「地元の希望であるスポーツ選手たちをメンタル面から支えたい」五十嵐えりさんのスポーツメンタルコーチングへの想い
スポーツメンタルコーチ資格講座卒業生インタビュー第52弾
目次
- スポーツメンタルコーチに興味を持ったきっかけとは
- 実際に資格講座を受けてみて感じたこと
- 地元新潟県のスポーツ選手の心の拠り所でありたい
- 今後の目標と資格講座を検討している方へ一言
自分のやりたいことに挑戦したかった。スポーツメンタルコーチに興味を持ったきっかけとは
-五十嵐さんがスポーツメンタルコーチングに興味を持ったきっかけを聞かせてください。
私の家族の存在がきっかけの一つなのですが、兄が甲子園に出ていて社会人野球でも活躍した選手で、父親も複数野球チームを持ちながら今でも高校野球チームのサポートもしているという生涯スポーツに情熱を注いでいる人たちが身内にいる環境で生活してきました。そんな二人をずっと羨ましがっている自分がいたのですが、私自身元々彼らのようにそんな誇れる成績を残してこなかったので同じような生き方はできないだろうと勝手に諦めていました。
でも公務員になって日々仕事をこなしていく中で「このままで良いのだろうか?」と思うようになったので、30歳を機に今までやってみたことをやり始めました。そんな中でたまたま家族の試合へ応援に行く機会があったのですが、彼らのプレーを観ていると何かいつもと様子が違うことに気づいて「きっとメンタル面に原因があるんだろうな」と感じたんです。
この大会以前からスポーツ選手をサポートする仕事として「スポーツメンタルコーチ」の存在を知っていたのですが、改めてメンタル面に課題を持つ選手を目の当たりしたことで本格的にスポーツメンタルコーチという仕事に興味を持ち始めました。そして自分の競技生活のことも振り返ってみた時にメンタル面が原因で諦めてしまったと感じたので自分と向き合うためにもスポーツメンタルコーチングを学ぼうと思いました。
-どうして颯人さんの資格講座を選び受講されたのでしょうか?
家族の試合を観ている最中にスポーツメンタルコーチという仕事に興味を持ち、試合後すぐスポーツメンタル関連の講座について色々調べてみました。もちろん色々な講座があったんですが、他の講座を覚えていないくらい颯人さんのスポーツメンタルコーチングの情報だけに目が止まったんです(笑)
それからまずは「スポーツメンタルコーチになるためには」という体験セミナーを受けに行ったのですが、まだその時点では資格講座を受けるかは決めていませんでした。でも実際にセミナーを聞いていく中で颯人さんが羨ましくなったんです。なぜなら多くの選手をサポートしてきた経験を通してスポーツメンタルコーチングについて自信と根拠を持って話されている颯人さんの姿がカッコよかったからです。そこに加えて颯人さんのスポーツメンタルコーチングは相手の根本的な心の部分に向き合うコーチングであることも良いなと思ったので受講することを決めました。
知らない世界に飛び込む感覚があったので「私にできるのだろうか」という怖さはもちろんありましたが、実際に颯人さんの話を聞き、颯人さんにも会ってみて、私も「選手たちの輝く瞬間を見届けられるようにサポートしたい」という気持ちになったので、その思いに正直になり受講を決めました。
実際に資格講座を受けてみて感じたこと
-実際に資格講座を受けてみてどうでしたか?
資格講座を受けてみてまず印象的だったのは、知識を学ぶような座学の講義スタイルとは全然違ったことでした。実際は自分で物事を考えたり、様々なワークに取り組むという実践的な内容が中心だったので今まで受けたことの無いスタイルの講座でとても新鮮でした。
私自身元々、セミナーというものは講師の方に正解を教えてもらうことが普通だと思い込んでいました。そういった正解を求める思考だった私にとって颯人さんのスタイルを自分の中に落とし込むのが最初は簡単ではありませんでしたが、人から正解を教わらずに自分の中で答えを導き出すことの大切さに気づかされた貴重な時間でした。
また知識として学ぶだけだと時間が経つと忘れてしまいがちだと思いますが、颯人さんの講座は実践するワークがたくさんあるので学んだことが自分の中に定着して記憶に残りやすく、講座から日常生活に戻った時に思い出して改めて気づきがあったり、またその気づきについて次の講座の時に発表し合うことで学んだことを知識としてだけではなくしっかり自分のものとして落とし込めたことがすごく良かったです。
-資格講座の中で印象に残っているワークやお話はありましたか?
