負けたとき、怪我をしたとき。何も言えなかった君へ

試合に負けて、
頭が真っ白になった。
大きな怪我をして、
これからの競技人生が見えなくなった。
「大丈夫?」
「次に向かっていこう」という励ましの言葉。
そんな時の、
周りの言葉でなぜか苦しく感じたことはありませんか?
そんな気持ちになるのも
無理はないと思います。
無理に前を向こうとすると、
かえって自分を責めてしまうことがあります。
そんな時に必要なのは、
ポジティブな言葉でも、
アドバイスでもありません。
「今のままの自分でも、ここにいていいんだ」と思える安心感だったりします。
心理学には「悲哀の4段階」という心の回復プロセスがあります。
人は何かを失ったとき、すぐには立ち直れません。
ショック、
悲しみ、
混乱、
そして、
ようやく自分を受け入れ気持ちが芽生えます。
この4つの段階を行きつ、戻りつつながら、
少しずつ前に進んでいきます。
だから、落ち込んでいてもいい。
怒りがこみ上げてきてもいい。
「自分はダメだ」と思ってしまっても、
それも自然なことです。
僕たちスポーツメンタルコーチは、
あなたが落ち込んでいる時にすぐに「前を向こう」とは言いません。
ただ、あなたの隣で、あなたの呼吸のリズムに合わせて、話を聴きます。
言葉にならない沈黙も、すべて大切にします。
なぜなら、本当に大切なことは「気持ちを切り替える」ことではなく、
「今の気持ちを大切にする」ことだから。
勝ちたいと思っていたのに、
負けてしまった。
やっとつかんだチャンスなのに、
怪我で離脱した。
そんな悔しさは、
あなたが本気でやってきた証拠です。
だからこそ、
無理に強がらなくていいと思っています。
その感情のひとつひとつが、
次に進むための力になります。
いつかあなたが、
もう一度試合に立つとき。
その時に心から笑えるように、
いまのこの時間を、あなたらしく過ごしてほしいと思います。
私たちは、
いつでも味方です。
答えを押しつけることも、
焦らせることもありません。
ただ、「あなたの声」を待っています。
【このコラムの著者】
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