「この仕事で大好きなスポーツに貢献したい」杉村康之さんのスポーツメンタルコーチングへの想い
スポーツメンタルコーチ資格講座卒業生インタビュー第15弾
今回の主役は当資格講座第10期卒業生であり、現在某鉄道会社で会社員として働く傍らプロスポーツメンタルコーチとして活動している杉村康之さん。幼少からスポーツ観戦が好きで色々なスポーツを見てきた中で中学3年生の頃に出会ったラグビーに心を射抜かれる。
自分と向き合い続けた30年間の会社員時代を経てメンタルの重要性に気付きスポーツメンタルコーチになることを決意し見事プロ資格を取得。そんな彼にスポーツメンタルコーチングへの想いと資格講座の経験談を聞いてみた。
気づけばスポーツとは切ってもきれない人生になっていた。スポーツメンタルコーチになるきっかけとは
-普段は会社員をされている杉村さんがスポーツメンタルコーチングに興味を持った経緯を聞かせてください。
元々、父親の影響もあり幼い頃からスポーツが大好きで、小学生の時からよく神宮球場に行ってはプロ野球を観戦していました。そんな生活を続けてきて中学生の時に初めてラグビーに出会い心を射抜かれたんです。それからラグビーはずっと大好きで今でもよく観に行っています。そして大学で入ったスポーツ新聞部でいろんなスポーツ選手への取材をする中で、ある時スポーツと切ってもきれない人生になっていたことに気づいたんです。
-スポーツ観戦がとても好きとのことですが、ご自身ではスポーツはされてこなかったんですか?
中学生の時にサッカー部に入っていたんですが、筋トレとか走り込みばっかりでボールをなかなか触らせてもらえなかったので全然上手くならない3年間を過ごしてきました。そんな中学3年生の時にラグビーに出会って「このスポーツおもしろい!やってみたい!」となり高校でラグビーをやろうと思っていたんですけど、残念ながらラグビーをするために入りたかった高校に受かれなかったんです。
それが原因でひねくれてしまった私はラグビーは始めず、でも観戦は大好きだったので毎週ラグビー場に通っては大学ラグビーを観るような日々を過ごしていました。
-子どもの頃から好きだった「スポーツを観る」ことで自身とスポーツの関係を深めていかれたんですね。
はい。スポーツがずっと好きだったので、大学卒業後にスポーツ業界へ行くという道もあったのですが、「自分にとってのスポーツは何か?」を突き詰めたい気持ちが強くなっていました。その答えを見つけるために社会人になってもいろんなスポーツを観戦をすることにしました。そこで「観戦に行くためにかかる足代を一番うかせられる会社」という理由だけで今の会社を選んだんです。実はこれ嘘みたいな本当の話なんですよ(笑)
それからいろんなスポーツを観戦していく一方で、ここ3年くらいでスポーツメンタルコーチという仕事に颯人さんの本を読んで出会いました。本当はこの仕事が自分がやりたいことではないかと思いスポーツメンタルコーチングに興味を持ち始めました。
-それから実際にスポーツメンタルコーチになろうと決めたきっかけを聞かせてもらえますか?
今まで30年間の会社員時代で紆余曲折があり、身体を壊したこともあれば、精神的に追い込まれて転勤したこともありました。今まで15~16回転勤してるんですが、転勤する度に自分自身と向き合う必要があって本当に常に自分の心と対峙し続けてきた会社員時代でした。
以前とある部署で200人くらいいる現場の現場長を務めていた時に「自分の心が幸せかどうかって自分の捉え方次第」だなってふと思った時に颯人さんのHPを見つけ、私は今までずっと自分の心ばかりに向き合っていたんだと気づきました。
この経験から今後はスポーツメンタルコーチングを通して人の心に向き合って、スポーツ選手たちが成功したり楽しく暮らしたりするために貢献したいって強く感じたんです。その時にまさに自分がやりたかった仕事はこれだなって確信して資格講座を受けることを決めました。
-どうして鈴木さんの資格講座を選んだのでしょうか?
たまたまインターネットで調べていた時にスポーツメンタルコーチという仕事の存在を初めて知り、それからスポーツメンタルコーチについて色々検索してたら颯人さんのところにたどり着きました。颯人さんの発信内容が自分の感性にすごい合っているのを感じたのですぐ本を購入しました。
その本を読んで資格講座の受講を決めたのでスポーツメンタルコーチングの説明会を受けた当日にはすぐ申し込みをしたことをよく覚えています。
実際に資格講座を受けてみて感じたこと
-実際に資格講座を受けてみてどうでしたか?
今まで資格講座、プロ講座、チームメンタルコーチング講座と受けてきました。その中でもプロ講座は再受講させて頂きましたし、また講座のアシスタントとしても関わらせて頂いたんですけど結局は自分自身が考えされられることが多かったです。
受ける度に実はまだまだ自分が自分のことを分かっていなくて、自分を見つめることが本当に大切なんだなということに気付き、またそういう時に颯人さんが言う「相手の目で世界を見る」ことが大事なんだなと思わされましたね。
本当に何度受けても気づきがあって、自分自身が認めなくない部分だったりまだ見えていないところに向かい合う必要があるのですが、結局はその時受けない選択をした自分のままだったら嫌だったなと毎回受けた後に思わされるのでこの講座で良かったなと思います。
-資格講座の中で印象に残っているワークはありますか?
