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「この仕事が私の生き方を変えた」加藤優輝さんのスポーツメンタルコーチングへの想い

スポーツメンタルコーチ資格講座卒業生インタビュー第9弾

 

今回の主役は当資格講座卒業生であり、現在プロスポーツメンタルコーチとして活動している加藤優輝さん。

 

学生時代からプロを目指して取り組んできたサッカーで挫折を経験。サッカーが嫌いになりスポーツから離れた生活を過ごすもサッカーに関わりたい気持ちを忘れることはできずスポーツメンタルコーチの道へ。

 

メンタルコーチングを通して生き方が変わったと語る彼にメンタルコーチングへの想いと資格講座の経験談を聞いてみた。

 

やっぱりスポーツを仕事にしたい。スポーツメンタルコーチになるきっかけとは

-学生時代はアスリートとしてプロを目指していたとのことですが詳しく聞かせてもらえますか?

 

学生時代はプロを目指してサッカーをしていました。身長は170cmしかないですがゴールキーパーとしてプレーをして大学4年生の時にはJリーグのチームでの練習を提案してもらえるレベルになり、海外チームのトライアウトも受けたりしました。

 

しかし残念ながらプロにはなれず最終的には燃え尽き症候群のような感じでサッカーが嫌いになって現役引退という結末を迎えてしまいました。

 

-その後はどういう生活をしていて、また何がきっかけでスポーツメンタルコーチになりたいと思ったのですか?

 

燃え尽き症候群になりサッカーを引退してからは消防士になりました。当時消防士をしていた時はサッカーが嫌いだったので全くサッカーの情報も入ってこないような生活をしていましたが、約3年間勤務している中でワールドカップが開催された年がありサッカーと再度向き合うチャンスがあったんです。

 

職場でもワールドカップの話題に持ち切りになっていたので、たまたま自宅で観てみた時にその大会に私の高校の先輩が出場しているのを目の当たりにしました。その時から自分は「やっぱりスポーツが好きなんだ」とか「サッカーを仕事にしたいのかな」と思うようになりました。そこでサッカーを仕事にするために頑張ろうと決めたのがスポーツの世界に戻ってきたことへの背景にあります。

 

-やっぱり心の奥にはサッカーに関わりたい自分がいたんですね。

 

はい。そしてこの世界に戻ってきた時に自分の過去の繋がりを使えばすぐサッカーの指導者として現場に立つこともできたと思いますが、自分が燃え尽き症候群になった原因を明確にした状態で現場に戻らないともし当時の自分と同じような立場の選手が現れた時に相手の気持ちは理解できても解決策は提供できない指導者になってしまうと思いました。

 

それが原因で最悪自分と同じような思いをする選手が生まれてしまうことも想像できたので、まずはしっかり自分が燃え尽き症候群になった原因をクリアにするために颯人さんのところでメンタルについて学びたいと思ったことがメンタルコーチになる最初のきっかけです。

 

-そこでどうして鈴木颯人さんの資格講座を選ぼうと思ったのでしょうか?

 

現役時代からTwitterで颯人さんのことは知っており、颯人さんの言葉で気持ちが高まった経験もあったのでその時からスポーツメンタルコーチについても興味がありました。当時消防士を目指して勉強している時も「本当に消防士になりたいのか?」と自分に問いかけることがあったので、自分の視野を広げてみようと思い颯人さんに個別に連絡して一度会ってお話しさせて頂きました。

 

その時は結果的には消防士を目指す決断をしましたが実際に颯人さんにお会いしたことが大きく、消防士を辞めてスポーツを仕事にするためにメンタルを颯人さんから勉強したいと思っていたのでこの資格講座を受ける以外の選択肢はなかったです。

実際に資格講座を受けてみて感じたこと

-実際に資格講座を受けてみてどうでしたか?

 

自分なりに燃え尽き症候群になってしまった理由を考えていった時に、トレーニングの知識も無いのに「このトレーニングをすれば上手くなれる!」と思い込んで本当に意味があるかも分からないトレーニングをガシガシやったり、常に練習しないといけないという先入観から休むことができない選手になっていたのでそういうところが積もり積もって燃え尽きてしまったと思っていました。

 

でも根本的にはメンタル面から自分のトレーニングを疑うことができず、休むことで練習ができなくなるという恐怖心があったことに気付きました。また大学4年生の時にJリーグのチームへ練習に行けなかったり、海外チームのトライアウトを通らなかったことからそれ以外にプロになる道はないと勝手に思い込んでいたんです。そんな物事の捉え方が原因になっていたんだと資格講座を受けて感じました。

 

もし現役時代の自分がこういった捉え方に気付き自分を変えることができていたら、良い意味でメンタルコーチになっていなかったと思います。

 

-資格講座を受ける前と受けた後で講座に対して印象の違いはありましたか?

