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「メンタルは全ての土台である」
山西義浩さんのスポーツメンタルコーチングへの想い

スポーツメンタルコーチ資格講座卒業生インタビュー第3弾

 

 

今回は当資格講座を第5期生として卒業し、現在徳島県にて本業の柔道整復師に加えプロスポーツメンタルコーチとしても活躍している山西義浩さん。山西さんは自身のテニス選手という経験からトレーナーやスキルコーチとしての顔も持ち、スポーツに必要な「心・技・体」全ての側面からアスリートをサポートしている。そんな彼にメンタルコーチングへの想いと資格講座の経験談を聞いてみた。

 

本業は柔道整復師。どうしてスポーツメンタルコーチングの道へ?

 

-スポーツメンタルコーチになりたいと思った理由やきっかけは何ですか?

 

私は学生時代から30歳過ぎまでテニスに打ち込んできました。現役引退後は国体の徳島県代表監督を務めた後、現在まで徳島城南高校テニス部(県高校総体18連覇中)のトレーナー兼コーチとしてスポーツに関わってきており、私自身が競技者時代からメンタルには強く興味を持っていました。

 

自分が現役を諦めた原因は年齢や衰えよりもモチベーションの低下というメンタルの不調だったように思います。選手として県のトップを目指し真剣にテニスに向き合ってきましたが、トップ10入りした頃から結果に固執しすぎてしまったことで好きなテニス自体を楽しめなくなっていたんです。

 

その後自分が指導する側に立った時、トッププレーヤーは真剣勝負の中でもテニスを、そして強くなることを楽しんでいるように感じました。その高いモチベーションを維持できること自体がトップに立てるメンタリティであり、そのアスリートの器なんだと思いました。

 

メンタルは試合本番のみに必要なものでも、持って生まれたものでもないことに気づきました。それからメンタルについてもっと知りたい、学びたいと思うようになりました。

 

-根本としては自身の競技経験が背景にあってメンタルに興味を持ち始めたんですね?

 

はい。そしてメンタルコーチになりたいと思ったきっかけですが、初めは本業の治療の方でアスリートに関わらず色々な方々のメンタル面のサポートをしたいと思ったところが入り口です。メンタルの不調は自律神経失調症やうつ病の原因でもあり、そういう患者さんの治療にも力を入れてきました。

 

またこの資格講座を受ける以前からメンタルセラピストとしてカウンセリングを自律神経治療の中で活用してきたのですが人間関係のネガティブな部分へのアプローチで関わることが多かったんです。

 

でもスポーツメンタルコーチングではメンタルをポジティブな観点で捉えて学べるということを知って非常に興味が湧き、スポーツにももっと深く関わりたいという気持ちも相まってこの資格講座を受けてスポーツメンタルコーチになりたいと思いました。


 

実際に資格講座を受けてみて感じたこと

スポーツメンタルコーチ

-どうして当方の資格講座を選んだのですか?

 

テニスの現役時代からメンタルの重要性には気づいておりましたし、うちの整骨院にもたくさんのスポーツ選手が治療を受けにきていました。

 

その中で選手たちはじめ一般の方のメンタル面のサポートをするために、様々なメンタル関係の本を読み自分なりに学び調べていたところたまたま協会のHPを見つけました。そのHPに書かれていた文章の中に自分にストンと腑に落ちるものを感じて深く学びたいと思ったんです。そんな時にこの資格講座に出会い受講を決めました。

 

-実際に資格講座を受けてみてどうでしたか?

 

初回からとにかく楽しかったことを覚えています。また自分は他の受講者に比べて年上だったこともあり、他の方より色んな経験を積んでいるという自負があったので余計なセルフイメージがたくさんついていました(笑) 自分の内面的な部分や現在地をしっかり見直す良い機会になりました。
 

あとは目標を達成するのにふさわしい人間になるための人格形成の講座内容はとても印象的で、この資格講座を選ぶきっかけでもありましたがまさにその通りの納得できる内容でこういう気づきや内容を私も色んな人に伝えていきたいと思いました。

 

-その中でも特に印象に残っているワークはありますか?

 

やっぱりセルフイメージを探っていく質問が印象に残っています。ワーク内の課題でも失敗するのが恥ずかしいと思ったりとか、上手くやらないといけないという気持ちから保身的になって、すぐ「難しい!」って言う言葉を口に出してしまいました。でもその言葉が実はメンタル的にどんな意味があるのかを講座で学べて面白かったです。

 

あとは蝋燭の火を壁の方に向けるワークですね。自分の求める結果を早く出すためには意識を高くすれば結果につながると思っていたら、そのせいで視野が狭くなり結果に反映するのが遅くなるという自分の考えと反した結果が生まれることを体感したのが興味深くて印象的でした。


 

メンタルコーチングを活かしながらフィジカルを治療すること

-資格講座を卒業してからメンタルコーチングはどのように本業に活かされていますか?

 

当院では曜日によって予約制実費治療の日と予約不要の保険治療の日を分けています。その中で予約制実費治療の日においては、主としている「カイロプラティックコース」に加え60分の枠の中で「メンタルコーチング」を行ったり、スポーツコンディショニングとメンタルアドバイスを融合した「スポーツ整体コース」を用意しております。

 

幅広く対応できるようにすることで、体の不調に苦しむ患者さんの駆け込み寺かつスポーツ選手の体と心の相談所的な治療院を目指しています(笑)

 

-実際にメンタルコーチングを取り入れてから感じる本業の変化はありますか?

