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スポーツメンタルコーチの仕事内容は?なり方や年収について解説!

スポーツメンタルコーチは、選手のパフォーマンス向上を支援する重要な役割を担っています。しかし、どのような仕事をしているのか、どれくらい稼げるのか、将来性はどうかといった疑問を抱える人も多いでしょう。この記事では、スポーツメンタルコーチの仕事内容から年収、将来性、必要なスキルまでを詳しく解説し、これからこの職業を目指す人にとって有益な情報を提供します。

【このコラムの著者】

プロスポーツメンタルコーチ/一般社団法人日本スポーツメンタルコーチ協会
代表理事 鈴木颯人

プロ野球選手、オリンピック選手などのトップアスリートだけでなく、アマチュア競技のアスリートのメンタル面もサポート。全日本優勝、世界大会優勝など圧倒的な結果を生み出すメンタルコーチングを提供中。>> 今も増え続ける実績はこちら

【プロフィール】フィリピン人の母と日本人の父との間に生まれました。生まれた国はイギリス。当時から国際色豊かな環境で育って来ました。1歳になる頃には、日本に移住しました・・・。>>続きはこちらから

スポーツメンタルコーチ

スポーツメンタルコーチングとは?その定義。

アスリートを支える心理職の肩書きに以下のようなものが挙げられます。
  1. スポーツメンタルトレーナー
  2. メンタルトレーニング指導士
  3. メンタルカウンセラー
スポーツの世界では指導者の事をコーチと呼んだりします。我々がお伝えしたいコーチとはチョットだけ意味合いが変わってきます。その意味と、そして私どもが大切にしている理由などをご説明させていただきます。
 
一般的にメンタルコーチングとは「コーチングなどの目標達成支援だけでなく、無意識レベルに抱えている心の足枷を外す人」と称されております。その上で、スポーツメンタルコーチングはスポーツに特化したメンタルコーチになります。
 
一般社団法人日本スポーツメンタルコーチ協会ではスポーツメンタルコーチを以下のように定義しております。
 
選手が目指す目標へ導く為にメンタル面からパフォーマンスを支えられる人」

 

と定義しております。その上でアスリートをサポートする際に単にパフォーマンスや結果を追求するだけではなく、選手の一生を預かる責任と人生に携わる身として大切にしているのが以下の2点です。

 

QOLを高める事を何よりも大事にしている。


結果よりも結果に相応しい人になる事を意識している。

 

※クオリティ・オブ・ライフ(quality of life)とは、一般に、ひとりひとりの人生の内容の質や社会的にみた生活の質のことを指し、つまりある人がどれだけ人間らしい生活や自分らしい生活を送り、人生に幸福を見出しているか、ということを尺度としてとらえる概念である。

 

この大前提の上でメンタルコーチングが成り立つと考えおります。具体的な手法においては以下よりお伝えします。

コーチングとティーチングの違い

コーチングの意味とは?

 

英語で書くと『coaching』となります。日本語では馬車という意味になります。


つまり馬車が人を目的地に運ぶ事から転じて、クライントさんの目標や夢を実現するために正しい道に導くという事でコーチという言葉が使われるようになりました。元々はイギリスでの大学受験を控えた子どもの家庭教師のことをコーチと呼んだのが最初だと言われています。

 

コーチの言葉は英語のcoachという単語から来ています。この言葉の語源はハンガリー語のKocsi(馬車)ハンガリーの街Kocs(コッチ)で、15世紀後半に大型の4輪馬車が開発されて「コッチの馬車」という意味だったようです。

 

その上で我々はメンタルコーチング時に以下の3つを大切にしております。

  1. 自分(他人)の現在地を知る
  2. 目標設定
  3. 結果に相応しいメンタルに導く

 

 

教えるはティーチング

 

よくコーチの存在を「教える人」だと思う方がいますが、「教える人」は英語で「teaching」となります。教えることと、導くことではアプローチが全く異なっていきます。この点を理解されずにコーチという言葉を使われる方が多い印象があります。一般的に、コーチは「気付きを与える存在」ということで広く認知されるようになってきました。

 

スポーツメンタルコーチングでは具体的にどんな事をするのか?

