「子どもたちがスポーツを嫌いにならない世の中に」本間秀樹さんのスポーツメンタルコーチングへの想い
スポーツメンタルコーチ資格講座卒業生インタビュー第30弾
今回の主役は当資格講座第13期の卒業生であり、現在はプロスポーツメンタルコーチ兼テニスコーチとして活動している本間秀樹さん。学生時代は小学生では野球、中高生ではサッカー・卓球・軟式テニスなど様々な球技に触れスポーツを楽しむ学生生活を送る。その後はオートバイの研究開発を行う企業に就職するも仕事の傍ら28歳で始めた硬式テニスにのめり込み週3から4日はテニスをする生活を送る。
彼の影響を受けた息子たちがテニスを始めたタイミングでサポート側に周りコーチングを学び始める。そして彼のコーチングは功を奏し息子たちはインターハイやインカレに出るほどの選手になり高校時代は埼玉県大会で長男がシングルスで優勝、次男がダブルスで優勝という成績を収めた。その経験もありスポーツメンタルコーチングに興味を持ち当資格講座を受講。
講座卒業後の現在はスポーツメンタルコーチ兼テニスコーチとして活動しながら、自身もテニス選手として全日本ベテランへの出場を目指しトレーニングに励んでいる彼にスポーツメンタルコーチングへの想いと資格講座の経験談を聞いてみた。
退職後は自分の好きなスポーツに関わる仕事がしたかった。スポーツメンタルコーチになるきっかけとは。
-本間さんがスポーツメンタルコーチになろうと思ったきっかけは何でしょうか?
息子が小学生だった頃、彼が試合で負けてしまった時に自分が悔しくなってしまい、別に悪いプレーをしたわけでもないのに彼に怒ってしまったんです。でもその時怒ってしまったことを反省して自制をしようと思った中でコーチングに興味を持ち始めました。それから子どもたちが競技をやっている間ずっとコーチングの勉強を続けてきました。
そして55歳くらいの時に60歳で退職したら自分がやりたいことをしたいと思うようになり、スポーツに関わりたいと思い始めた一方で専門的な技術やスキルがない中で自分に何ができるのかを考えました。そこで今まで学んできたコーチングとスポーツを掛け合わせて調べていると、颯人さんのウェブサイトにたどり着いてスポーツメンタルコーチングについて知ることになりました。スポーツメンタルコーチングの存在を知ってからはすぐスポーツメンタルコーチになろうと決めましたね。
-スポーツメンタルコーチングを知った中で本資格講座を選んだ決め手は何でしたか?
元々スポーツメンタルに関わる業界を全く知らなかったこともあり、インターネットで調べている中で颯人さんの資格講座以外にも2~3候補がありその中で検討していました。その候補の中から各講座の内容を見ていった時に、颯人さんの資格講座に一番親近感が湧いてフィーリングが合ったので体験講座を受講しました。その体験講座を受けた時に「これだ!」と確信して資格講座の受講も決めました。
実際に資格講座を受けてみて感じたこと
-実際に資格講座を受けてみてどうでしたか?
資格講座を受講する前は緊張しない方法とか試合でのメンタルコントロールなどを学ぶと思っていたんですが、実際受けてみるともっと広い視野で物事を捉えていて目標設定の方法なども含めてどうやって目標に向かって進んでいくのかを学ばせてもらいました。
また自分の中で大きな想定外だったのは科学的な視点と倫理・道徳的な部分をうまく活用しながら説明されていたことで技術者育ちの自分としてはとても納得できる内容でした。やっぱり素人としてはスポーツメンタルコーチングと聞くとコミュニケーションや話し方などニュアンス的な部分に重きを置いていると思いがちなのですが実際は科学的な要素が多かったので良い意味で驚きました。
-資格講座のワークや颯人さんの話で特に印象に残っているものはありますか?
