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引退後に破産するアスリートが後を絶たない理由と対策について

アスリートとして活躍する現役時代は、多くの人が夢に見て憧れる世界です。しかし、その華やかなキャリアの終わりには、引退後の生活という新たな挑戦が待っています。残念ながら、アスリートが引退後に破産するケースが後を絶たないのは、様々な要因が絡み合っているからです。この記事では、アスリートが引退後に破産する理由と、その対策について詳細に解説します。

【このコラムの著者】

一般社団法人日本スポーツメンタルコーチ協会 代表理事
慶應義塾大学健康情報コンソーシアム 幹事会員
メンタルトレーニング推進国会議員連盟 所属

鈴木颯人
プロ野球選手、オリンピック選手などのトップアスリートだけでなく、アマチュア競技のアスリートのメンタル面もサポート。全日本優勝、世界大会優勝など圧倒的な結果を生み出すメンタルコーチングを提供中。>> 今も増え続ける実績はこちら

【プロフィール】フィリピン人の母と日本人の父との間に生まれました。生まれた国はイギリス。当時から国際色豊かな環境で育って来ました。1歳になる頃には、日本に移住しました・・・。>>続きはこちらから

引退後に破産するアスリートが少なくない理由

現役時の生活レベルを下げられない

 

現役時代、アスリートは高額な給与を得て、華やかなライフスタイルを享受することが多いです。このため、引退後もその生活レベルを維持しようとする傾向があります。しかし、収入が激減したにも関わらず、生活水準を維持し続けることは非常に困難です。例えば、元プロ野球選手は、引退後も高額な支出を続けた結果、経済的な困難に直面しました。豪華な住宅や高級車、贅沢な旅行など、現役時代の生活スタイルを続けることで、経済的な破綻が招かれるのです。

 

知識がない状態でビジネスを始めてしまう

 

引退後にビジネスを始めるアスリートは多いですが、その多くがビジネスの知識や経験に乏しく、結果的に失敗することが少なくありません。元MLB選手のカート・シリング氏は、ゲーム開発会社を設立しましたが、経営のノウハウが不足していたために大きな負債を抱え、破産に至りました。このように、ビジネスの基本的な知識がないまま事業を始めると、失敗するリスクが高まります。

 

日本でも、引退後に飲食店やアパレルブランドを立ち上げた元プロ野球選手が、経営不振で破産した事例があります。ビジネスを始める際には、事前に十分なリサーチと計画を立て、必要な知識を身に付けることが重要です。

 

投資案件などを始めて資産を減らしてしまう

 

アスリートが引退後に資産運用を考えるのは自然なことですが、投資に対する知識や経験が不足していると、大きな損失を出すことがあります。例えば、元MLB選手のレニー・ダイクストラ氏は、不動産投資で成功を収めた後、リーマンショックの影響で大きな損失を出し、最終的に破産に至りました。リスクの高い投資案件や過信した投資戦略が、破産の原因となります。

 

日本でも、アスリートがリスクの高い投資案件に手を出し、大きな損失を被った例があります。これらの事例は、投資のリスクを適切に管理し、信頼できる情報に基づいて判断することがいかに重要かを示しています。資産を守るためには、専門家からのアドバイスを受けることが効果的です。

 

メンタル面の準備不足

 

現役時代にメンタル面の準備を怠ると、引退後の生活に悪影響を及ぼすことがあります。アスリートは、競技中のプレッシャーに対処するために高度なメンタルスキルを持っていますが、引退後の生活に対するメンタルの準備が不十分だと、経済的な問題だけでなく、精神的な問題も抱えることになります。引退後にメンタルの問題に対処できず、経済的なストレスが重なることで、破産するリスクが高まります。

 

アスリートが引退後に破産しないための対策

堅実な収入源を構築する

 

引退後の経済的安定を実現するためには、現役時代から堅実な収入源を確保することが重要です。例えば、元プロ野球選手の井端弘和氏は、引退後にスポーツ解説者や指導者として活動し、安定した収入を得ています。これにより、引退後の生活も安定しています。引退後に安定した収入を得るためには、現役時代から収入源の多様化を図り、準備を進めることが必要です。

 

例えば、アスリートがメディアや講演活動、指導者としての活動を行うことは、引退後の収入源として有力です。現役時代に人脈を築き、スキルを磨くことで、引退後も安定した収入を確保することができます。

 

ビジネスや投資についての知識を身に付けてリテラシーを高める

 

ビジネスや投資に関する知識を身に付けることは、引退後の成功にとって不可欠です。成功したアスリートの多くは、現役時代にビジネススクールで学んだり、投資の専門家からアドバイスを受けたりすることで、引退後の経済的な安定を実現しています。例えば、元MLB選手のアレックス・ロドリゲス氏は、ビジネススクールで学び、成功した実業家として知られています。

 

ビジネスや投資の知識を身に付けるためには、専門家の助言を受けることが有効です。また、長期的な視点で資産を運用し、リスク管理を徹底することが重要です。投資先の調査を行い、信頼できるアドバイザーと連携することで、経済的な成功を収めることができます。

 

メンタルの勉強をしておくことが有利に働く

 

現役時代にメンタルの勉強をしておくことで、引退後の生活においても大いに役立ちます。メンタルスキルを身に付けることで、引退後の心理的な変化やストレスに対処しやすくなり、経済的な問題にも冷静に対応することができます。例えば、スポーツ心理学やメンタルトレーニング、メンタルコーチングを学ぶことで、ビジネスや投資のプレッシャーに対処するスキルが身につき、成功の可能性が高まります。

 

また、メンタルスキルを活用して自己管理能力やストレスマネジメント能力を高めることで、引退後の生活においても健全な生活を維持することができます。元プロサッカー選手の中田英寿氏は、引退後にメンタル面を重視し、成功したビジネスパーソンとして知られています。メンタルのスキルを活用することで、引退後の生活においても大きなアドバンテージを得ることができます。

 

人脈を活用して、信憑性の高い情報を手に入れる

 

引退後の生活を安定させるためには、アスリートとして築いた人脈を活用することが重要です。業界内での信頼できる人脈を持つことで、ビジネスチャンスや投資情報の信憑性を確保できます。例えば、引退後に業界内のネットワークを活用して、安定したビジネスパートナーシップを築くことが成功の鍵となります。

 

また、ビジネスや投資の経験が豊富な人とのネットワーキングを行い、実績のあるアドバイザーからの助言を受けることが、成功への近道です。信頼できる人脈を活用し、正確な情報を入手することで、破産のリスクを大幅に低減することができます。引退後のビジネスにおいても、現役時代に築いた人脈が大いに役立ちます。

まとめ

 

アスリートが引退後に破産する原因は、現役時の生活レベルを維持しようとすること、ビジネスや投資についての知識不足、リスクの高い投資案件への手を出すこと、メンタル面の準備不足など、様々な要因に起因しています。しかし、これらの問題に対処するためには、堅実な収入源の構築、ビジネスや投資の知識を身に付けること、メンタルの勉強をすること、人脈を活用することなどの対策が有効です。

 

現役時代から計画的な生活設計を行い、引退後の経済的な安定を実現するための準備をしておくことが重要です。適切な対策を講じることで、破産のリスクを減少させ、安定した生活を送ることができます。アスリートとしての成功を、引退後の安定した生活につなげるためには、これらの対策を実践することが不可欠です。

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