資格講座では言葉に関するワークが多くありましたが、その中でも「リフレーミング」するワークが特に印象に残っています。内容としてはマイナスな言葉をプラスな言葉へ置き換えるというものだったのですが、実際に自分でやってみると全然変換できませんでした。その現実に直面した時に自分がいかに物事を一方向からでしか見れていなかったことにすごく気づかされて、改めて言葉ってすごく大切なんだと感じました。
-そのような自分の内面と向き合わさせられたことで気づいたことはありましたか?
颯人さんの「物事がうまくいく人は良いセルフイメージを持っている」という話を聞いた時に、私は自分自身にネガティブなセルフイメージを抱いていたことに気づかされました。それからは講座内ではもちろんのこと、卒業してからも常に自分と向き合うことを意識しながら活動しています。
どうしてこのセルフイメージに関する内容がここまで学びになったのかというと、自分のセルフイメージと向き合ったことで今までずっと悩んでいた原因が分かり物事を前向きに考えられるようになったからです。
-資格講座の内容で自分の成長に繋がったきっかけがあれば聞かせてください。
今までは「自分の足りないところは変えないといけないし、変えることで自信が付いていく」という思考でした。でもこの講座を受けていくことで、今までの私の考え方では伸び悩む思考だと自分自身で自然と気づけたことは成長だと感じています。
講座内では同期の人たちと会話を通して色々な価値観に触れたり励ましてもらうこともあったのですが、私にとっては他人とのコミュニケーションも最初はチャレンジだったのでそのような様々なチャレンジも合わさって自分の成長に繋がっていったと感じています。
資格講座で学んだことから自分の競技時代を振り返ってみると感じる部分なのですが、自分のセルフイメージで勝手に決めつけて色々な可能性を制限してしまっていたことにも気づかされました。当時の自分は無意識のうちに自分に対して心のブレーキをかけたまま頑張ってしまっていたんだなと感じました。
-資格講座後のプロ講座ではどんな学びや気づきがありましたか?
プロのスポーツメンタルコーチとして活動していくために必要な学びがある講座なので、「プロ意識って何なのか」を深く考えましたし、自分の価値観についても深く向き合うことがとてもたくさんありました。知識もたくさん学ばせてもらったのですが、それ以上に自分の生き方について目を向け考えさせられた講座でした。
またプロ講座を受けたことでスポーツメンタルコーチとして活動する覚悟やプロ意識を持ってクライアントと向き合うことが大事だと学び、自分の中にあるスポーツメンタルコーチングに対する思いや選手たちをこういう風に導きたいという気持ちを常に持ちながら真摯に相手に向き合う姿勢もこの講座を受講したことで出来上がったと感じています。
-この講座で出会った同期の方は五十嵐さんにとってどのような存在ですか?
私は第11期生だったのですが、同期の皆さんは私にとって励まし合えるとても心強い存在です。ほとんどの方は対面では資格講座内で数回会っただけなのですが、一回一回がとても濃くて今では自然と自分の心の内を話すことができて安心感をくれる大切な人たちになっています。卒業後も同期の中には連絡を取り合って色々な近況報告をさせてもらっている方もいます。
地元新潟県のスポーツ選手たちの味方として、彼らの心の拠り所になりたい。
-スポーツメンタルコーチの資格取得後の活動状況についても聞かせてもらえますか?
資格講座が終わってしばらくは勉強会に参加しながら練習して、自分のコーチングの技術を磨いていたのですが、最近本格的にスポーツメンタルコーチとして活動し始めました。資格講座の同期に水泳のコーチの方がいるので、最初はその方のスイミングチームで選手たちにコーチングさせてもらったり、知り合いの選手をコーチングを通じて経験積んできました。
今では知り合いに紹介してもらった大学の陸上選手を担当させてもらっていて、また直近では中学生の子どもを持つお母さんと繋がらせてもらったところ、中学生向けにコーチングして欲しいと頼まれたので今後行っていく予定になっています。今は人づてに紹介してもらう形で少しずつ自分のスポーツメンタルコーチとしての活動の幅を広げているところです。
-五十嵐さんが選手たちをコーチングする上で意識していることはありますか?
