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「やりたいことを心から楽しんでもらいたい」久保田祐未さんのスポーツメンタルコーチングへの想い

スポーツメンタルコーチ資格講座卒業生インタビュー第16弾

スポーツメンタルコーチ


 

今回の主役は当資格講座第9期の卒業生であり、現在プロスポーツメンタルコーチとして活動している久保田祐未さん。小学生から高校生までテニスでインターハイを目指した競技生活の中では葛藤や挫折を経験。また社会人として就職したスポーツメーカーでスポーツ選手と関わる中で感じた違和感から退職。


スポーツが嫌いになるも転職活動をきっかけにスポーツメンタルコーチに興味を持ち資格講座を受講。資格取得後はコーチングを受けてくれる方がとにかく楽しく生きていけるようにサポートを続けている。そんな彼女にスポーツメンタルコーチングへの想いと資格講座の経験談を聞いてみた。


 

一度嫌いになったスポーツ業界にまた戻ってくるきっかけをくれた。スポーツメンタルコーチになったきっかけとは

-久保田さんがスポーツメンタルコーチングに出会ったきっかけを聞かせてください。

 

私は小学3年生から硬式テニスを始めインターハイを目指して頑張っていました。ただ当時の指導者が見込みのある選手しか指導しないような方で私が必死にトレーニングをしていてもちゃんと見てもらえなかったんです。

 

また本番になるとすごく緊張してしまう性格で、思い通りのプレーができないことも多くなかなか上手くいかずテニスが嫌いになってしまい競技としてのテニスは高校卒業を期にやめてしまいました。

 

大学生になってからテニスは趣味程度で続けていましたが、一方で専門として勉強していた運動生理学を通して必死に物事に取り組むことを楽しさを思い出しました。そしてその運動生理学の研究の経験を生かしてスポーツメーカーに新卒で就職しました。

 

-就職したスポーツメーカーではどんなお仕事をされていたのでしょうか?

 

その企業ではトップスポーツ選手に関われる販促部署に入ったのですが、そこでは選手の歩みたいキャリアや生き方に関係なく会社の利益を優先して考えなくてはならない現実を目の当たりにしました。必死に頑張っているスポーツ選手たちを純粋に応援したかったのですが、売り上げありきで接しなくてはならないことに苦しさを感じ退職しました。

 

それから自分のスポーツ選手の経験もあり元々メンタルにはとても興味があったので、スポーツメンタルコーチングの勉強をし始めることにしました。

 

-ちなみにスポーツメンタルコーチになろうと思った経緯を詳しく聞かせてもらえますか?

 

スポーツメーカーを辞めてからすぐスポーツメンタルコーチになろうと思ったわけではなかったんです。

しばらく何もせず休んでいたんですが、「なんかつまらないな」「このままだと良くないな」と思い転職活動を始めました。

 

当時はスポーツ自体がもう嫌になっていたのですが、転職活動を進めていくうちにどこかスポーツが気になっちゃう自分がいました。でも簡単にスポーツに関われる会社に勤めることは賢明ではないと気づいていたので、その中でスポーツやメンタル関係に関わりたいと思い「スポーツ メンタル」で検索しました。そこで颯人さんのウェブサイトを見つけてこの人の下でスポーツメンタルコーチングを学びたいと強く思ったんです。

 

-スポーツメンタルで調べていたら鈴木さんを見つけたんですね。どのように資格講座受講へ至ったのでしょうか?

 

そのウェブサイト内で颯人さんが本を出版しているのを知ったので、まず本を買って読んでみたのですが実はその時点でスポーツメンタルコーチになろうと決めていました。それから目標達成のセミナーを受けてみてやっぱり良かったので資格講座受講を決めました。

実際に資格講座を受けてみて感じたこと

 

-実際に資格講座を受けてみてどうでしたか?

 

私自身が競技をしていた頃の思い込みを探る時間があったのですが、その時に自分がとても結果に囚われている人間だったことに気付きました。スポーツメーカーにいた時は結果しか見ていない会社が嫌だったのに、自分も全く同じだったんです。私はなんて苦しい生き方をしてきてしまったのだろうかという発見もありました。

 

また資格講座の部屋の雰囲気も好きでした。私がいた第9期が少数で行うことができる最後の期で受講したメンバーは5人だけだったのですが、みんなで「思い込みってなんだ?」って言い合いながら過ごした時間が楽しかったです。

 

-受講した講座の中で印象に残っているワークはありますか?

 

資格講座の次に受けたプロ講座の中で自分の強みと弱みを書き出してちゃんと把握するワークがあって、一緒に受講したメンバーはスポーツメンタルコーチを目指して頑張っているすごい人ばかりだったので自分だけが持っている強みがあるとは思えていなかったんです。

 

でもこのワークを通して自分にしかできないことがあるんだなと認識できたことで、自分自身の視野も広がりスポーツメンタルコーチとしてもっとやっていけると可能性を感じたのでとても良い時間でした。

 

-卒業後、仕事としてコーチングをする上で講座で学んだことから意識していることはありますか?


自分の感覚とか経験則で話すのではなくて、相手がどういう経験をしてきてどういう物事の見方をしているのかを大事にしたコーチングを意識しています。

 

実際にコーチングをしていく中で、自分の心の中では「こうした方が良いのではないか?」というアイデアが湧いてきたりするのですがそれは押し付けずにクライアントさんのできそうなことややりたいことを大切にするようにしています。

 

-またサポートスタッフとしても参加されていますが、教える立場になって気付いたことはありましたか?