人には3つの心の状態がある

スポーツメンタルコーチ

 

人には3つの心の状態があると言われています。マイナス、ゼロ、プラスで分けられます。それぞれの専門領域をスポーツメンタルコーチがカバーしているのが特徴の1つであります。

 

アスリートが抱える問題は試合で最高のパフォーマンスを出し結果を出すだけではありません。人間関係、怪我、病気からの復帰、また、将来の人生設計(セカンドキャリア)まで多岐に渡って相談に乗ることがあります。

 

そこで、現役中のアスリートが心から安心、安全な環境だと思ってもらえるためにクライアントとの守秘義務を大事にしております。

 

メンタルトレーニングはティーチングの役割を満たしてくれます。すでに科学的にもわかっている事実を活用した方法を教えてくれます。筋弛緩法、目標設定(管理)、イメージトレーニング、ポジティブシンキング、情動のコントロール、行動変容技法、リラクセーション、心理検査などがあります。

 

メンタルトレーニングは、個人の才能発揮に有効であっても、勝負に強くなる、あるいは、勝負に勝つための訓練法では無いのです。」勝負強さの脳科学を執筆している日本代表クラスのアスリートをサポートしてきた林成之先生も著書で書かれている通り、試合で結果を残す手段としてはメンタルトレーニングは自己満足に陥りやすいと考えてます。

 

決して、メンタルトレーニングがダメなのではないのです。ポイントは、メンタルトレーナーとの関係性であったり、メンタルトレーニングを通じて自分自身がどのようになりたなかったのか?どんな事を望んでいたのかで求める手段は変わってきます。選手によっては、メンタルトレーニングだけで十分に結果を残してきた人もいるので合う合わないが必ずあります。

 

そして何よりも、試合で勝ちたいのか?それとも自分自身のパフォーマンスを出せれば満足なのか?この2つのどちらを望むかで選ぶべき手段は変わってくると思っています。

 

メンタルトレーニングを用いても勝負事になると結果出せない理由としてそのアスリートだけが持つ「思い込みのフタ(セルフイメージ)」になります。この思い込みが選手の可能性や潜在能力にフタをしていると考えています。

 

スポーツメンタルコーチングの具体的な手法(概念)

スポーツメンタルコーチ

 

一般的な考え方としてコーチングとメンタルコーチングには大きな差があります。コーチングでは、その人が持っている知識や経験(リソース)を質問やワークを通じて引き出し新しいアイディアを想像するお手伝いをします。ただ、その人が持っている知識や経験に委ねられるためにコーチングとティーチングを交えた方が選手の成長が加速されると言われます。日本で初めてコーチングを広めたコーチエイ社での定義では以下のようになります。

 

 
「目標達成に必要な知識、スキル、ツールが何であるかを棚卸しし、それをテーラーメイド(個別対応)で備えさせるプロセスである」と定義しています。つまり、コーチングとは「自発的行動を促進するコミュニケーション」です。
引用・コーチエイ
 

 

メンタルコーチングでは、その人にとって心の足枷(ブレーキ)になっている思い込みのフタを取り除くことで目標に向かいやすいい自分になっていただくことを大切にしています。

スポーツメンタルコーチの年収は?

スポーツメンタルコーチの年収は、その経験やスキル、活動する地域によって異なります。一般的には、フルタイムで活動するスポーツメンタルコーチの年収は、約500万円から1000万円程度とされています。ただし、トップレベルのチームや著名な選手を担当する場合、年収はさらに高くなることがあります。

 

また、フリーランスやパートタイムで活動する場合は、収入は変動しますが、個別セッションやコンサルティングによって安定した収入を得ることも可能です。スポーツメンタルコーチの年収は、その人の専門性や実績に大きく依存します。

スポーツメンタルコーチの将来性や需要はあるのか?