 

講座を受ける前はトレーニングのようなことでメンタルを鍛えて、緊張せずにどんな状況でも良いプレーができるようにすることを学ぶ印象でした。しかし実際にはコーチングを中心に学ぶことでどういう風に物事を捉えて考えを変えていくのかということにフォーカスした学びができました。

 

メンタルトレーニングだとその場しのぎになりそうな感覚を抱くかと思いますが、捉え方を根本的に変えることで本質を突ける部分が凄い良かったなと感じました。

 

-資格講座の中で印象に残っているワークはありますか?

 

はい。印象に残っているのは受講生でお互いにコーチングをするワークです。そのワークでは私が行き着く最後の答えが結局現役時代に持っていた思い込みで、当時サッカーを嫌いになって離れてしまったことが自分がずっと抱えていた問題だったと明確になりスッキリしたことが凄い印象に残っています。

 

スポーツメンタルコーチとして新たな学びがあったプロ講座

-資格講座後メンタルコーチとして仕事をされるようになって、2年後にプロ講座を受けたとのことですが受講してどんな変化がありましたか?

 

このプロ講座で自分自身の過去やいろんな経験の棚卸しをできたことが自分の変化にすごく繋がりました。

 

今まではなかなか「自分自身を知る」という機会がなかったのですが、この講座を通して純粋に「自分ってどんな人なんだろう?」「どんなことに感動を覚えるのか?」「どういう人が好きでどんな人を尊敬しているんだろう?」と自分のことを知る時間がたくさんあり、この講座の中で自分が持っていた「何かにならないといけない」という感覚が無くなりました。

 

もしこの感覚を持ち続けていたら今のようにアスリートをサポートすることはできなかったと思います。「誰かを支える人が誰かになろうと必死になっていたら誰も支えられない」ということがスッと自分の中に入ってくるのを感じました。

 

-プロ講座を受けたことで更にメンタルコーチとしてレベルアップされた感じでしょうか?

 

はい。プロ講座を受けるまではサッカー選手のサポートと、中学生・高校生・一般の方のサッカーチームをサポートしていました。チームの選手たちに対してはトレーニングの指導・ゴールキーパーコーチ・メンタルコーチの3つをかけ持ちしていたので、300人くらいいる選手を一人一人コミットして見ることができない自分がいました。

 

メンタルコーチングという部分を大事にしていきたいと思っていたのにそれが出来ていない自分に気づいた時にトレーナーとキーパーコーチは僕がやる必要がないと感じました。なぜなら自分の過去の経験と今やってきたことを一番生かせるのはメンタルコーチングだと思ったからです。そう感じたタイミングでプロ講座を受講しました。

 

-またサッカーというチームスポーツにおいて、その後受けたチームメンタルコーチング講座を通して感じた変化はありましたか?

 

今まではノウハウも知らずにサッカーチームをサポートしていたので、まずはチームとの関わり方やサポート方法を知ることが大事だと思いこの講座を受けました。この講座でそういった方法を学んだことで今までの経験とか学んできたことがしっかり活かされていく感覚がありました。

 

またどうすれば相手に伝わるかを追求して学ぶことでセミナーができるような自分になれましたし、相手に伝わりやすい資料作りや物事を伝える順番に関してもフィードバックを受けながら最終的にみんなの前でセミナーをするという一連の流れで学ぶことができたのですごく実りのある時間になりました。

スポーツメンタルコーチになることで成長でき、生き方が変わった。

 

-最近はスポーツメンタルコーチとしてどんな活動をされていますか?

 

今はチームではなくプロのアスリートを数名サポートしております。チームメンタルコーチング講座で学んだことは「Space」というコミュニティの方の運営に活かしています。結果的にこの3つの講座を通して学んだことが今の活動の基盤になっていて、そこに現在自分で学んでいることを足していきながらアスリートのサポートとコミュニティの運営に務めています。

 

-卒業後は資格講座のサポートスタッフとしても参加されたようですが、その経験についても聞かせてもらえますか?

