今の自分を作るスポーツメンタルコーチとしての失敗
アスリートの望む結果をメンタル面からサポートするスポーツメンタルコーチの鈴木颯人です。
数多くのアスリートとのメンタルコーチングを通じて沢山の成功シーンに立ち会ってきました。
一方でスポーツメンタルコーチとしてあまり口には出来ない失敗もしてきました。
しかし、起業当初の早い段階で失敗したからこそ良かったと思える出来事もありました。
その1つが「体調管理」になります。
2014年ごろ、前日に食べたもので急性胃腸炎になりました。
当時、毎日のようにメンタルコーチングを入れてました。1日平均3人。多い時には5人とお会いしました。年間契約50名にまで増えました。
一回のコーチングで1時間ほどですが、毎回話が盛り上がり2時間に迫る時もありました。
楽しいし、人の役に立てているからこそやり込んでいました。さすがに毎日休みなく続けていたことで身体に影響しました。
急性胃腸炎になったのです。当然、仕事ができません。
初めてクライアントさんにコーチングのリスケをお願いしました。なかには、北海道から体験コーチングの予約をしてくれていた人もいました。
メールで事情を伝えたのですが、飛行機に乗って東京にすでに来ていたのです。
なんとか、2日後に振り替えてもらいコーチングをする事が出来ましたが、人の話を聞けるに相応しい体調ではありませんでした。
その一件からプロフェッショナルとは何か?今一度考えることにしました。
そこで参考にしたのがドラッカーの言葉でした。
プロフェッショナルの条件とは
「貢献を考えて行動する」
「自分の強みを知り活かす」
「限られた時間をコントロールする」
「もっとも重要なことを見出して集中する」
「正しい価値観をもって意思決定する勇気を持つ」
? ピーター・ドラッカー ?
この一文を読んでから、スポーツメンタルコーチとして仕事をしてるのではなく、プロフェッショナルとして仕事をしてると思うようになりました。
アスリートに貢献するに相応しい人とは自己管理ができる人なのです。
ある本にこんな言葉がありました。
『失敗を知る事は、人生を知ることです。失敗を管理することは、人生を管理することです。失敗の恐怖の対処は、人生の恐怖に対処できる能力なのです。失敗に自分の大切な人生を奪われてはいけません。失敗を主体的に管理する事は、人生を管理することであり、人生から多くの幸せと成功を引き出すことなのです。』
人生をコントロールできる人にアスリートはメンタルコーチングをお願いしたいと思うんです。
今となっては笑い話ですが、この大きな失敗からプロフェッショナルメンタリティーを手に入れる事ができました。
これからも、アスリートのメンタルを支えるに相応しい自分を心掛けていきたいと思います。