「選手一人ひとりが自分らしく耀ける競技生活を送るために」大西舞さんスポーツメンタルコーチングへの想い
スポーツメンタルコーチ資格講座卒業生インタビュー第37弾
選手たちと良いコミュニケーションを取るために。スポーツメンタルコーチになるきっかけとは
-大西さんがスポーツメンタルコーチングに興味を持ったきっかけを聞かせてください。
2016年から3年間実業団チームのデータアナリストとして活動する中で最後の1年はコーチも兼任していたのですが、その時のコーチの経験がスポーツメンタルコーチングを学びたいと思う大きなきっかけになりました。当時は選手との距離間や接し方が分からず、彼女らのミスに対して怒ってばかりでダメなところばかり見ていました。良かれと思って接していましたが、熱くなればなるほど選手との距離感が生まれ、違和感を感じながら指導をしていました。
改めてどうしたら選手と良い関係を作れるのかを考えて、「選手・モチベーション・上げ方」のキーワードをインターネットで調べているとコーチングに関する内容が見つかりました。そこで選手たちとコミュニケーションを取りながら彼女らのパフォーマンスを発揮できるようにするヒントがスポーツメンタルコーチングから得られると思い、颯人さんの講座を含め色々な団体の講座を受講しました。
-他団体のスポーツメンタルコーチング講座を学んだ上でなぜ当資格講座を受講されたのか理由を聞かせてください。
元々、最初に受けた団体さんの講座と颯人さんの講座のどっちを受けようか迷っていたこともあり、最初に受けた団体さんの講座が終わったタイミングで颯人さんの資格講座も受けてみたいなと思うようになりました。私自身色んな方から知識や経験を学びたいという思いが強く、スポーツメンタルコーチングも様々な違った目線で学ぶことでもっといろんな知見を吸収したいと思ったので颯人さんの講座を受けることを決めました。
実際に資格講座を受けてみて感じたこと
-実際に資格講座を受けてみてどうでしたか?
脳科学に基づいた人間のメカニズムの面から「だからこういう風な思考や行動になるのか」と納得して学べたことがすごい良くて、コーチングのスキルにプラスアルファして学びを深めることができたので科学的な側面での学びはとても印象に残っています。また私自身、颯人さんの話し方が好きなのでスポーツメンタルコーチの話し方という点でもすごく学びになりました。
-資格講座内では自分自身と向き合う内容も多くあると思いますがその点に関してはどう感じましたか?
相手をどうにかしたいと思う以前に自分が整っている必要があると強く感じました。自分がイライラしていると良いコーチングはもちろんできないですし、自分が満たされた状態であれば「相手に何かをしてあげよう」と思わずとも自然に心からそういう思いが湧き出てきます。実際にもそのような思いの下でサポートすることで相手が良くなっていくのをすごく感じられたので、自分を見つめ直す良い時間になりました。
-資格講座のワークや颯人さんの話で印象に残っているものはありますか?
いくつか印象に残っているワークはあります。一つ目は紙を折っていって「捉え方の違い」に気づくワークで、みんな同じ指示の下で同じことをしているはずなのに蓋を開けると違う結果になっていた時にハッとしました。ただ紙を折るという作業でも一人一人の捉え方が異なるということを知れたことは大きかったです。
二つ目は「小さな成功、小さな感謝、小さな幸せ」を毎日探して書くワークです。最初はなかなか見つけるのが難しかったのですが今では普通にできるようになり、それを見つけることでメンタルが整って穏やかな気持ちになれるということに気づけました。
-そのような講座の中で大西さん自身の成長に繋がったことはありましたか?
全部が自分の成長に繋がる内容だったのですが、グループワークで取り組む内容が多かったので、各講座内容について自分の考えだけではなく他の方の考え方や意見、捉え方を聞けたことで自分の考え方や理解の幅が広がるのは感じられました。
-ちなみに資格講座を一緒に受講した同期の方は大西さんにとってどのような存在ですか?