常に意識していることは「とにかく相手を信じる」ということです。私はいつも選手たちの味方でいたいですし、その選手の可能性を心から信じてあげることが良いパフォーマンスを引き出すために大事だと思っているので、常に選手たちに対してそういう姿勢を見せることを気にかけています。
また資格講座で学んだ「小さな成功、小さな幸せ、小さな感謝」のワークを選手へのコーチングで取り入れていますし、私自身は「相手の目で相手の世界で見ること」も意識しています。なぜならコーチングをしていると無意識のうちに自分の主観が入りそうになることもあるので、常にフラットな状態でいられるような意識は欠かせません。これらの内容は資格講座で学んだ中でも特に大事だと思ったことなので自分のコーチングに意識に取り入れるようにしています。
-スポーツメンタルコーチングを学んだことで起きた自分の変化はありますか?
スポーツメンタルコーチとしての活動も含めてですが、「自分にはできないかもしれない」という気持ちに囚われずに「やりたいことをやろう」と思えるようになったのはこの資格講座に挑戦したからだと思います。
そういうチャレンジができる人間になってきたのは自分の中での大きな変化です。新しいマインドセットになってからは物事をネガティブに捉えず自然とポジティブに考えられるようになってきたと思います。
このような考え方を持って自分の良いところや悪いところも全部ひっくるめてどんな自分でも受け入れられるようになったことで、人には人のそれぞれの考え方や価値観があるということも知ることができました。だからこそ、安易に相手をジャッジしないような周りの方への接し方も変わりました。
すると自然と自分自身の接し方が変わり、気付いたら家族との関係も変わってきました。周りの人が私に対して優しくなったと感じるようになってきたので不思議でした。自分が変わると他人が変わることを身もって知りました。
今後の目標と資格講座を検討している方へ一言
-スポーツメンタルコーチとして今後の目標を聞かせてください。
今は新潟県に住んでいるので、地元のスポーツ選手を応援したいと思っています。最近は新潟県出身の選手も大舞台で活躍する方が増えてきているので、私もそういう選手たちにもっと関わっていきたいです。また新潟の人は県民性として真面目で我慢強い人が多い印象なので、そういう頑張り屋の方々の心の拠り所になれるようなスポーツメンタルコーチを目指して少しずつできることを広げていきたいと思っています。
もちろん年齢問わず頑張っている選手たちを幅広くサポートしていこうと考えていますが、これから中学生をコーチングする機会もあるので若い世代の選手たちとの接点をもっと多く持てるようになると良いなと思っています。最終的にはそのような地元の希望となる存在の若いスポーツ選手たちが全国や世界に向けて羽ばたくためのサポートをしていきたいです。
-最後に資格講座を検討している方へ一言お願いいたします。
資格講座自体が私にとって大きな挑戦でした。でもその挑戦した先にすごく良い出会いがあったり、今まで考えたこともなかったことに気づけたりと、そのような経験をできたこと自体がとても幸せだったなと思うので是非皆さんも受けてみて欲しいなと思います。
私自身スポーツは好きでしたが、競技で大きな結果を残せていなかったのでこんな私で大丈夫なのかと思うこともありましたが、実際に受けてみたらそこは全く重要ではありませんでした。それよりも自分のやりたい気持ちやワクワクする気持ちがあるのであれば受けてみてもらえたら新たな自分や大きな成長に出会えると思います。是非自分のバックグラウンドは気にせず自分の思いに正直になって一歩踏み出してもらえたらと思っています。
五十嵐えりプロフィール
新潟県在住のスポーツメンタルコーチ。小学校4年生から高校卒業までバレーボール、大学生は障害者と健常者が平等な条件で楽しめる「シッティングバレーボール」をして競技を楽しむ。大学卒業後は行政機関で公務員として働いていたが、スポーツメンタルコーチングに出会い、自分らしく生きたいと決意し、退職。現在はスポーツメンタルコーチの活動を始めながら、様々な学びを受けている最中。本資格講座には野球に従事する父兄の存在からスポーツに携われる仕事を調べたことをきっかけに出会い受講する。卒業後の現在は地元の新潟県の若手選手たちを中心にスポーツメンタルコーチとしてサポートしている。
Interview and Edit by 畠山 大樹
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