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「たくさんの感動とモチベーションをくれるスポーツに関わり続けたい」中田大介さんのスポーツメンタルコーチングへの想い

スポーツメンタルコーチ資格講座卒業生インタビュー第35弾

 

 

今回の主役は当資格講座第15期の卒業生であり、現在はスポーツメンタルコーチとして活動している中田大介さん。幼少の頃からずっとスポーツをやることも観ることも好きだった中田さんは小中学生の頃は両親のすすめで水泳、高校生から大学生の頃はサッカーに学生時代を捧げてスポーツを楽しんできました。大学卒業後はITエンジニアとしてキャリアを積む傍らで総合格闘技を始め、時にはプロ選手たちと一緒にトレーニングするなど、社会人の今でもスポーツを心から楽しみ、スポーツは中田さんにとって切っても切れないものになっています。

 

そんな中田さんがスポーツメンタルコーチを志したのは、2020年に本業で首を怪我したことで改めて自分の人生をどう生きるかを考えるようになったのがきっかけ。その後友人の勧めや当資格講座卒業生のスポーツメンタルコーチの存在に背中を後押しされ当講座を受講しました。講座卒業後の現在はスポーツメンタルコーチングを通じて、彼の地元や現在住んでいる地域で活動するスポーツ選手をサポートし始めた中田さんにスポーツメンタルコーチングへの想いと資格講座の経験談を尋ねました。

好きなスポーツに関わる生き方がしたいと思った。スポーツメンタルコーチになるきっかけとは

 

-中田さんがスポーツメンタルコーチングに興味を持ったきっかけを聞かせてください。

遡ること8年ほど前になりますが、2014年に女子プロゴルファーの横峯さくら選手が結婚したという記事を偶然目にしました。その時に横峯選手の旦那さんがスポーツメンタルトレーナー(森川陽太郎さん)という仕事をされていることを知り、そんな仕事があるんだと思ったことがメンタル系のお仕事に興味を持つ最初のきっかけでした。

 

今まで僕自身スポーツをしたり観たりしてきた中で競技力を上げるためにフィジカルを鍛えたり技術を磨く必要があることは知っていましたが、メンタルを鍛えるということは初耳だったので本当にそんな仕事があるのかと驚きました。

 

それから色々調べてみましたが当時は情報がなく、横峯選手の旦那さんは自身の競技者経験を活かしてスポーツメンタルトレーナーをしていると知り、競技者としての経験が必要なのかと感じたのを覚えています。ただ、同時になぜか「自分でもできそう」という根拠のない自信もありました。

 

当時はまだ20代だったので本業のキャリアをもっと積んでいくところだったのでそれ以上の進展はありませんでしたが、社会人として働いていく一方でスポーツメンタルのことがずっと頭に残っていました。

 

-それから何がきっかけでスポーツメンタルコーチになろうと思ったのでしょうか?

その後もスポーツメンタルについて気になりながら活動していたのですが、本業の性質上パソコンに向かうことが多かったことから姿勢が悪くなり2020年に首を怪我してしまいました。その怪我をきっかけにこのまま同じ仕事を続けられるのかと今後のキャリアが不安になり始めました。そして今後の人生をどう生きたいのか改めて考えるようになった時に好きなスポーツに関わって自分の強みを活かしたいと思いました。

 

それからもう一度スポーツメンタルについて調べていると颯人さんのウェブサイトに出会いました。その時に自分がスポーツメンタルに興味を持ちはじめた2014年の頃とは違って、多くの人がスポーツメンタルに関わり行動していることを知りました。そんな動向を見ている中で、僕自身もずっと興味があった分野でスポーツに対して新しいアプローチができると分かったので志してみようかなと思ったことがスポーツメンタルコーチになるきっかけでした。

 

また周りにスポーツメンタルコーチをやっている人がいなかったことも僕を後押しした要素だと感じています。フィジカルトレーナーやスポーツクラブのコーチは周りにいたのですがスポーツメンタルコーチをやっている人はいなくて先にやったもの勝ちに感じていた部分もあったので、そういう意味では自分がこの分野なら活躍できるかもしれないと思ったのも決め手でした。

 