 

何よりメンタルコーチングを取り入れて良くなったことは、アドバイスや治療時において大きな大会前でナーバスになった選手への適切な言葉かけができるようになったことですね。

 

ただの一整骨院ではあるんですけど、そういった選手との密な関係が続くことで選手たちの評判は上がってきています。それが口コミになって来院患者数は増加していますし、なにより何年も当院を頼って選手達が来てくれて色んな話やサポートができていることが本当にメンタルコーチングのおかげだなと感じております。

 

-資格講座の中で実際仕事で活かせたワークはありましたか?

 

治療時やトレーナー活動時だけに関わらず、色んな方にポジティブな言葉だけが頭の中に残る脳の構造だからポジティブな言葉使いを心掛けるようにと常に自分に対してのポジティブアスキングの大切さは意識して伝えています。

 

最近はジュニア選手と関わることも増えて来ましたが、子どもたちへのメンタルコーチングはまだ早いと感じています。そこで講座内容を活用した親御さん向けのワークを以前院内で開催しました。


やっぱり熱心な親御さんほど子どもにプレッシャーを与えすぎてしまうので「子どもを大きく強く育てるため」という内容で子どもへの適切な関わり方を指導しました。1時間ほどのワークでしたが実際に評判も良かったので嬉しかったです。

 

-治療院にはアスリートの他に一般の方も来られると思いますが、一般の方へ活用していることはありますか?

 

はい。特にお年寄りの方は「もう歳だからあかん。」とか自分の身体の悪いところばかり目がいく方が多いので、そういう方には常に自分の身体の改善したところを伝えて良い方に目を向けてもらえるように意識しています。

私は治療時の言葉かけでもエビデンスが取れていない情報はあまり言いたくないので、闇雲な情報ではなく医学的根拠があることを患者さんには伝えるようにしています。

 

そういう意味では資格講座の中でメンタルコーチングにおいて色んな大学の研究結果だったり、心理学や脳科学での裏付けの下で教えて頂けたので、実際に患者さんに伝える場でも説得力に厚みが出ますし胸を張って伝えられることができるのでとても良かったです。

 

-スポーツメンタルコーチングを通してたくさんの人のために役立てられている一方で自身の変化はありましたか?


やはり仕事の幅が広がりました。メンタルコーチングをできるようになったことで、本業としての治療やスポーツトレーナーの側面含めて、スポーツに必要な「心・技・体」を見ることが仕事としてできるようになってきました。
 

また仕事関係で悩むような時も精神的に強くなりました。物事が上手くいかなくても芯がぶれなくなりましたし、自分の現状の見直し方も闇雲な方法ではなくこの講座で学んだことをしっかり生かして適切な方法に変わりました。そのおかげで前を向きやすくなり悩んだときに足踏みする時間が減って行動に移しやすくなったように感じています。


 

今後の目標と資格講座を検討している方へ一言

 

-今後のスポーツメンタルコーチとしての目標を聞かせてください!

 

キャリアを重ねてなんとか自分のやりたいことはある程度形になってきました。今後は新しいことに挑戦するわけではなく本業をはじめ各分野を突き詰めて精度を上げていきたいと思っています。

 

その上での方向性も定まってきたので深く知識を付け選手達に分かりやすい形でサポートできるようにして、このキャリアの集大成としてもう一花咲かせたいと考えております。

 

また私を慕ってくれる他の整骨院の先生も周りにいるので、このメンタルコーチングを彼らや次の世代にも伝えていきたいと思っております。

 

-資格講座を検討している方へ一言お願いいたします。

 

大きな目標達成や大きな成長を手にするにはメンタルがとても大切になります。特にスポーツをする上で「心・技・体」を高めることが大事な要素だと思いますが、その中でも個人的にメンタルは土台で器だと考えております。

 

選手のメンタルを育てるため、そして何より自分自身の心や人間性を高めるためにもメンタルスポーツコーチングの受講をお勧めしたいです。

 

-最後に山西さんのように治療院の方、トレーナーやコーチなどフィジカルに従事されている方々へも一言お願いいたします。


 

私と同じようにトレーナーやコーチをされている方は、「能力は高いのに結果が出ない」「実力はあるのに本番になると。。」という選手達を指導されている方が多いと思います。メンタルコーチングを取り入れてあなたの言葉で是非彼らが望む結果に導いてあげて欲しいと思います。

 

また一方で、同じく私のように治療に携われている方は患者さんが痛みや不安を抱えながらもあなたを頼ってくれて来院されていることを感じられていると思います。その患者さんに健康と笑顔を与えるために今まで培ってきた治療技術に加え、心の支えになって勇気づけてあげられるような言葉がけをメンタルコーチングで学び、あなたの「大丈夫」の一言がその方に響くような人間性を培ってもらいたいと思います。


 

山西義浩プロフィール

1972年3月17日生まれ。徳島県出身の柔道整復師兼プロスポーツメンタルコーチ。生まれ育った徳島県で自身の整骨院である「山西整骨院」を経営し、本業の柔道整復師として活動する傍ら自身のテニス選手としての経験を活かしてトレーナーやスキルコーチとしても活動している。治療・メンタルコーチング・技術指導の3つの柱でスポーツに必要な「心・技・体」での選手サポートを行っている。

 

 

Interview by 鈴木 颯人

Edit by 畠山 大樹


 

次回のスポーツメンタルコーチ資格講座のご紹介

 

スポーツメンタルコーチ

 

スポーツメンタルコーチ資格講座は「日本スポーツメンタルコーチ協会(R)」にて発行されている資格です。One Athlete,One Mentale coachの理念を掲げスポーツメンタルコーチの普及に力を入れております。
 

 

 

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