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怪我との向き合い方


 
怪我ほど辛いものはないと思います。

誰にも理解されない痛み・・・

復帰したいけど思うように身体が動かない・・・

そして、

チームから置いていかれる焦り・・・

スポーツメンタルコーチ

 

「ちょっとくらいの痛みなら大丈夫!」

そう思った矢先に

何度も怪我を繰り返す事に・・・

だから、

「この怪我はずっと付き合っていくしかない・・・」

そう感じてしまうと思います。




実際、

私が開催しているセミナーに怪我をした選手が何人も来ます。

・前十字靭帯を断裂、復帰は半年後…

・左足首を脱臼骨折、復帰は1年後…

・顔面陥没骨折、今シーズンは終了…

話を聞くだけでも

その表情から無念さを感じます。

時には涙を流しながら、

想いを語ってくれます。




私自身、

大きな怪我をしてはいません・・・

ただ、

慢性的な痛みで高校時代は苦しみました。




・ひざ痛(オスグット氏病)

・腰椎分離症からの椎間板ヘルニア…

そして、

・野球肘…

どれも手術が必要ではない症状でしたが、

どれも痛みを騙しながらプレイするしかありませんでした。




そんな中途半端な状態では結果も出ませんでした。

でも、

中途半端でもいいからやらないと行けなかった・・・

そうしないと、

もうチームには戻れない気がしたから…

凄く怖かった時期です。

大好きな野球が嫌いになる気がして…

それを凄く恐れました。




その為に、

走り続けるしかない・・・

痛みを押して練習するしかない・・・

治しながらプレイするしかない・・・

そう思いながら現役生活最後の1年は過ぎました。





そして、

何もかもが中途半端な結果で終わりました。

これほど悔しい経験はありませんでした。

2度と味わいたくない挫折感でした。




もし、

あの時期に、

もっと怪我と向き合えたら・・・

もっと自分の気持ちと向き合えたら・・・

たらればの話は尽きません。




ただ、

そんな怪我で「今」を苦しむ選手には同じ想いをして欲しくない…

そう心から思ってます。




怪我さえ良くなれば絶対に活躍できる素質がある選手って沢山いると思ってます。

そんな選手達と沢山出会って来ました。

だから、

怪我とこれから付き合うとか考え欲しくないのです。

怪我を乗り越えて、

自分史上最高ボディーを手に入れて欲しい。

夢を叶える肉体を手に入れて欲しい。

それが本来あるべき目標だと思ってます。

怪我を治す事を目標にしないで欲しいのです。

怪我を乗り越えた先の目標を大事にして欲しいのです。




それくらい、

目標設定が大事だと思ってます。
 

それだけ目標が持つ力は偉大だと思ってます。

 

 

 

そして、

 

目標を定めたら確認してほしい事があります。

 

それが、

 

競技を続ける理由です。

 

 

 

どうして競技を続けているのか?

 

さらには、

 

競技を続けたい目的は何か?

 

目標の先である目的をシッカリと

 

明確にしてほしいのです。

 

 

 

多くの人が、

 

目的と目標が一緒になっているケースがあります。

 

目標とは、目的を達成するための手段のはずです。

 

 

 

しかし、

 

目標が目的になっていることがあります。

 

 

 

オリンピックでメダルを取りたい。

 

プロ野球選手になりたい。

 

そして、

 

有名になりたい。

 

どれも目的ではなく、目標です。

 

 

 

メダルととってどうしたいのか?

 

プロ野球選手になってどうしたいのか?

 

有名になってどうしたいのか?

 

 

 

深く、深く、

 

突き詰める必要があります。

 

 

 

怪我をした時だからこそ、

 

生まれた時間を使って是非とも考え抜いてください。

 

 

 

どうして、

 

競技を続けたいのか?

 

競技を続ける目的は何か?

 

目的が明確だと、

 

モチベーションも自然と蘇ってくるでしょう。

 

 

【このコラムの著者】

プロスポーツメンタルコーチ
一般社団法人日本スポーツメンタルコーチ協会
代表理事 鈴木颯人

 プロ野球選手、オリンピック選手などのトップアスリートだけでなく、アマチュア競技のアスリートのメンタル面もサポート。全日本優勝、世界大会優勝など圧倒的な結果を生み出すメンタルコーチングを提供中。

【プロフィール】フィリピン人の母と日本人の父との間に生まれました。生まれた国はイギリス。当時から国際色豊かな環境で育って来ました。1歳になる頃には、日本に移住しました・・・。>>続きはこちらから
 
 

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