アスリートが望む結果にメンタル面からサポートするスポーツメンタルコーチの鈴木颯人です。
この記事は10月に書きました。
10月になると月日の流れが本当に早く感じます。あと70日足らずで今年が終わります。
そこで1年を振り返ってみるとこんな気持ちになる方がいるかもしれません。
それが、
「こんなはずじゃない…」
「予定では勝ち進んだのに…」
さらには、
「もっとうまくできはず・・・」
など予定通りに事が進まなかった現実に悔しい気持ち、悲しい気持ち、辛い気持ちになりやすいのが10月なのかなと思います。
もちろん、競技によっては10月から開幕するバレーやバスケがありますが、それであっても望む位置、ポジション、場所にいない現状を嘆く人も多いと思います。
そんな中であっても、メンタルを保っていこうとするアスリートは本当にスゴいなと思います。
だからこそ、今にも折れそうなアスリートの気持ちを立て直すために出来ることを今回お伝えできればと思います。
そこで今回、目標を見失いかけた時に是非とも意識してほしいのが「振り返り&リスタート」です。
例年、私は9月末までに来年の目標を立てるようにしてます。個人的な理由ですが、どうしても年末はバタバタする事が多く、早めに決めておき、2024年がスタートするまでに微調整する感覚で目標を立ててます。
また、9月になると1年を振り返る際にうまく行ったこと、いかなかったことがある程度見えてきます。
そこで私が思うのがある程度早い段階で見切りをつけることが大事だと私は思っています。
良い意味での諦めです。
以前、為末大さん書籍でも「諦める力」を書かれてましたが、それくらいあ良い意味での諦めが必要になってきます。
だからこそ、振り返りをすることで諦めがつき新たな目標設定ができます。それこそがリスタートなのです。
そのリスタート時に大事にしたいのが「目的」の確認です。
パリオリンピックに向けたアスリートにとっては大事な選考対象の試合が続きます。またミラノ五輪もあと2年半ちょっとです。
競技によって選考基準が違うので一概に言えませんが、多くのアスリートにとって目標とする大会や試合があります。
その試合では、〇〇大会に出るためにベスト〇〇を取らないといけないなどの目標があります。
実際、特に年末などの試合はプレッシャーがかかる場面が増えます。
普通にやれば勝てると思っていても負けてしまう事もあります。
そして、負けてしまった事で目標を見失う事があります。
本当は避けたかった道を避けたくなるのが人です。
目標を変えなくてはいけない現実を受け入れるのに時間が必要になったりします。
「本当はこんなはずでは…」
と悔やんでも何も変わらないことを本人が1番わかってます。
スポーツメンタルコーチとしてもこの目標の見失っている段階で声を掛けるのはとても簡単ではありません。
そんな時にあえて話をするのであれば「目的」を確認するために話をします。
改めて確認ですが「目標」とはあくまでも「目的」を叶えるための手段でしかないです。
しかし、シーズンを戦っていると目標が目的にすり替わってしまう事が無意識に起こりがちです。
この目的が曖昧になっていたり、見失っているケースが多々あります。
だからこそ、競技を続ける目的や大事にしている価値観を常日頃から頭の中に浮かべておく必要があります。
それくらい大事なんですが、結果主義、勝利至上主義になればなるほど見失うが本来の目的になります。
私もスポーツメンタルコーチとして選手の結果をメンタル面から引き出してあげたいと思いますが、それに囚われずに大事にしているのが「選手の幸せに貢献する」ことです。
この目的はずっとブレずに2011年から走り続けてきました。
その想いをもとに「One athlete,Oen mental coach?1人のアスリートに1人のメンタルコーチを?」という協会理念を作りました。
また、「スポーツが人生ではなく、人生の中にスポーツがある」というスローガンを掲げたSpaceというコミュニティーを立ち上げました。
しかし、その大元を辿ると「選手の幸せにどう関わっていくか?」この目的が原点であり、強烈なモチベーションの動機になってます。
それくらい、アスリートの皆さんにも競技を続けたい強烈な動機という目的があるはずなのです。
金メダル?お金のため?それ以上に何かがあるはずです。
是非とも、目標を見失った時にこそ「本当の目的」を思い出す時間を大切にしてみてください。
ご参考までに。