 

サポートスタッフでは自分が学んだことを振り返ることができるということがポイントで、またサポート側として自分が学んだことを受講生に伝える必要がある中で自分がしっかり理解していないといけないので、改めて自分の学びが深まり定着していくことが感じられました。

 

資格講座がインプットの場とするとサポートスタッフとしてその場にいるのがアウトプットの時間に繋がっていて、結果的に更に自分のスキルとして身に付いていく経験になりました。

 

-ちなみに資格講座全体を通して自分へのチャレンジはありましたか?

 

「小さな成功を大切にすること」が自分に足りていなかったところで、現役時代も日々サッカーと向き合う中で何かしら成長している部分はたくさんあったはずにも関わらずそこには気付けていませんでした。

 

自分の目指しているところがプロだったこともあり、他の選手と比較してしまい目に見える大きな成長や成功ばかりを求めるようになっていました。実際に資格講座を通して自分がアスリートを支えていく側として小さな成功や成長に気づけるような自分になるまでがとても大変でした。

 

-そんな中で自分自身と向き合うことも多かったと思います。講座を通して何か自身への変化はありましたか?

 

自分に向き合ったことで自分の人生の中で何がしたいのかを明確にすることができました。最初の頃はメンタルコーチとして活動する中でもアスリートのメンタルをサポートすることが目的になってしまい精神的に苦しくなってしまうこともありました。

 

でもその先にある本当の目的が自分の中で明確になったことで、初めてその目的のための手段の一つとしてアスリートをサポートすることがあると捉えられるようになってから自分の様々な活動が好転していきました。

私生活では鹿児島に移住ができるようになったり、今まで想像もしていなかったことがたくさん起きる中でいろんな人のサポートや助けがありいつの間にか気づいたら色んな人に支えられるような人になれました。

 

かつての自分のままだったら元々の性格的にも一匹狼のようになっていたと思うのですが、自分が変わることで周りも変わっていくということを全ての資格講座と今までの経験を通して気づくことができました。

 

-またその変化をサポートした仲間でもある資格講座の卒業生との繋がりに関しても少し聞かせてもらえますか?

 

卒業生たちとの繋がりは自分たちの近況報告といったいろんな情報共有をすることでお互いのモチベーションが上がるきっかけになりますし、大切にしている思いが共通しているメンバーが多いので無理をしなくても自然と居心地の良くお互いを高め合える関係性となっています。こういったことが卒業生同士の深い繋がりを生んでいると思います。資格講座を受けるまでのプロセスの中に同じ思いの人が集まるような仕組みが作られているんだろうなと感じました。

今後の目標と資格講座を検討している方へ一言

-今後のメンタルコーチとしての目標を聞かせてください。

 

アスリートが競技人生を豊かにするためのサポートはもちろんですが、アスリートが引退後も一人の人間として自分の人生を楽しんでいけるようなサポートしていきたいです。またアスリートが自分自身と向き合えるような場所を作りたいと思っております。

 

-最後に資格講座を検討している方へ一言お願いいたします。

 

この資格講座を検討されている人は指導者の方やアスリートの親御さんが多いと思いますが、一つ確実に言えるのは資格講座を受ける前と受けた後で 自分が支える選手であったり子どもの見方や捉え方が変わります。捉え方が変わることで自分自身のあり方も変わることが実感できると思います。

 

誰しもが今何か上手くいっていないということには必ず原因があってそれは自分一人の力で達成するにはなかなか厳しいものであると思います。そういったことにも資格講座を通して気づくことができますし、それに気付けたからこそ自分の見ている選手たちとの関わり方が変わっていくと思います。

 

こういったことから本当にこの資格講座はオススメですし、またこの記事を読んで資格講座を受けた方と協会のイベントや「Space」で繋がり一緒に盛り上げていけることを楽しみにしております。

加藤優輝さんプロフィール

スポーツメンタルコーチ

1991年4月24日生まれ。
埼玉県川口市出身。
 
学生時代はサッカー選手としてプロを目指すも挫折し大学卒業後は消防士となるがサッカーに関わる仕事がしたい気持ちからスポーツメンタルコーチの道へ。現在はプロスポーツメンタルコーチ及びスポーツメンタルコーチコミュニティ/スポーツメンタルを学ぶ学校「Space」のコミュニティマネージャーをしている。

 

Interview by 鈴木 颯人

Edit by 畠山 大樹

 

次回のスポーツメンタルコーチ資格講座のご紹介

 

スポーツメンタルコーチ

 

スポーツメンタルコーチ資格講座は「日本スポーツメンタルコーチ協会(R)」にて発行されている資格です。One Athlete,One Mentale coachの理念を掲げスポーツメンタルコーチの普及に力を入れております。
 

 

 

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