資格講座で学んだ「小さな成功、小さな感謝、小さな幸せ」を書き出すワークはとても印象に残っていて、今でも気付いた時にやっています。結構このワークが「ちりつも」でスポーツだけに限らず今の生活にも繋がっています。
またもう一つ印象に残っているのは「同じ意味でもネガティブな言葉ではなくポジティブな言葉に言い換える」というワークです。例えば「こんなの無理」みたいなネガティブな言葉を使ってしまうとそこで思考が止まってしまうので、「これは簡単じゃないけど、何か手はあるんじゃないか?」みたいなポジティブな言葉に言い換えるんです。これは本当にスポーツだけはなく普段の生活や仕事の場面においても役に立つワークだなと思っています。
-資格講座後に受けられたプロ講座では何を学ばれましたか?
プロ講座は「自分探しの旅」というか「自分が何のために生きているのか?」を真剣に考えることができた時間でした。もちろん皆さん誰でも普段からそれなりに考えているとは思うのですが、実際に紙に書き出して考えることで自分自身を俯瞰して見ることができるので客観的な視点で自分が今まで気付けていなかったことに気づく良い機会になりました。
またスポーツメンタルコーチとしての視点では、私はこの講座を受けるまでは現役選手をサポートするというイメージが強かったです。しかしこの講座を通して選手たちのことを深く考えていくとサポートできる範囲が現役という部分から人生という尺に変わっていきました。それからスポーツ選手の現役時代はもちろんのこと引退後や大会以外の部分もサポートしていきたいと思うようになりましたね。
-講座の中で本間さんが自分の成長を感じられたことはありましたか?
資格講座の方ではワークを通じて自分の思い込みを外すことで目の前の壁を突破できるということを学ばせて頂きました。今までは自分自身がこんなに思い込んでいると認識していなかったので、その思い込みがあることを知った上でそれを外すことができたので成長した部分だったなと思います。
またプロ講座の方では徹底的に自分のことを考えるワークが多く、その内容を通じて残りの人生でもまだ色んなことにチャレンジしていこうと思えるようになりました。
-ちなみに資格講座で出会った受講生の同期との繋がりは卒業後も続けられていますか?
私は13期生なのですが、いまだに同期のグループラインで連絡をとっていたり、特に仲が良くて直接会える人とは飲みに行って近況報告や今後についても話したりしています。そして資格講座で資格を取ったからといって独り立ちするのは簡単じゃないですし時間もかかることなのでやっぱり一人でやっていると心が折れがちなんですがそういう同期とのコミュニケーションは心の支えになりますね。
またスポーツメンタルコーチのコミュニティ「Space」にも入っているので、そこでの色々なイベントの集まりの中で同期とも顔合わせることも多いです。
スポーツメンタルコーチングを活かして悪い思い込みを外す。
-最近の活動状況を聞かせてください。
私自身色んなスポーツを取り組んできた中でやっぱりテニスが好きなんだと認識したので、今ではスポーツメンタルコーチングだけではなく、アルバイトではありますがテニスコーチとして幼稚園生から80代のお年寄りまで幅広い年代にテニスを教えています。
前職は技術職で対人職ではなかったので大きな違いがあり、今ではいろんな人とのコミュニーションが楽しいです。一方でテニス選手として練習を積みながら試合に出たりして全日本ベテランへの出場を目指し活動しながら、自分自身をスポーツメンタルコーチングのモデルケースとして色んなことも試しています。
またスポーツメンタルコーチングとしては「Space」で息子関係の繋がりや、アルバイト先が色んなスポーツのスクールも展開しているので、そういった部分で絡めながら親子関係のスポーツメンタルコーチングのアプローチができないか模索しています。
-講座で学んだことを今の活動の中でどのように活かしていますか?
テニスコーチとしてジュニア選手を教える中では声の掛け方、褒め方、注意の仕方は特に活かされていると思います。またやっぱり選手も相手によっては「絶対勝てない」という苦手意識による勝手な思い込みがあるのでそういうところを解消できるようにサポートしています。
-本間さんがスポーツメンタルコーチングに出会ったことで感じた自分の変化はありましたか?