-スポーツメンタルについて色々調べられていた中田さんが当資格講座を選ばれた理由を聞かせてください。

他の団体のスポーツメンタル関連の資格講座も一通り見てみましたがどれもハードルが高い印象がありました。例えば、大学で特定の分野を学んでいないといけなかったり、理学療法士の資格がないと受けられないものもありました。ただ家庭もある自分にとってはそこに時間とお金を割くのには度胸がいるものでした。

 

一方で颯人さんの資格講座は比較的にハードルが低く、また僕と颯人さんの共通の友人からの勧めもあり、知り合いが開いている資格講座だったら信用できるなと思い颯人さんの資格講座を受けようと決めました。

 

でも実は受講を決めたものの二の足を踏んでいた時期もありました。なんだかんだ「仕事が忙しい」とか「子どもがいる」などと言い訳をして躊躇していたのですが、たまたまTwitterに上がってきた14期の集合写真に映っていた卒業生の木曽さんがきっかけで一歩を踏み出すことができました。

 

なぜなら木曽さんは僕と年齢も同じくらいで家庭もあってスポーツでも僕と同じような経験をされている中で、一歩踏み出しているということでまさに僕の一歩先を歩んでいる方だったからです。最後は木曽さんに背中を押される形で「俺もできるな」と思えて資格講座を受講しました。

実際に資格講座を受けてみて感じたこと

 

-実際に資格講座を受けてみてどうでしたか?

資格講座に申し込んだ時は一般的な資格対策講座のようなイメージをしていて、分厚いテキストにたくさん理論が書かれていてその内容を座学で学んでいく講座だと勝手に思い込んでいました。たまたま今働いている会社で少し前に受けた資格の勉強がまさにそんな感じだったのでこの資格講座も一緒だと思っていました。

 

そのような思い込みもあり、まず最初に受講に必要なものが送られてきた時はテキストの薄さにびっくりして不安になりましたが、実際に受けてみたらそんな不安があったことも忘れるくらい大満足の内容でした。単純に方法や理論だけを学ぶものだと思っていたのが180度異なっていて、理論や裏付けされる知識はもちろんありながら、体験型の講座で同期の受講生仲間と切磋琢磨しながら学びを深めていくことができたのがとても良かったです。

 

-資格講座のワークや颯人さんの話で印象に残っているものはありますか?

特に印象に残っているのは「登山をするためには一番最初に何をするか」ということを問われるワークです。驚いたのはみんな同じ目標を達成したいと思って行動しているのに、人それぞれその目標に向かう段取りや方法が違ったということです。グループ内で色々な視点の考えがあるということを話し合う中でいかに自分が狭い視点で物事を見ていたのかに気づかされましたし、目標に向かうための順序や道のりも一つじゃないということも改めて体験することができました。

 

こういった経験から自分の価値観や先入観で物事を決め付けすぎていたと気づきましたし、同時に自分の中で他人の意見を認めた上で自分の意見を考え相手を尊重することの大切さを学んだワークでした。


 

-そのような講座の中で中田さん自身の成長に繋がったことはありましたか?

本当の意味で「人の話を聞く」ことができるようになりました。今までも相手の話をしっかり聞いてきたつもりだったのですが、資格講座を通して実はちゃんとできてなかった自分に気づけました。

 

例えば、相手の目を見たり、仕草や声色など色々なことにも気を配りながら誠実な姿勢で話を聞くことって、考えてみたら家族との会話や仕事上の対話でもできていませんでした。そういう意味でも資格講座でしっかり人の話を聞くというその後の私生活やコーチングにとっても大事なことに気付かされたのは良い学びになりました。

 

またもう一つ自分の成長に繋がった点として言葉のチョイスに気を使うようになったことも挙げられます。物事を伝えたい時に同じ意味でも違う言い回しを考えて、相手に自分の意図が真っ直ぐ届くような言葉を選んで使えるようになりました。

 

-ちなみに同期の受講生は中田さんにとってどのような存在でしたか?

