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「スポーツの楽しさを常に持っていてもらえるように」青木慶太さんのスポーツメンタルコーチングへの想い

スポーツメンタルコーチ資格講座卒業生インタビュー第48弾

 

今回の主役は当資格講座第14期の卒業生で現在スポーツメンタルコーチとして活動している青木慶太さんです。幼少から家族の影響で始めたゴルフでは中学・高校生の時に全国大会への出場や東京都の国体のメンバーに選出された経験もあります。また幼少の頃にアメリカに住んでいた経験からいつかここで学業やゴルフをしたいという思いが湧き大学からはアメリカの大学に進学し一部リーグのゴルフ部で4年間プレーをしました。そして、卒業後は日本へ帰国し外資系の証券会社の方に就職。プロゴルファーの道は断念したものの、今はアマチュアでトップを目指したいという目標のもとゴルフに取り組まれています。
青木さんがスポーツメンタルコーチングに興味を持ったのはご自身の息子がきっかけでした。将来息子が大きくなってスポーツを始めた際に彼をサポートしてあげる方法はないのかと考えたときに興味を持ったのがスポーツメンタルコーチングでした。その後当資格講座を受講され、卒業後の現在は更に学びを深めるべくアメリカの大学院でスポーツ心理学を専攻しながら、プロゴルファーの方を中心にサポートされています。そんな青木さんにスポーツメンタルコーチングへの想いと資格講座の経験談を尋ねました。

実は子どもがきっかけで興味を持ったのがこのスポーツメンタルコーチング。スポーツメンタルコーチになったきっかけとは

-青木さんがスポーツメンタルコーチングに興味を持ったきっかけを聞かせてください。

 

子どもが生まれたことが大きなきっかけです。2020年4月に息子が生まれたのですが、将来息子が大きくなってスポーツを始めた時に、何かサポートしてあげる方法はないかと考えました。そこで最初に思いついたのがメンタルでした。私自身もプロゴルファーを目指していたときにメンタルの影響でミスをすることなどもあったためスポーツにおいてメンタルの重要性を感じていました。

 

だからこそ息子がスポーツをした際は、メンタル面で少しでもサポートできればと思いスポーツメンタルコーチやスポーツメンタルトレーナーに興味を持ち始めました。

 

-お子さんへのサポートのためにスポーツメンタルコーチングに興味を持たれたんですね。

 

はい。きっかけはそうだったのですが、颯人さんがサポートしている様々なスポーツ選手の話を聞いたり、色々リサーチしていくうちに日本のゴルフ選手もスポーツメンタルコーチングでサポートできるなと感じました。なぜならアメリカのプロゴルファーはスポーツメンタルコーチをつけることが当然である中で、日本ではゴルフのスポーツメンタルコーチは少なく、業界に浸透していないことを知ったからです。

 

現在のゴルフ界では「心・技・体」でいうところの「技・体」である技術とフィジカルの部分はここ10年ほどでサポートのレベルが世界に追いついてきましたが、最も大事といっても過言ではない「心」の部分でメンタル面はまだまだ知識のある方が少ない印象でした。なので自分がしっかり学ぶことで、若手のプロゴルファーやジュニアゴルファーに伝えてサポートしていきたいという思いになっていきました。

 

-そこで当資格講座を選ばれたのは何が決め手だったんでしょうか?

 

最初は色々インターネットで調べたり、書店でメンタル関連の本を何冊か買ったのですがピンと来なかったんです。そんな中でたまたま颯人さんのホームページを見る機会があり、講座内容を見ていくとこの講座なら自分の望むサポートの形が目指せるのではと感じて、まず体験コーチングを受けました。そのときに実際に颯人さんのコーチング内容がすっと腑に落ちたんです。

 

だからこそ、この方の講座なら問題ないし、もっと学びたいと強く思ったのでこの資格講座の受講を決めました。また、ちょうど妻からも「学ぶならしっかり学んでみたら?」という後押しの声があったことが、子育てなどで忙しい中でも思い切って受講へ踏み切れたきっかけでした。 

実際に資格講座を受けてみて感じたこと

-実際に資格講座を受けてみてどうでしたか?