スポーツメンタルコーチになりたいという共通の目標がある中で、受講生みんなワクワクしてこの講座に参加していたと思います。そういったポジティブなエネルギーが伝播して良い雰囲気になっていたので、同じ志を持った人と時間を共有できた心地良い空間でした。同期とは卒業後もSNSなどで繋がっていますが、その中でも何人かは今でも密にやり取りしている方もいます。
また様々な業種の方が資格講座に参加している中で彼らに「何でスポーツメンタルコーチングを学んでいるのか?」を尋ねた時に、色々な背景がありますがみなさん共通しているのは「誰かの役に立ちたい」ということで、すごい素敵な思いの下で学ばれているんだなと感じるの同時に自分にとっても凄い良い刺激になっています。
選手のために指導者にスポーツメンタルコーチングを伝える
-最近の実績や活動状況についても聞かせてもらえますか?
監督を務めた2年間はチームの事、自分の事でいっぱいいっぱいでしたので他のアスリートやチームをサポートするということはありませんでした。最近の活動状況となればその2年間の監督業が最近の活動になりますね。
監督になる前は付き合いのある個人の選手を何人かコーチングしたり、ソフトボールのつながりで大学や高校のソフトボールチームのコーチを担当した際にスポーツメンタルコーチングの要素も活用しました。また職場にもコミュニケーションをテーマとした講義を何度か実施しました。
-ちなみに監督業にはどうスポーツメンタルコーチングを活かされましたか?
以前実業団のコーチをしてた時は怒ってばかりだったとお伝えしましたが、この資格講座を卒業したことで選手たちにかける言葉がポジティブなものに無意識のうちに変わっていきました。また、スポーツメンタルコーチングを学んだことによって選手の話を聞く力や引き出す力は伸びましたし、そのような部分を常に意識しながら選手たちとのコミュニケーションを取るようになりました。
さらには自分自身のメンタルが整ったことでイライラしなくなりネガティブな感情に引っ張られることもほとんど無くなったので選手とのコミュニケーションも円滑に進むようになりました。自分のメンタルを整えるといった意味では学んだ事をいかせたのではないかと思います。
-また選手とコミュニケーションを取る時に意識されていたことはありますか?
選手の話を「聞くこと」と、しっかり伝わっているかどうか「確認すること」を意識していました。選手に分かったかどうか確認すると「はい!」と一つ返事で返ってくることが多いので本当にこちらの意図が分かっているか再確認するようにしていました。
あとは私がどう思っているかをしっかり伝えて、選手からもヒアリングするということも意識したので会話のキャッチボールがちゃんとできるようになったと思います。
-そういったコミュニケーションの変化によって選手からの反応は変わりましたか?
選手たちとの距離感が近くなったと思います。今までの私は挨拶一つを取ってもとても無愛想だったので、その態度が選手たちにとっては私が怒ってるように見えていたようです。もちろん怒っていたわけではないのにです(笑)
でもスポーツメンタルコーチングを学んでからはそういう些細なことでも声のトーンを上げたり、笑顔でいたり、ちょっとした事を意識した事で選手たちもフレンドリーに接してくれるようになり、話しかけやすくなったと言ってくれるようになりました。
-お仕事での人間関係や対応でも変わったことはありますか?
相手の良いところを見られるようになりましたし、本当にイライラしなくなりました。アンガーマネジメントを学んだことも活かされていると思いますが、本当にネガティブなことに引っ張られなくなったんです。
捉え方も人それぞれ違う事を前提に話をするだけで全然イライラする事もなくなりましたし、捉え方が違うからこそ丁寧にお話ししようと思える様になりました。
今でもそうなのですが学びたいという思いがより強くなったので、相手の違った物事への見方やその人の表現も素直に受け取れるようになりました。今まではこうあるべきだという思いがすごいあったのですが、そうでなくても良いのかもしれないと思えるようになったので自分と相手の違いを認められるようになったのかなと思います。
現在は社業に戻り、車関係の生産管理の部署で新しいシステムの構築を社内でいろんな方と試行錯誤しながら進めています。エンジニアの方や専門知識を持った方々とのやりとりが多くソフトボールしかやってこなかった私には学びの毎日で苦労もありますが、スポーツメンタルコーチングを学んだことで物事をポジティブに捉え「自分の伸びしろがたくさんあるな」という風に考えられるようになっています。
-スポーツメンタルコーチングを学んで起きた自分の中での変化はありますか?