僕がいた15期は聞いた限りで他の期と比較すると、全国津々浦々、色々な県から幅広い世代の方が参加した期だったと思っています。個人的には全国に友達ができましたし、他の受講生と一緒にワークを進めていくことも多かったので一人で思い悩むことも無く、いろいろな方と話すことで自分と向き合いながら他人の価値観を知ることができた良い時間だったと思っています。

 

卒業後は何人かとお付き合いが続いていて、まめに連絡取り合ったりSNSで近況を確認しあったりする中で自分自身も刺激をもらうことは多いです。単純に資格講座としてスポーツメンタルコーチングを学ぶこと以上に得られている付加価値が多い講座だなと感じています。

 

自分が生まれ育った土地や今住んでいる地域にスポーツを通じて貢献する。

 

-最近の実績や活動状況についても聞かせてもらえますか?

スポーツメンタルコーチの資格を取得できたことでようやくこのキャリアをスタートできるようになりましたが、今はとにかく経験を積まないといけないのでこれからもっと場数を踏みながら、自分と向き合い自身を高めていきスポーツメンタルコーチとしてのキャリアをどんどん築いていきたいと思います。

 

また僕が活動している中でもメンタルヘルスに関心を持っていても、その重要性に気付いている方が少ないのではないかと考えています。そういう意味ではまだまたこれからの分野ですし、そのため最近はスポーツメンタルコーチングの必要性の発信も始めているので、普及活動を行いながら実践を積みたいと思っています。

 

ありがたいことにお手本になるような先輩たちもたくさんいらっしゃるので、そういった方に毎月勉強会でお会いしてコーチングの技術に触れて技術を高めていき、本当に困っている選手をサポートできるように頑張りたいです。

 

現在は長期で契約しているクライアントはいないですが、今住んでいる地域はスポーツが盛んなのでいろんなスポーツクラブがレベルや年齢問わずたくさんあります。Jリーグやバスケもプロのチームがありますし、サーファーなどいろんな種目のプロ選手も多い地域なので、まずこの地域や自分の地元でメンタル面から選手をサポートしたいです。

 

そういう意味では最近は興味を持って声をかけてくれたり、人づてにご紹介頂いて選手の方とお話しさせていただくことが増えてきたので、将来的にはそういうご縁から長期でコーチングしてサポートできる方が出てきたら良いなと思っています。

 

-ちなみに選手たちをコーチングする上で意識していることはありますか?

僕は常に話の本質を追い求めたいという思いがあるので、選手たちが何に悩んでいて苦しんでいるのかはもちろんのこと、本当の原因は何かを踏み込んで見極められるように話を聞いています。

 

その原因には選手を取り巻く環境や使っている道具など本当に色々な要素があると思いますが、細かく何が選手をそうさせているのかを踏み込んで聞いていく中で必要があれば選手の周りの人も巻き込んで解決に向かえるようにサポートしています。とにかく色々な手を使って選手が伸び伸びと自分の力を発揮できるように本質を追求することをサポートする上で意識しています。

 

-普段はITエンジニアとしても活動されていらっしゃいますがコーチングの要素は活用されていますか?

本業でも活かされている部分はあります。質問の質の変化は特に感じていることの一つです。今では質問する上で相手が「本当は何が言いたいんだろう」とか「どうしてこういうことを言っているんだろう」というところまで考えて話をするようにしているので必然的に踏み込んだ会話になることが多いです。本業ではエンジニアという職種でもありながらクライアントとの折衝もよくあるので、資格講座で学んだ質問の仕方については会社員としてビジネスの場でもすごく活かされていると感じています。

 

また仕事をする上で資格講座の内容から役立つと感じたのが「目標設定の方法」です。これはスポーツ選手に限らずビジネスマンや社会人の一般の方でも活用できる内容だと思っています。お仕事されている方は皆さん「こういう風になりたい」というような夢があり目標設定をする方も多いかと思います。でもきっとその目標に向かって何をするのかまでは深く考えて細かく目標設定できていないと思うんです。この資格講座で学ぶ目標設定の方法はその深いレベルで目標までの道のりを細かく設定できるので一般の方でも活用できるものだと考えています。

 

-資格講座でスポーツメンタルコーチングを学んだことで中田さんが感じた自分の変化はありましたか?