 

当初はいまいちスポーツメンタルコーチングとスポーツメンタルトレーニングの違いも分かっていなかったので、深呼吸とか実際に体を動かして技術を学ぶのかなと思っていました。でも実際には自分の心のあり方や、思い込みなど考え方によって人の行動も変わってくるということを知りました。

 

特に思い込みの蓋を取り除くということがこの資格講座の中でとても印象深く、ロールプレイングでペアになり、お互いに「どうして?」と質問を深堀りし、思い込みの蓋を取り除く作業をし合う中で、自分自身で新たな気づきを得たり、自分の中の変化を感じられるようになりました。その中で無意識の中でたくさんの行動を自分自身が行っていたを改めて再認識しました。

 

-青木さん自身の今までの考え方にも大きな気づきがあったんですね。

 

はい。資格講座を受講する中で、高校生くらいの頃に私自身がスポーツメンタルコーチングに出会えていたら、また今とは違った結果やキャリアを歩めていたのではと強く感じました。私がプロの道を諦めた理由として、日本とアメリカで様々な大会を経験する中で、自分より上手い選手がこの世界にたくさんいたことを知って、どこか自分の中で「自分なんかにはプロなんてなれないし、これだけで食べていけないだろうな」って思い込んでブレーキをかけていたからです。

 

このように当時はネガティブの方向にひっぱられることもよくあったのですが、考え方一つ変えるだけで行動が変わって結果が変わるきっかけになると分かったので、それ以降は今の若手ゴルファーたちがそういう思い込みをしないようにサポートしていく必要があるなと思うようになりました。

 

-資格講座の中で印象に残っているワークやお話はありましたか?

 

ロールプレイングのワークは一番印象に残っています。ペアになり質問をしあうのですが、実際にやってみると聞く側も聞かれる側のどちらも簡単じゃないと思いました。またネガティブな言葉って意外とすぐ自分の中で思っているんだなということをヘアバンドのワークを通して感じましたね。

 

このワークはネガティブな言葉を言うたびに、逆側の手にヘアバンドを付け替えるのですが、自分がどれだけ無意識にネガティブな言葉を言ってしまうのかを視覚的に気づけるもので、このワークをするだけでも変われるなと感じました。なので誰でも自分のメンタルを良くするために簡単にできるワークなんだと知れたことも驚きでした。

 

-そんな自分自身と向き合う機会の中でご自身にどんな成長がありましたか?


自分の成長という意味では、昔に比べてすぐに怒りにくくなったことが大きな変化でした。自分自身がこの講座を通して考え方一つで捉え方が変わるということを学んだ結果、相手が考え方や捉え方に対して寄り添うことができるようになり、自分が相手の行動で感情的になりそうになった時に落ち着けるようになりました。

 

それからは例えば、子どものいたずらにイラッとしてしまった時でも一呼吸おいて相手がどう思ってその行動を取ったのかを考えられるようになったので、直接スポーツメンタルコーチとは関係ないのですが自分の中で成長したと感じられたことです。

 

-そういう風に自身が成長したことで人間関係も変わりましたか?

 

そうですね。今勤めている会社では部下や後輩への接し方や向き合い方も変わりました。例えば彼らから相談事があった時にはこの資格講座でやったワークの内容を活かして、「どうしてそう考えるのか?」「どうしてそうしたのか?」を聞いて深掘りしながらゆっくり相手の相談を聞けるようになりました。その中で最善の方法を彼ら自身で気づいてもらえるようになりました。結果、チームでの言い争いなども減り、お互いの考えを尊重しあえる雰囲気になってきたように感じます。

 

こういったことから、スポーツメンタルコーチとしてスポーツ選手をサポートするだけではなく、仕事や家庭など幅広い環境で活用できると感じています。

 

-ちなみにこの講座で出会った同期の方は青木さんにとってどのような存在ですか?

