「スポーツメンタルコーチとしてゴルフ界の火付け役に」寺嶋慶介さんのスポーツメンタルコーチングへの想い
スポーツメンタルコーチ資格講座卒業生インタビュー第55弾
目次
- スポーツメンタルコーチに興味を持ったきっかけとは
- 実際に資格講座を受けてみて感じたこと
- スポーツメンタルコーチングを用いて築かれるお互いの信頼関係
- 今後の目標と資格講座を検討している方へ一言
競技だけではなく指導する上でもメンタル面が大事だと気づいた。スポーツメンタルコーチに興味を持ったきっかけとは
-寺嶋さんがスポーツメンタルコーチングに興味を持ったきっかけを聞かせてください。
ゴルフを続けてきた中でプロレベルのスキルが20代前半までに身につかず、その理由を考えていくと自分自身に制限をかけていることに気づきました。その制限を解除するにはどうすれば良いかを調べていくうちにメンタル関連に興味を持つようになりました。当時からメンタルが大事とは知っていましたが一般的にスポーツメンタルコーチングやトレーニングについては認知されていなかったので、どうしたら良いか分からないままモヤモヤした日々を過ごしていました。
実際にスポーツメンタルコーチングについて知ったのは、大学院に通っていた時に偶然颯人さんの存在をTwitterで見かけたのがきっかけでした。最初はSNSだけをチェックしていたのですが、それからメルマガを登録するようになって、颯人さんの言葉から自分の考えていることや自分に立ちはだかっている壁に対してこの方なら答えを持ってそうだなと感じたので体験セミナーを名古屋で受けました。
ただ当時はゴルフのプロとして食べていこうと思えるレベルにも達していなかったですし、お金が無かったので競技を続けることは断念しました。それでゴルフの関連会社に就職しましたが心の中で引っかかる部分があり、そんな中でゴルフレッスンの仕事に誘われて始めましたが、競技ではなくて人にゴルフを教えていく上でもメンタルが重要だということに気づき、自分の心のモヤモヤを取り除きたかったのもあり昨年資格講座を受講しました。
-どうして昨年というタイミングで颯人さんの資格講座を受講されたのでしょうか?
颯人さんのスポーツメンタルコーチングに出会った9年前の時点で資格講座の存在を知っていたので、その時からこの講座をいつか受けることは自分の中で決めていました。ただ当時は大学院に通っていたこともあり、そこに割く時間やお金が無かったのとその後も自分の仕事に生かせるような状態になった時に受講したいと思っていたのでタイミングをうかがっていました。
その他の決め手としては、他の団体さんの資格講座に比べて実践向きだったというのもあります。やっぱり学んだことをすぐ仕事に使える方が良いなと思っていたので、ただ座学で学んで資格を取るというより実際に体感しながら学べるものだったというのも良かったです。
実際に資格講座を受けてみて感じたこと
-実際に資格講座を受けてみてどうでしたか?
まずは基礎的な部分の学びということもあったからか、相手にコーチングすることよりも自分の内面に目を向ける内容が多くある印象でした。色々なワークを通して「自分が何をしたいのか」や「どういう人間になりたいのか」などを考えて、どう感じるのかを大事にしながら自分のことを知っていくところがすごい印象に残っています。
-資格講座の中で印象に残っているワークやお話はありましたか?
色々なワークや颯人さんのお話があってどれもとても学びになる内容だったのですが、この講座で学んでから僕が特に意識しているのは「小さな成功を積み重ねる」ということです。今までは大きな目標に対してすぐ取りかかろうとしてました。その目標が大きすぎたことからずるずる後回しになって動き出せず、取り組むモチベーションも上がらないという悪循環が多かったんです。でもこの講座を卒業してからはどんなに小さいことでも良いから一個ずつやっていくことを意識していて、それが最終的に大きな成功につながるということも分かりました。
実際に颯人さんもこの考え方は日々の活動の中で大事にされている要素だとは仰っていましたし、僕自身もこのような意識を持つことで自分の先入観や思い込みも外れていくことも講座内で感じることができました。
他には「言葉の使い方に気をつける」というところでネガティブな言葉は使わないようにして、違う言葉に置き換えることだったり、「リフレーミング」というネガティブな言葉を良い方向に捉える考え方も印象に残っている学びです。
-自分の内面と向き合ったことで気づいたことはありますか?
