それは静かな喜びであり、深い安心でもあります。
だからこそ、問いかけてみてください。
あなたにとって、勝ち負けを超えた先にあるスポーツの価値とは、どんなものだろうか?
最後までお読みいただきありがとうございます。
【このコラムの著者】
☆講演のお知らせ☆
【受付中】スポーツメンタルコーチ入門講座
-アスリートのパフォーマンスを引出すメンタルコーチになる為には-
スポーツメンタルコーチRとして活躍する上で大事なエッセンスをお伝えする講座です。アスリートのパフォーマンスを高めるために大事にしたい3つの秘密をお伝えします。
詳細・お申込みはこちらからお願いします。
講座はまだ早いと思う方は無料メールマガジンをどうぞ!