あれから13年。資格講座を運営し続けてきた今の気持ち

スポーツメンタルコーチ資格講座を
立ち上げたのが2012年。
あれから13年が経った。
講座を作るにあたり、
私はあらためて
「メンタルとは何か」を学び直した。
技術としてのメンタル。
感覚や精神論ではなく、
再現できるものとしてのメンタル。
そこで立ち返ったのが、
歴史だった。
現代のメンタルトレーニングが
体系化された大きな起点の一つ。
それは、
ソ連の宇宙開発にある。
極限環境で人間の能力を最大限に引き出す。
そのために、
ソ連は心理を科学として扱う必要があった。
では、
ソ連はどこからヒントを得ていたのか。
生理学。
心理学。
そして、
東洋思想の本質。
無心 →注意の一点集中。
呼吸 →自律神経の調整。
平常心 →情動の制御。
型 →反復による条件付け。
これらはすべて、
私たち日本人にとって、
どこか懐かしい感覚を持つもの。
そう。
その源流にあるのが、
「禅」である。
ただし、
ソ連は禅をそのまま受け入れたわけではない。
思想や哲学の部分は切り捨て、
結果を出すための技術としてのみ抽出した。
勝てればいい。
稼げればいい。
結果を残せればいい。
もしメンタルを、
そこだけで捉えるなら、
それも一つの考え方なのかもしれない。
だが、
私はそうは思わない。
なぜなら、
結果そのものよりも、
そこに至る過程こそが人を育てるからだ。
メンタルを学べば学ぶほど、
そして禅に触れれば触れるほど、
信念や価値観の大切さに気づかされる。
それらは、
日本が育んできた唯一無二の文化。
禅。
振り返れば、
私は高校、大学と、
禅宗の駒澤大学で学んできた自分がいた。
メンタルの歴史に触れて
当時は気づかなかった人生にとって大切なことを、
高校生の頃から学んでいた。
そう考えると、
なんとも感慨深い。
感謝。
「One athlete,Oen mental coach?1人のアスリートに、1人のメンタルコーチを?」
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
【このコラムの著者】
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