 

その講座で学ばれている方のコーチングはまだ学びたてで基本に忠実なので、そういった基本通りのコーチングをしている姿を見ることで自分自身も初心に返れるのが良いなと思いました。

 

普段、自分のコーチングで何回もやっていると無意識に自分ならではの癖が出てしまったり、お金を頂いてクライアントさんをコーチングする中でなんとか目標を達成させないといけないという焦りや責任が先行してしまうんです。

 

ただサポートスタッフをすることで初心に返り、ふさわしいメンタルを手に入れてもらうために世界観を広げてあげられるコーチングをすれば良いんだというスポーツメンタルコーチングにおいて一番大事なことを改めて取り戻すことができた経験でした。

大事なことは「自分がどうしたいのか」。ふさわしいメンタルを持ってもらえるコーチング。

-最近の実績や活動状況についても聞かせてもらえますか?

 

今までサッカー、フェンシング 、テニスの選手をコーチングしてきましたが、全体的には私がずっとテニスをしてきたこともありテニス選手が多いです。現在は大学生から社会人で全日本選手権やオリンピックを目標にしている方がコーチングを受けてくださっています。

 

まだ一緒に目標に向かっている途中なので達成できた訳ではないんですが、1年以上受けている選手の中では元々自分の世界に没頭してしまう閉鎖的な性格だった方が周りの士気を上げる中心人物になっていたり、上手くいかなくてもイライラする訳ではなく自分でメンタルをコントロールして客観的に物事を見て改善できるようになっていたりする成長が徐々に見えてきています。

 

また単発でコーチングした方では画家さんがいます。フリーで活動している社会人の方なので、個展の手配から絵の依頼のやり取りなど全部自分でやる必要があってなかなか休みが取れないという問題を抱えていました。画家の方は精神状態や心の在り方が絵にも大きく影響してしまうのでそれを改善できるようにコーチングしました。その後結果としてデジタルアートの大会で日本一になり「休みの質が変わって良い状態で大会にも臨めた」と言ってくださったので嬉しかったです。

 

-ちなみにスポーツ選手と画家さんとではコーチングの上で意識して変えていることはありますか?

 

私自身はコーチングの際に意識して変えていることほぼなくて、年齢やジャンル関係なく誰がきても同じように接してふさわしいメンタルを持ってもらえるようにコーチングしております。

 

-画家さんの場合はスポーツ選手とは異なる目標設定の方法が異なるかと思います。どうされていますか?

 

音楽家や画家などのアーティストさんは、見てもらうお客さんからの評価を気にする人たちであるということがスポーツ選手との大きな違いです。

スポーツ選手は人によって代表選手として選ばれるために監督から評価されたいということはありますが、アーティストさんの場合はお客さんや演出家から求められているものを表現しないといけないので自分がどう必要とされるべきかを考えている方が多いです。

 

そのため「求められる存在であり続けるためにはどうするべきか?」についてコーチングすることが多くなります。

ただ目標設定の時は「あの演出家から選ばれたい」みたいな目標にしてしまうとその対象の演出家の性格などを変えることはできないので、「自分がどうしたいのか」という目標に変えた方が良いという提案や言葉掛けは気を付けています。

 

今後の目標と資格講座を検討している方へ一言

 

-今後のスポーツメンタルコーチとしての目標を聞かせてください。

 

一人で抱え込んで自分だけで頑張ろうとしている人に対して、目標を達成するために努力している時間もその後に続いていく人生も楽しいものにして欲しいので、それを手に入れられる自分になってもらうサポートができるスポーツメンタルコーチになりたいです。

 

なぜなら、やりたいことがあるのはすごい素晴らしいことなので、そのやりたいことに向かっている時間が苦しいだけになっているとせっかくやりたいことなのにもったいないと思うので目標までの過程も楽しく、目標達成も楽しく、その後人生も楽しく生きていける人が増えたら良いなと思っています。

 

-最後に資格講座を検討している方へ一言お願いいたします。

 

スポーツメンタルコーチになるかどうかやスポーツに関わっているかどうかに関わず、この講座で学べることは自分がこれから生きていく中でどの場面でも活かせることですし、同じような志を持った仲間が作れる良い機会になると思うので悩んでいるなら絶対受けた方が良いと思います。すごいおすすめです。

久保田祐未プロフィール

静岡県出身のプロスポーツメンタルコーチ。
9歳の頃から硬式テニスを始め全国大会出場を目指すが、試合で極度の緊張状態から抜けられず惨敗。その後「スポーツが好き!」という理由だけでスポーツメーカーに入社。しかし、アスリートをサポートする上で会社の利益を考えなければならないことに苦しさを感じる。「もっと目の前の方の想いや人生に寄り添いたい」と覚悟を決め退社。
現在は自分だけで頑張ろうとしている方、必死すぎて楽しさを感じられていない方など「1人で戦う人」が選んだ道を楽しく進めるようにメンタルコーチとして活動している。日本一、日本代表選出、スポーツ強豪校合格などの結果にも貢献している。

 


 

Interview and Edit by 畠山 大樹

 

次回のスポーツメンタルコーチ資格講座のご紹介

 

スポーツメンタルコーチ

 

スポーツメンタルコーチ資格講座は「日本スポーツメンタルコーチ協会(R)」にて発行されている資格です。One Athlete,One Mentale coachの理念を掲げスポーツメンタルコーチの普及に力を入れております。
 

 

 

 

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