資格講座で印象に残っているのは「山に登る時に何を準備するか」というグループワークです。普通だったら「登った人にアドバイスをもらう」とか「道具を準備する」等が一般的に連想される中で、アシスタントについていた方が「遺書を書く」というアイデアをあげていたことが凄い記憶に残っていて、その発想は自分では思いつかなかったので斬新で凄いなって思ったことをよく覚えています。
プロ講座ではコーチングを実際に体験することで気づく言葉遣いやコミュニケーションの取り方の重要性だったり、実際に自分がコーチングをして失敗した経験を鮮明に覚えているんですけど、当時の失敗した体験が今となっては自分のコーチングにすごく活きています。
またチームメンタルコーチング講座では、いかに自分がしゃべりすぎなのかに気づきましたね笑 私は人が聞きたいことより自分が言いたいことを話している人間なんだなと気付かされたことは勉強になりましたし、人が自分をどういう風に見ているのかをセミナー参加者の視点で確認することができたのも凄い勉強になりました。
-卒業後はサポートスタッフとしても参加されたようですがいかがでしたか?
受講生同士がコーチングをしている時に横について見てあげて、客観的に見て気付いたことのフィードバックやアドバイスをすることが自分自身にとっても勉強になりました。客観的に見ることで自分自身のコーチングの復習にも活かされますし、受講生がより良いコーチングをしてもらうためにはしっかりフィードバックすることが必要なので特に客観的な分析は意識しましたね。
またプロ講座のサポートの中で颯人さんが自分にディレクションを任せてくれた部分もあって、「信頼していた」という言葉をかけてくれたのがとても嬉しくて印象に残っていますし、任せてくれたことで私にも受講生にもプラスになるようなサポートができたという実感がありました。
常に「相手の目線で世界を見る」コーチングで相手に寄り添う。
-体験して学んだことを活かされているように感じますが、コーチングをする時に意識していることはありますか?
自分の価値観を押し付けずに客観的に「相手の目で世界を見る」ということをいつもコーチングをする前に立ち返るようにしています。元々私自身がたくさん話したい人なので、このことを意識していないと余計なことまで話してしまうんです。
コーチングは相手の気づきに繋がらないと全く意味がないので、相手の見る世界を一緒に見るということが大事だなと感じながらも凄い奥深く難しいことだなと思っています。
-講座卒業後の実績や活動状況についても聞かせてもらえますか?
現在はスポーツメンタルを学ぶ学校「Space」での毎月の勉強会を中心に活動しておりますが、最近は大学生のレスリング選手のコーチングを担当しました。またスポーツではないんですが高校3年生の受験生のコーチングをして、第一希望の大学に学費半額免除生として合格するところまでサポートさせていただきました。
その学生は実際の入学試験の時に数学の試験で記入欄を間違えて凄い減点になってしまったことを解答用紙を出す直前に分かってショックを受けていたみたいです。でも昼休み中にメンタルをなんとか切り替えることでその後の物理の試験では学年3番目くらいの点数を取れたこともありコーチング受けて良かったと言ってくれてとても嬉しかったです。
-この講座を通して自身の活動への変化はありましたか?
自分の気持ちに対してより客観視することが多くなりました。「どうして落ち込んでいるんだろうか?」とか「どうして嬉しいんだろう?」とかそういうことを気にするようになったのですが、そのおかげで今まで学んだことを実際に生かして「こうすれば良いんだ」とか「こうリフレーミングしたら良いのか」など自分で実践して体感することができていて今では前より明るく生きることができています。
またこのような体験は実際のコーチングでも活かされていると感じます。最近でも職場での人間関係についてまだ悩むことがあったのですが、理論だけではなく自分が体感することで職場の人と接する時にその体験を元に適切な対応ができたり、相手の気持ちも擬似的に理解できたのでやっぱり体験することが大事だと思いました。
今後の目標と資格講座を検討している方へ一言
-今後のスポーツメンタルコーチとしての目標を聞かせてください。
「Space」にも入れてもらって色んな方からアイデアをもらう中で、自分のブランディングも含めて考えるようになったのですが、やっぱりスポーツ選手の方々に安心感を持ってもらえるようなコーチになりたいと思っています。
また具体的にやりたいことは、自分がラグビーが好きなのでラグビー界に貢献できることをやっていきたいです。特に高校ラグビーのスポーツメンタルコーチをやって一緒に結果を出して喜びたいというのが今の明確な目標です。
本当に高校時代は勉強もせずにラグビーだけをずっと好きで見てきました。そんな中でラグビーを通じて出会った人に救われましたし、尊敬する人もたくさんいてラグビーというスポーツに愛着があるので、ラグビー出身じゃない自分としてラグビー界に貢献できたらと思っているので是非チャレンジしたいです。
-最後に資格講座を検討している方へ一言お願いいたします。
どうしようかなって思っているなら受けたほうがいいと思います。いろんな目的で興味を持っている人がいるとは思います。例えば生徒さんを持っている方とか、お子さんのために学びたい方とか、実際スポーツメンタルコーチとしてプロになりたい人だったりすると思いますが、どんな方にも共通して言えることはこの講座を受けて学べることは自分の人生にプラスになることしかないと思います。本当に迷っているならぜひ受けて欲しいです。
杉村康之プロフィール
1968年9月20日生まれ、東京都在住のプロスポーツメンタルコーチ。
父親の影響もあり幼少期からスポーツが大好きで、プロ野球やラグビーなど様々なスポーツを観戦してきた。その中でもラグビーに心を射抜かれ自分にとってのスポーツを見出すため、大学卒業後は会社員を続けながら趣味をスポーツ観戦等に費やす。会社員としての働く中で自分のメンタルに向き合う機会が増え、改めてメンタルの重要性に気付き始める。そのタイミングで代表理事の鈴木の本と出会いスポーツメンタルコーチを志し資格講座を受講し見事プロ資格を取得。今では会社員とプロスポーツメンタルコーチの二足の草鞋で活動している。
Interview and Edit by 畠山 大樹
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