最初が大事だと思い込むで生まれるスポーツメンタルの弊害とは?
スポーツの世界で、
最初が大事だと言われることがあります。
野球では、
「初回が大事」
「先頭を抑えろ」
だったり…
サッカーでは、
「ファーストタッチ」
「最初の10分」
などなど…
最初が大事だと言われますが、
最初に囚われて身体がガチガチ
になってしまうケースを見受けます。
だからこそ、
本当に最初が大事なのか?
最初を乗り越える為にどうしたらいいか?
について綴って行きたいと思います。
目次
1、『最初』という足枷(あしかせ)
2、「最初がダメ」が絶対にダメではないことに気付けるか?
3、ここぞで問われる修正力
4、初回が悪過ぎてもダメ
5、スポーツメンタルコーチとして伝えたいこと
『最初』という足枷(あしかせ)
インドで像を調教するときに
使われる手法にこんな方法があります。
像がまだ子供の時に足に
鎖を付けて丈夫な木に繋いでおく。
その子象は必死に逃げようと
試みますがやがてそれを諦めてしまう。
すると、
その像は大人に成長してからも、
細い木に繋いでおくだけで決して逃げようとしなくなる。
…というものです。
大人になれば、
わかると思いますよね。
しかし、
大人になってその像は
繋がれた鎖の範囲からは出ないのです。
これを
「エレファントシンドローム」と言います。
人間も同じように、
自分の限界を決めてしまって
そこから出ようとしません。
あたかも足枷が
繋がれているように思いがちです。
しかし、
そこには足枷はないのです。
ましてや鎖もないのですが、
一度決めてしまったことに私たちは
無意識に囚われがちなのです。
これを今回のテーマである
「最初が大事」においても同じことが言えます。
スポーツメンタルの世界では、
ブリーフやセルフイメージと言われます。
メンタルトレーニングでも扱う内容ですが、
言葉でさらっと伝えてもその本質を理解するのは容易ではありません。
だからこそ、
今回はより丁寧に皆さんにお伝えできればと思います。
「最初がダメ」が絶対にダメではないことに気付けるか?
しかし、
どうやって考えても最初が大事ですよね。
「最初が肝心」という言葉があるように、
最初の出来次第で結果は変わると思います。
最初が悪いと、
どうしてもそのイメージを
引きずって試合をしてしまいますよね。
だから、
それくらい最初が大事だと思いますよね。
しかし、
ここに私は無意識の思い込みが
密かに隠れていると思うのです。
それは、
「最初がダメだとその後もダメ」
という思い込みです。
決して、
最初がダメでもたてなおせばいいのです。
しかし、
「最初がダメだとその後もダメ」と思い込んでいたら
最初の出来次第で試合を投げ出しかねないと思います。
もっと丁寧に伝えるのであれば、
本当にいい選手は最初の出来に
囚われないメンタルを持っているのです。
ここぞで問われる修正力
よくスポーツの世界で
修正力という言葉が使われます。
野球だと先発投手の能力の一つに、
よく使われるのがこの「修正力」という言葉です。
先発投手だと、
1人で6?7回投げて100球ほど投げます。
求められるのが、
試合を作る能力でクオリティスタート
という指標があるくらいです。
そのためには、
どれだけ初回がダメでも尻上がりに、
調子を上げていく「修正力」が大事になります。
この修正には、
ピッチングフォームの修正、
コントロールの修正だったり。
様々な修正が必要になり、
修正を間に合わせることで結果を出していきます。
もちろん、
初回からいい結果を求めるのですが
それ以上に試合を作ることが大事になります。
初回から結果を出せないからダメなのではなく、
試合を作れないとダメという烙印が押されてしまう世界です。
ちなみに、
「野球 修正力」とGoogleで検索すると、
46,000,000件が出てきます。
「サッカー 修正力」でも
36,000,000件が出てくるのでそれくらい大事なんだと思います。
初回が大事である以上に、
修正していく力が求められるのがスポーツの世界だと思います。
初回が悪過ぎてもダメ
ここまで修正力でお伝えしてますが、
初回が悪すぎてはダメです。
初回が必ずしも軽視してはならないのです。
初回、最初、ファーストタッチ、全て大事なんです。
その上で、
メンタルコーチとしてどんなサポートが必要になるか?
ここがポイントになると思います。
結果を生み出すためには、
初回は大事です。
さらに
修正力も大事になります。
初回も大事にしつつ、
修正力を手に入れるにはどうしたらいいか?
そこで是非意識して欲しいのが、
言葉の使い方です。
初回やファーストタッチなど、
最初に関して重要度が高い人ほど
ある言葉の口癖があります。
それが、
「?しなければならない」という
外発的動機付に紐づけられた言葉です。
この言葉を使っていたら、
初回やファーストタッチなどに関して
プレッシャーを感じながらプレイしていると思います。
なので、
この言葉を使わないように生活をしてほしいのです。
スポーツメンタルコーチとして伝えたいこと
数多くの選手を見てきて感じるのが、
言葉の使い方に違いがあるのです。
言葉の使い方が違うので、
考え方や行動パターンに違いがあります。
私がスポーツメンタルコーチをしながら、
選手のサポートする際に意識しているポイントでもあります。
同時に、
メンタルトレーニング以上に結果や効果を生み出すために
選手と寄り添いながら目標に一緒に向かうようにしています。
なので、
「これやっておいて」のような方法だけお伝えして
宿題のようにやって来てもうのではなく選手1人1人をじっくりと
サポートしていくためにスポーツメンタルコーチングを生み出しました。
方法論をお伝えするのは簡単ですが、
方法だけで自分自身がなかなか変われないと思ったら
是非ともセミナーやメンタルコーチングを受けに来て下さい。
最後までお読みいただきまして
ありがとうございました。