物事を決めつけなくなり、そこにすぐ正解を出そうとしなくなったと思います。また一方で他の人たちと接していく中で周りには思い込んでしまっている人も多いなと気づけるようになりました。おそらく自分のことにしっかり向き合ったからこそ、自分のことだけではなく周りの人のことに対しても落ち着いて俯瞰して見られるようになったのかなと感じています。
-資格講座の内容で自分の成長に繋がったきっかけがあれば聞かせてください。
資格講座を学んだことで自分の強みと弱みの両方を知ることができたような感覚がありますし、講座を受けてから仕事においてお客さんとの心の距離を近づけることができたことが自分の成長を強く感じる部分です。
-この講座で出会った同期の方は寺嶋さんにとってどのような存在ですか?
同期の方と接してみてこれだけ同じ思いを持っている人がいるんだということを知りましたし、一緒に学ぶ時間はとても楽しかったです。色々な職業やバックグラウンドを持っている方と繋がれたことは貴重ですし、今でもSNSなど通じて活動を見させてもらっていますが同じ方向を向かって頑張っている仲間がいるというのは心強いです。
やっぱり自分一人だと活動を進めていく中で不安になることもあると思うんですけど、彼らのおかげで安心して取り組めていますし、お互いを応援し合う素敵な関係性を持たせていただいているのでとても嬉しいです。また実際に講座卒業後は一緒にゴルフ行ったり、勉強会に参加させてもらって繋がっていますし僕にとっても大事な存在になっています。
スポーツメンタルコーチングを用いて築かれるお互いの信頼関係。
-本資格講座卒業後の活動状況についても聞かせてもらえますか?
普段のゴルフレッスンでスポーツメンタルコーチングを活用したり、社内研修の場でスポーツメンタルコーチングについて話させてもらうことが現在のメインの活動となっています。
-寺嶋さんがスポーツメンタルコーチングを活用する中で意識して行っていることはありますか?
ゴルフレッスンはカウンセリングが重要なので、技術面の指導はもちろんなのですがお客さんがどうしたいのかを引き出すことも求められます。そのためには信頼関係の構築がとても大切になるので、そこにスポーツメンタルコーチングを活かしています。特に相手に対しての話の聞き方や聞く姿勢、さらには何を聞くのかという部分を意識していて、そのおかげでお客さんとの心の距離が近くなって信頼してもらえるようになっていると感じています。
またゴルフは難しいという印象を持つ人も多く、そう思い込んでしまうことで自分の能力に制限をかけてしまって、本来持っている能力を下げてしまっているお客さんもいるので、その思い込みを外してあげられるようにスポーツメンタルコーチングを活用しています。
あと細かいことで言うと、お客さん一人一人が持っている感覚についてその理由を説明できるようになってきました。やっぱりお客さんは「私は他の人と違うから」という言葉で片付けてしまいがちなんですけど、資格講座で人それぞれの考え方や価値観の違いを学んだおかげで、そういった感覚の違いも説明できるようになったのでそういう観点からもお客さんの信頼を得られるようになっている感覚はあります。
一方で社内研修でスポーツメンタルコーチングについて話すようになってから、社内環境も良くなってきたように感じています。実際に社内研修で登壇した時に講演内容が良かったと言ってくれることも多いですし、スポーツメンタルコーチングについて知ってもらったことで、他の社員にも物事を落ち着いて考えてもらえるようになった印象を感じています。このような形で資格講座で学んだことを社内向けに使えるというのは大きいですし、少しではありますが実際に社内にも貢献できているような実感はあります。
-スポーツメンタルコーチングを学んだことで起きた自分の変化はありますか?