 

スポーツメンタルコーチの需要は年々高まっており、今後の将来性も非常に良好です。スポーツ界では、メンタル面の強化がパフォーマンス向上に直結すると認識されており、プロアスリートだけでなく、アマチュアやジュニア選手にもメンタルケアの重要性が広がっています。

 

また、スポーツメンタルコーチは競技以外の分野でも需要が高まっており、ビジネスパーソンや学生のメンタルトレーニングにも応用されています。このため、スポーツメンタルコーチのスキルや知識を持つことは、さまざまな分野でのキャリアに役立つでしょう。

 

参考:メンタルトレーナーとは?平均年収・仕事内容・転職方法を解説!なるにはどうすればいい? | アガルートアカデミー

スポーツメンタルコーチに向いている人は?

スポーツメンタルコーチに向いている人は、以下のような特性を持つ人です:

  • 優れたコミュニケーションスキル: 選手との信頼関係を築くためには、優れたコミュニケーション能力が必要です。
  • 高い共感力: 選手の心理状態を理解し、共感する能力が求められます。
  • ストレス管理のスキル: 自身のストレスを適切に管理し、選手に対して効果的なサポートを行うことが重要です。
  • スポーツや心理学に対する深い知識: スポーツ心理学の知識と実務経験があるとより効果的です。

これらのスキルや特性を持つ人は、スポーツメンタルコーチとして成功する可能性が高いでしょう。

 

スポーツメンタルコーチになるには?資格は必要なのか?

スポーツメンタルコーチになるためには、一般社団法人日本スポーツメンタルコーチ協会が提供する認定資格講座を受けること必須となります。なぜなら、スポーツメンタルコーチという肩書は、一般社団法人日本スポーツメンタルコーチ協会が商標登録しているため、同協会認定の資格講座を受講した人のみがこの肩書を名乗ることができます。

 

この資格講座では、心理学、脳科学、さらにはスポーツ科学などの基礎から実践的なメンタルトレーニングの技術までを学ぶことができ、スポーツメンタルコーチとしての専門知識とスキルを身につけることができます。資格取得後は、選手やチームに対して効果的なメンタルサポートを提供し、実践的な経験を積むことで、信頼性の高いスポーツメンタルコーチとして活躍することができるでしょう。

 

※スポーツメンタルコーチR(登録6193870)と 日本スポーツメンタルコーチ協会R(登録5917140)は登録商標です。

 

スポーツメンタルコーチは未経験でもなれる?

 

未経験からスポーツメンタルコーチを目指すことも可能です。特に、一般社団法人日本スポーツメンタルコーチ協会が提供する認定資格講座を受けることで、未経験者でもスポーツメンタルコーチとしての資格を得ることができます。この講座では、スポーツ心理学の基礎知識から実践的なメンタルトレーニングの技術までを幅広く学ぶことができるため、専門的なスキルを未経験からでも習得することができます。

 

講座を修了し、認定資格を取得することで、スポーツメンタルコーチとしての肩書を名乗ることが可能になります。資格取得後は、実践的な経験を積むことで、スポーツメンタルコーチとしてのキャリアを築くことができるでしょう。未経験からでも、しっかりとした教育とトレーニングを受けることで、プロフェッショナルとしての道を開くことができます。

 

まとめ

スポーツメンタルコーチは、選手のメンタル面をサポートし、パフォーマンスを向上させる重要な役割を担っています。年収や将来性、求められるスキルについて理解し、資格や経験を積むことで、この職業に就くチャンスが広がります。未経験からでも努力と学びを続けることで、スポーツメンタルコーチとしてのキャリアを築くことができます。スポーツメンタルコーチとしての道を考えている方にとって、有益な情報が得られることを願っています。

 

 

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