自分との会話が多くなった気がします。加えて何度か話が出てきていますがイライラする事が本当に少なくなったなと。それってきっと人との違いを受け入れられるようになった証拠なのかなと思います。
人に興味を持てるようになったことも大きな変化です。人の話を聞きたいとか色々な考え方や捉え方を知りたいと思うようになったので相手の話を本当の意味で聞けるようになりました。
今後の目標と資格講座を検討している方へ一言
-スポーツメンタルコーチングを活用して目指す今後の目標を聞かせてください。
私自身のことを先にお伝えすると監督としてまた現場に戻りたいという思いが強いです。監督業は2年間しかやってきていませんが、その中で得たものや足りなかったものをブラッシュアップして次のタイミングではしっかり準備した状態で堂々と監督を引き受けられるようにしたいです。
今は現場を離れて多少、時間もできるのでまたスポーツメンタルコーチングを活用して指導者に対しても色々なことをやっていきたいと思っています。選手ももちろん大事ですが、指導者が与える選手の影響って結構大きいと思うんです。指導者の一言で選手のモチベーションが変わる、結果が変わる、大袈裟かもしれないけど人生も変わる。私はそう思っています。言葉に加えて指導者から出る空気感、質感も選手に与える影響は大きいですし、自分が思っている以上に選手は監督やコーチを見ているんです...笑
そういった意味では選手としっかり話し合いができたり、やりやすい環境を作ったりと、目の前のプレーに集中できる環境を作るのが指導者の役割なので、選手が一人ひとり輝けるように指導者が選手に与える影響、言葉の力を伝えていく取り組みをしたいと考えています。
私自身が選手時代に感じたことですが、もっと相談できたり話を聞いてくれるスポーツメンタルコーチのような人が周りにいれば、もっと競技人生も長くパフォーマンスも違っていたと思うのでサポート側に回った今、なおさら指導者に対して色々なことができればと強く思います。
そして私が選手を辞めたのも人間関係がうまくいかなかったことで原因だったので、私と同じように人間関係で辞めてしまうような選手を増やしたくないですし、スポーツメンタルコーチとして今活動している選手たちが自分らしく輝ける競技人生を送り満足して競技生活を終えられるようにサポートして、自分が現役の時にできなかったことをしてあげたいです。
-最後に資格講座を検討している方へ一言お願いいたします。
迷っていたら絶対やるべきだと思います。この資格講座を終えた時に「やっぱり受けて良かったな」と思えるくらい色々なことを学べる内容でしたし、自分の知識や思考の幅がすごく広がった貴重な経験でした。またスポーツだけではなく子育てや職場でのコミュニケーションの上でも役立つので学んでおいて損は無いと思いますし、私はむしろもう一回受けたいくらいです。
また迷っているのはスポーツメンタルコーチングを学びたい自分もいるという証拠だと思うので、是非一歩踏み出して学んでみてほしいですし、大げさではなく本当に「受けてみて良かったな」と思える内容で人生が変わるきっかけになると思います。
実際私も資格講座を受けたことで考え方が180度変わって、そのおかげで今でもポジティブですし、「元気だよね!」「自信ありそうだよね!」と周りの人からもポジティブな言葉をもらえるようになったので周りにも良い影響を与えられていると体感しています。本当に自分が変わるチャンスや良いきっかけになるので是非受けてみてほしいです。
大西舞プロフィール
栃木県在住のスポーツメンタルコーチ。中学からソフトボールを始め、高校では国体優勝などの成績を残す。そして高校を卒業後、本田技研工業(株)に就職し、同社のソフトボール部に入部。実業団チームでの4年間と選手活動に勤しむ。競技引退後は一般社員として社業に戻るも、データアナリストやコーチ、監督などを社業と交互に行き来しながら経験。2023年の現在は2年間の監督業から社業に戻り生産管理の部署でシステム構築の仕事をしている。そんな彼女がスポーツメンタルコーチングに興味を持ったのはデータアナリスト兼コーチとしてチームに関わった中で、選手とのコミュニケーションに課題を感じたのがきっかけ。その後複数の団体の講座を受講後に当講座も受講。講座卒業後の現在はスポーツメンタルコーチングを活用しながら会社員として働く傍らまた実業団の監督への再起用に向けた準備を進めている。
Interview and Edit by 畠山 大樹
次回のスポーツメンタルコーチ資格講座のご紹介
スポーツメンタルコーチ資格講座は「日本スポーツメンタルコーチ協会(R)」にて発行されている資格です。One Athlete,One Mentale coachの理念を掲げスポーツメンタルコーチの普及に力を入れております。
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