前職は全くスポーツメンタルコーチングと関係ない分野であったこともあり、資格講座を学ぶ前はスポーツメンタルコーチングにおいては井の中の蛙状態でした。でも資格講座で学んだことで技術的な内容はもちろんですが、それ以上に同じ志を持った人との繋がりを手に入れることができたのは大きいです。
また自分自身の変化としてですが、今まではこうあるべきという思い込みがとても強かったです。例えば、自分の自慢話ばかりする人がいた時にその人は人間として問題があるんじゃないかと思い込んでしまうような自分なりの道徳観が強くて、自分の価値観や道徳観の枠から外れた人はもう自分とは合わないなって決めつけてしまうことよくありました。
でも資格講座で学んでいく中で自分が勝手な思い込みからそういう人たちを自分の枠にはめて判断してしまっていることに気づきました。また人はそれぞれ考え方も違うし、自分の受け止め方が間違っている可能性もあるので悪いところばかりを見るのではなく良いところを見るようにしたことで個人的に自分の器が少し大きくなったような気がしています。
今後の目標と資格講座を検討している方へ一言
-スポーツメンタルコーチとして本間さんの今後の目標を聞かせてください。
私はスポーツを通じて人生を豊かにするサポートをしたいです。子どもたちにスポーツを教えている中で耳にする話なのですが、親の影響で途中でスポーツを辞めてしまうという話をよく聞きます。元々好きだったのに外部要因によってスポーツが嫌いになってしまう人も多いので、そうなってしまう子どもたちの数を私のサポートを通して減らしていきたいと思っています。
まだスポーツメンタルコーチとしては準備中であるのですが、来年の3月までに準備して4から5月頃から本格的にスタートしていきたいと思っています。そして私は自分の子どもたちのサポートした経験もあるので、高校生から大学生の学生アスリートをメインにサポートしたいと考えております。なぜならそのぐらいの年齢でスポーツを嫌いになってしまう選手も一番多いので、彼らのサポートを通してスポーツを嫌いになってしまうのをなくしていきたいです。
-最後に資格講座を検討している方へ一言お願いいたします。
スポーツメンタルコーチを目指している方は、この講座を通して技術的な部分だけではなくスポーツを愛する人たち全員にためになる有益な内容を学べますので是非受けてみて欲しいと思っています。また可能であれば受講する前に颯人さんが出版されている本を事前に読んでみると更に講座の理解が深まると思います。この講座では考え方を中心に学ぶことになりますので個人的にはいきなり受講するよりはその方が良いんじゃないかなと感じます。
また少し話が逸れますがスポーツ自体が、自分の目標を決めてそのゴールに向かって自己研鑽していく人生の分かりやすい縮図だと私は思っています。ですからスポーツだけではなくそれを自分の人生の他のことに置き換えれば、人生の中でその目標を立ててどうクリアしていくか、また家族や職場のメンバーなど周りの人をどうサポートしていくかにもシンプルに通ずると思いますので、この講座は必ずしもスポーツだけに限定する必要はなくて広い意味でも皆さんの人生に有効的に活用できる内容になっておりますので是非ご検討ください。
本間秀樹プロフィール
埼玉県出身のプロスポーツメンタルコーチ。学生時代は野球を始めとした様々な球技を楽しみスポーツと接点が多い生活を送る。その後はオートバイの研究開発を行う企業へ就職。仕事の傍ら28歳で始めた硬式テニスにのめり込むも、長男と次男が同じくテニスを始めるタイミングでサポート側に周ってコーチングを学ぶ。コーチングを活かして息子たちを埼玉一の選手への導き、その経験からスポーツメンタルコーチングに興味を持ち本資格講座を受講。卒業後は前職を早期退職しプロスポーツメンタルコーチ兼テニスコーチとして活動しながら、自身もテニス選手として全日本ベテランへの出場を目指しトレーニングに励んでいる。
Interview and Edit by 畠山 大樹
次回のスポーツメンタルコーチ資格講座のご紹介
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