 

私は14期だったのですが、同期の仲間ではだいきっちゃん(木曽さん)や千葉さんと仲良くさせてもらってます。またこの仲間はみんなゴルフが好きなこともあって、資格講座が終わった後も一緒にラウンドしたり、たまにご飯に行ったりして彼らの活躍状況もシェアしています。特にだいきっちゃんは同じゴルフ界でスポーツメンタルコーチを目指している仲間ということもあって、彼が何かに挑戦している姿にはいつも刺激を受けています。

 

そんな同期の仲間のチャレンジを見ていると、一人ではなくみんなと一緒に学ぶことに意味があったんじゃないかなと感じます。またオンラインコミュニティの「Space」に入ったことで颯人さんのお話を聞く機会だったり、ゴルフにまつわることに関してお互いに意見交換したりする機会もあったので、同期だけではなく色んなスポーツメンタルコーチの方々の知見を得られて良かったです。普段は皆さんのSNS等を見てリアルタイムで進捗を見ながらモチベーションをもらっています。

更にスポーツメンタルについて深く学びことで、適切なコーチングを選手たちに提供できる。

 

-スポーツメンタルコーチの資格取得後の現在の活動状況についても聞かせてもらえますか?

 

私が一番最初にスポーツメンタルコーチとして関わったのは、仲の良いスポーツトレーナーの繋がりで紹介してもらった新体操をしている女子中高生の選手たちに向けたサポートが始まりで、1年ほど定期的にコーチングをさせていただきました。そのあとは実際にツアーに出ているプロゴルファーからティーチングプロまで幅広くゴルファーの方をサポートさせていただいておりました。もちろん本業の仕事があるので大勢は見られていませんがこのような形で選手の方々をサポートさせていただいた経験はあります。また去年は一時期、子ども達に向けて「トレーニングとメンタルと英語」をかけ合わせたジムクラスも運営しておりました。

 

またスポーツメンタルコーチの実績ではありませんが、資格講座後にもっとスポーツメンタルコーチングを深く学びたいと思ったので、アメリカの大学院に通ってスポーツ心理学についてオンラインで学んでおり、来年の春卒業予定です。やはりメンタル研究の最先端を行くアメリカの授業を受けることでより知識を広げたいと思ったのがきっかけでした。

 

また、資格講座とは違う角度からスポーツメンタルについて知ることも大事だと思ったのでこのような形で現在3年弱かけて学びを深めております。まさかこの資格講座をきっかけにまた私自身が学生に戻るとは全く思ってもいなかったのですが、私が大学卒業して十数年経ってまた新しく何かを学ぶ機会を得られたことはとても楽しく思っています。

 

-アメリカと日本のスポーツメンタルコーチングに関して青木さんの感じる違いを聞かせてください。

 

現在学んでいるところが大学院だからかもしれませんがスポーツメンタルを様々な角度から見ています。例えばスポーツの捉え方一つに関しても大きく異なります。日本ではスポーツは娯楽に近い要素である一方で、アメリカでは社会の一部として捉えていて、そのスポーツという社会の中で子どもたちが学んでいく過程で彼らのメンタルヘルスをどうサポートしていけるかを勉強したりしています。

 

例えば、アメリカでは幼少の頃からいかにスポーツメンタルを取り入れた指導ができるのかや、リハビリ中の選手に対してどういうアプローチをしていくのかなど、一つのテーマに対して様々な角度からスポーツメンタルについて考える内容を学んでいます。

 

文化の違いもあるかもしれませんが、生活の一部にスポーツがあるという風に捉えているのがアメリカの特徴で、そこまでスポーツ業界が成熟しているからこそ選手にとってのメンタルヘルスの重要性に対して専門的な知識やサポートが揃っているんだなと感じた一方で、日本でそのようなサポートが不足しており、自分が何か役に立てることがあるのではないかと考えています。

 

-選手たちに接する上で意識していることはありますか?

 

人それぞれ生きてきた背景も違えば考え方も違うので、自分の主観を押し付けないように常に気を付けています。特にゴルフに関しては自分自身競技をしてきた経験もあるので、何か言われた時にそれは違うだろうとすぐ決めつけそうになってしまいますが、そうではなくて相手はどうしてそういう風に思っているのか聞いたり、またそのような考え方になったのか経緯を聞くようにしています。そうすることで相手に対して適切なコーチングができますし、相手との信頼関係の構築にも繋がるので、選手に寄り添って話を聞くことを常に意識していますね。

 

-スポーツメンタルコーチングを学んだことで起きた自分の変化はありますか?