何点かあるのですが、まずいちゴルファーとしてはゴルフの技術が改善されました。なぜならボールを打つときに迷うことが少なくなりシンプルに自然な動きが再現できるようになったからです。これは練習したからできるようになったわけではなく自分への捉え方が変わったからであり、メンタル面が改善されたことで技術が向上することも肌で感じることができました。
もう一つは、ゴルフレッスンの仕方が変わりました。もちろんお客さんへの伝え方も変わったのですが、ゴルフの知識を含めて色々なお客さんの事象を俯瞰して見られるようになったことで、より体系的にレッスン内容全体をバランスよく見れるようになったんです。そういう意味ではゴルフに対しての知識も深まりましたし、提供できるレッスンの幅が広がったように感じます。
また自分自身の内面の変化で言うと、自分という人間を深く知れるようになりました。自分の強い部分と弱い部分が分かったことで、自分にできることはやるしできないことは無理にやらないという明確な判断を付けられるようになったので、よりメンタルが安定するようになりこういった部分の変化がゴルフの技術やゴルフレッスンの質の向上にも繋がっているのではと感じています。
今後の目標と資格講座を検討している方へ一言
-スポーツメンタルコーチとして今後の目標を聞かせてください。
現在はゴルフレッスンコーチという肩書で活動していますが、やっぱりスポーツメンタルコーチ単独でも活動したいという思っています。ただ個別にセッションする形態もあれば、研修のような大勢に対してコーチングする形など様々なスポーツメンタルコーチとしての活動パターンがあると思うので、どういう形で活動するのがベストなのかはまだ明確にできていないというのが正直なところです。
ただゴルフ業界ではスポーツメンタルコーチというのはかなりニッチで、颯人さんがトップゴルファーの方をコーチングしていたりと一部の選手に対しては少しずつ認知されていますが、業界全体としてはまだまだ広がっていない職業なのでその火付け役になりたいと思っています。
特にゴルフ界においては、勝っている一部の選手に対しては大きくメディアでも取り上げられるのですが、その裏側には試合で負けている選手やその試合にも出られず苦しんでいる選手が大勢いるので、そういう選手たちを僕はスポーツメンタルコーチングを用いて目標達成に導きたいです。
実際はどのプロ選手も勝ちたい一心で厳しい練習を積んでいるので高い技術を持っていて、その技術の差は勝っているトップ選手たちと比べてもそんなに大きくないと思います。ただそんな中で勝敗を左右しているのはちょっとしたメンタルの部分の違いが大きいと思っているので、そういう意味でも悔しい思いをしている選手たちのメンタルをサポートしたいです。
-最後に資格講座を検討している方へ一言お願いいたします。
確かに資格講座の受講を迷っている方はいらっしゃると思います。ただ僕が思っているのはこの資格講座で学べることは、ここ数年で使うような内容ではなくて、自分が生涯かけて向き合っていく必要がある物事に対応するための術だと思っていて、一生使える知識や価値観を得られるものだと思っています。
そのため、そういった長いスパンをかけて活用していく内容を学ぶという意味では早めに受けた方が良いかなと思います。もちろん自分のタイミングで構わないと思うんですが、迷っているのであれば是非受けることをお勧めします。
なぜならこの講座の内容は職業が変わっても使えるものだと思いますし、何よりも自分の幸福や自分の周りの人の幸せに繋がるもので、この資格を取ってこういった活動をするという単純な話ではないので、スポーツメンタルコーチングや資格という言葉に囚われず自分の人生を豊かにする学びとして受けてもらえたらと思います。
寺嶋慶介プロフィール
北海道出身のスポーツメンタルコーチ。小学生の頃は冬場にスピードスケート、夏場にゴルフと様々なスポーツに取り組む。スピードスケートを中学1年生で辞めるとゴルフ1本に切り替えて約20年以上続けている。学業では中京大学の体育学部(現スポーツ科学部)へ進学し大学院まで進むと、教員になりたいという思いから教員免許を取得し卒業。大学院卒業後はゴルフの関連会社に就職し1年間勤め、25歳からとゴルフのレッスンコーチを始めて現在に至る。スポーツメンタルコーチングについては大学院在学中に当団体代表の鈴木颯人のSNSを通じて知り、その後体験セミナーへ参加。当時は大学院に通っていた都合もあり本資格講座を受講を見送ったが、昨年受講するとスポーツメンタルコーチングを活かしながら現在は本職のゴルフレッスンプロとして活動中。
Interview and Edit by 畠山 大樹
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