一番大きな変化は失敗に対して寛容になったことです。自分の失敗はもちろん周りの人の失敗も許せるようになりました。資格講座を受ける前の自分は仕事で誰かがミスすると「なんでだよ」と一喜一憂していたのですが、資格講座を受けてからは他人のそういう部分に意識がいかなくなり自分ができることにフォーカスできるようになったので日々の活動の中でも精神的にかなり楽になりました。

 

また昔からスポーツを観ることは好きで続けているのですが、今まで以上に選手のインタビューをよく見るようになりました。むしろインタビューを見る方が楽しみになってきたくらいです(笑)


なぜならやっぱり選手の生の声を表情含めてダイレクトに見られるのがインタビューなので、選手の顔色や口調、目線を意識して見ながら選手がどんなことを考えていてどんな性格なのかを自分なりにシミュレーションするようになりました。それが実際のコーチングにも生かされているので、日々のトレーニングとしても選手のインタビューはよく見ています。

今後の目標と資格講座を検討している方へ一言

 

-中田さんのスポーツメンタルコーチとしての目標を聞かせてください。

資格講座を受ける前から思い描いていた目標は講座を受けてからも変わっていません。いつもたくさんの感動とモチベーションをくれる僕にとっては切っても切れない存在になっているこのスポーツにスポーツメンタルコーチとして関わり続けたいと思っています。

 

また僕の活動の中では特定の種目に特化することや若い選手に年齢を絞るようなこともなく、生まれ育った地元や今住んでいる地域で思い悩んでいる色々な選手をサポートしたいと思っています。僕の周りのプロ格闘家の方でも、実力もあって期待もされているのに結果が出せず苦しんでいる選手が少なからずいることも目の当たりにしていますし、そういった選手は自分ではどうしたらいいかが分からないという状況に陥っていることが多いと思います。

 

僕は引き続きスポーツメンタルコーチングでそのような苦しみから解消されることを伝えていきながら、自分に必要と思って声をかけてくださる選手の方には自分のできる最大限のサポートしたいと思っています。

 

スポーツは「心・技・体」と言われるほどメンタル面が大事な要素であるにも関わらず、技術やフィジカルの部分にばかりフォーカスが当たっていてまだまだメンタルの重要性に気づけていない人が多いのが現状だと感じています。逆にメンタル面にフォーカスした改善ができれば大きくパフォーマンスを向上できると思うので、僕がそのメンタルの部分から選手たちをサポートできたらいいなと思っています。

 

-最後に資格講座を検討している方へ一言お願いいたします。

個人的に資格講座の内容は素晴らしいと思いますし、単純に知識や学び以上のものが得られるので皆さんに満足頂ける講座だと思っています。また僕の中ですごく重要だと思うことが、資格講座の受講は手段でしかないのでスポーツメンタルコーチの資格を取得して自分がどうなりたいのかやどんな目標を達成したいのかを今一度振り返ることです。

 

改めてその目標と向き合った時にワクワクするかどうかが大事で、もしそれが心からワクワクするものであれば迷わずその目標を達成するために役立つこの資格講座を受けて欲しいなと思います。

中田大介プロフィール

 

静岡県出身のスポーツメンタルコーチ。幼少の頃からずっとスポーツをやることも観ることも好きだったことから学生時代は両親のすすめで水泳、また地元清水市で人気なサッカーを通してスポーツを楽しむ学生生活を過ごす。大学卒業後はITエンジニアとしてキャリアを積む傍らで総合格闘技を始めて社会人の今でもスポーツは彼にとって切っても切れないものになっている。そんな彼がスポーツメンタルコーチを志したのは、2020年に本業で首を怪我し改めて自分の人生をどう生きるかを考えたことがきっかけ。その後友人の勧めや当資格講座卒業生のスポーツメンタルコーチの存在に背中を後押しされ当講座を受講。講座卒業後はスポーツメンタルコーチとして自分の地元や現在住んでいる地域で活動している選手をスポーツメンタルコーチングを活用しサポートしている。

 

Interview and Edit by 畠山 大樹

 

次回のスポーツメンタルコーチ資格講座のご紹介

 

スポーツメンタルコーチ

 

スポーツメンタルコーチ資格講座は「日本スポーツメンタルコーチ協会(R)」にて発行されている資格です。One Athlete,One Mentale coachの理念を掲げスポーツメンタルコーチの普及に力を入れております。
 

 

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