結果が出なくて苦しい時のメンタルの向き合い方
年間で契約している選手が
毎年20名ほどいます。
長いシーズンを戦っていると、
調子が落ちる時があります。
あれだけ結果を出していたのに、
結果が伴わない日々。
ずっと結果を出し続けたいと思って
努力してきただけに耐え難い現実です。
それだけ、
結果と気持ちは相関しています。
そして、
その相関する気持ちを整えていくことで
困難を乗り越えて結果を出し続ける事ができます。
そこで今回は結果が出なくて苦しい時の
メンタルの向き合い方について綴ります。
目次
- 1、結果が出ない理由は何かを整理する
- 2、振り返りで1番怖いこと
- 3、試合を振り返るメリット
- 4、振り返る時の注意点
- 5、心を整える
結果が出ない理由は何かを整理する
よく、
結果が出ない時に
やりがちな考え方が一つあります。
それが、
「メンタル」です。
メンタルコーチなんだからと思いますが、
大真面目にメンタルが原因だとするのは早計です。
もちろん、
メンタルに問題があるかもしれませんが、
メンタルだと決めつけるのも危険だと思いませんか?
もしかしたら、
メンタル以外にも見直すべき点があるのにも関わらず、
メンタルだけに問題をフォーカスする人が多いのです。
しかし、
自分の技量や日々の過ごし方、
それに対して目を向けられない…
もしくは目を向けようとしない…
そういった
「自分に矢印を向けないメンタル」
に問題があるのかもしれません。
なので、
結果が出ない時ほどどれだけ冷静に
自分を客観的にみれるか?
これが1番大事になります。
しかし
自分で自分を判断するのは大変な作業です。
そこで、
コーチの存在や動画などを駆使して
自分と向き合う必要があります。
中にはデータまでとって、
自己管理をしている人もいます。
ただ、
人によってて向き不向きがあります。
自分にとってやりやすいやり方で
振り返りが出来れば方法は何でもOKです。
振り返りで1番怖いこと
結果が出ない時ほど、
自分自身を振り返る勇気が大事です。
しかし、
振り返る作業とはとても
心が折れる作業でもあります。
というのも、
振り返る際に負けた試合を見る、
失敗した試合を見るということは
自分の不甲斐なさを思い出す作業だからです。
だから、
気持ちがまた落ち込んだり、
忘れかけていた感情を思い出して余計に
落ち込んでしまう人もいると思います。
それだけ振り返る作業は、
とても繊細であり勇気がいります。
それでも、
振り返りはやって欲しいです。
しかも、
早い段階で振り返った方がいいです。
というのも、
気持ちが落ち着いてから振り返るより、
気持ちが落ち込んでる時に見た方が楽だからです。
一度気分を0に戻してからまたマイナスに行くのは
相当疲れる作業です。
マイナスにいる状態で振り返る事で
マイナスの振れ幅で気持ちが揺れ動きます。
感情の起伏をなくしたいのであれば、
あえてマイナスの感情だって利用できるのです。
だからこそ、
振り返りは早い方がいいです。
選手にもうまくいかなくて落ち込んでいたら、
試合直後に電話していいよと伝えています。
それくらい、
試合直後って繊細だけど
利用する価値があるのです。
試合を振り返るメリット
それ以外にも、
試合を振り返るメリットを考えてもらいます。
負けた試合を見ない人って
本当に多いんですよね。
勝った試合は見るけど、
負けた試合を見ないんです。
しかし、
全日本や世界チャンピオンになるような選手は
必ずと言っていいほど負けから学びます。
勝ちに不思議な勝ちあり
負けに不思議な負けなし
野村克也・元ヤクルト監督
この名言が多くの人に語り継がれるように、
負けた原因って殆ど明確です。
正直、
運がなかったで片付けられる試合は
1%あるかないかだと思います。
むしろ、
運で試合が左右されると思うなら、
そもそもスポーツって運任せの競技になります。
だから、
運で全てを片付けるということは
自分の成長と結果を運に任せてるようなものです。
もちろん殆どの選手が
そんな事思ってないと思います。
だからこそ、
負けた理由を直視できれば
成長できる伸び代を探せるチャンスです。
しかし、
心のどこかで負け試合を
振り返る怖さがあると思うのです。
そこで考え抜きたいのが、
試合を振り返るメリットです。
メリットを思いつく限り箇条書きで
書き出して欲しいのです。
なぜならば人間ってメリットが
あると思うと行動したくなるからです。
しかし、
メリットがないと思うと行動を躊躇します。
つまり、
試合を振り返る事を躊躇するのは
試合を振り返るためのメリットを
理解しきれていなだけなんです。
是非ともノートに試合を振り返る
メリットを最低でも5個以上は
書き出してみましょう。
振り返る時の注意点
試合を振り返ることが出来たら、
最後の注意点があります。
それが、
ダメ出しをしないで欲しいのです。
「試合を振り返る=ダメ出し探し」
だと思っている選手が多いです。
それが悪いわけではないのですが、
そういう視点で見れば見るほどダメな所だけが見えます。
そうではなく、
ある視点で自分自身をみて欲しいのです。
それが、
伸び代と改善点です。
これだけで、
あるメリットを劇的に得られます。
それが、
感情の起伏を抑える事ができます。
ダメ出し探しになると、
当然のように気持ちが落ち込みます。
自分にはセンスがないのかな・・・
本当に下手だな・・・
能力ないな・・・
そうやって自分で自分を
追い込んでしまいます。
追い込むのがダメとは言いませんが、
追い込みすぎると鬱になると思います。
これは私が過去に鬱を経験しているので
本当に本当に思います。笑
なので、
是非とも追い込みすぎないでください。
むしろ、
もっと楽に構えて欲しいのです。
ダメな所ではなく、
全ては伸び代なんです。
どんな試合でも改善点があるだけ。
成長できれば結果も自然と生まれます。
スポーツはそういう意味では
とてもシンプルな世界です。
しかし、
負けから学ぼうとしないから
成長するチャンスを自分から手放しているだけなのです。
だからこそ、
試合を振り返りたいのです。
とくに負け試合から。
勇気を持ってね。
心を整える
そして、
試合を振り返り伸び代を見つけることが
出来たら最後のプロセスになります。
それが、
「心を整える」になります。
人間が感じる感情って
自然と湧き出るものです。
オシッコに行きたいと思うのも
ある種の感情の一つです。
しかし、
それを我慢し続けても
どこかで解放されないと辛いままです。
不安や恐怖や緊張だって、
隠そうと思っていても隠せません。
むしろ、
それらの感情は自分にとって
必要な感情なわけです。
感情から背けるのではなく、
感情と向き合って欲しいのです。
試合を振り返るというのは
自分の感情と向き合う事になります。
自分の感情と向き合う事ができると、
自然と気持ちを整えていけます。
隠すのでもなく、
蓋をすることもない。
気持ちを解放させることで、
自然と気持ちは整っていくのです。
もちろん、
試合中はある程度コントロールは必要です。
コントロールされて我慢した感情を
吐き出す場所に試合の振り返りを利用してみてください!
ということで最後までお読み頂きまして、
ありがとうございます!
結果出ない時って
本当に辛いですよね。
支え続けて10年になるからこそ、
私自身も選手と寄り添ってきました。
寄り添えることで見えてきた経験を
是非ともいかしてもらえたら幸いです!
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