 

一番は懐が大きくなったことですかね。常に一呼吸おいて人それぞれの考え方について興味を持てるようになったので、人が話している中でも「どうしてこういうことを話しているんだろう?」と自問自答するようになりました。また自分がゴルフをする時でも自分自身に向き合ってプレーができるようになりました。

 

昔はゴルフの結果や自分がコントロールできない外部要因ばかりに目を向けていたのですが、今では自分に集中して今できることや自分でコントロールできる部分だけを考えて楽観的にプレーできています。スポーツメンタルコーチングに出会う前は人のせいにするのも多かったので、今のように自分のできることを少しずつコツコツがんばろうって思えるようになって、少しでもできたことに対して自分を褒められるようになったので心にも余裕ができてきたなと感じています。

 

今後の目標と資格講座を検討している方へ一言

スポーツメンタルコーチ

 

-スポーツメンタルコーチとして今後の目標を聞かせてください。

 

大きな目標は、自分のコーチングしているゴルファーがマスターズに出場できるようにサポートすることです。ただこの目標を達成するには小さなことからコツコツとやっていく必要がありますし、スポーツメンタルコーチとして選手たちから認められるためには、もっと選手たちとの信頼関係の作り方を勉強していく必要があると考えています。

 

そしてその過程の中でコツコツ努力を積み重ねていきながら、プロゴルファーたちに自分のサポートを通して「ゴルフって楽しいな!」って思ってもらいたいです。なぜならプロにもなると自分たちのパフォーマンス次第で生活にも影響があるので辛いと思いがちだと思うからです。でもプロゴルファーの方々もゴルフをやり始めた時は「ゴルフが楽しい」「ゴルフが好き」という感情があったはずです。それをもう一度思い出してもらえるような存在に私がなれたらなと思っています。

 

-最後に資格講座を検討している方へ一言お願いいたします。

 

私は、現在スポーツメンタルコーチだけではなくて一般の仕事を本業としてやっていますが、このスポーツメンタルコーチングの技術はスポーツ選手だけでなくて、会社の仲間や自分の家族など周りにいる全ての人との接し方が良い方向に変わる内容になっています。

 

もちろん今資格講座の受講をどうしようかなって迷っている方はいると思うんですが、ここでの決断って人生レベルで見ると大きな成長につながる小さな一歩だと思います。なのであまり大きなことだと思わず、まずは受けてみて自分自身の変化を楽しんでもらえたらと思いますし、今自分が悩んでいる不安要素も思い込みから来ていると思うので、その考え方が一つ変わるだけで自分の人生を豊かにできることにも気づいてもらいたいです。

 

またその心の豊かさは自分だけではなく周りの人たちにも伝播することができますし、この講座で一緒に学ぶ同期たちの存在が自分の成長を何十倍も引き上げてくれるので、是非一歩踏み出して受講してみて欲しいです。

 

青木慶太プロフィール

東京都在住のスポーツメンタルコーチ。幼少から家族の影響で始めたゴルフでは中学・高校生の時に全国大会への出場や東京都の国体のメンバーに選出された経験を持つ。また幼少の頃にアメリカに住んでいた経験から大学生になるタイミングでアメリカの大学に進学し大学のゴルフ部で4年間プレー。卒業後は日本へ帰国し外資系の証券会社に就職。プロゴルファーの道は断念したもののアマチュアの大会でトップを目指したいという思いから競技ゴルフを続けている。スポーツメンタルコーチングに興味を持ったのは自身の息子がきっかけ。将来息子がスポーツを始めた際に彼をサポートしてあげる方法を考えたときに興味を持ったのがスポーツメンタルコーチングだった。その後当資格講座を受講し、卒業後の現在は更に学びを深めるべくアメリカの大学院でスポーツ心理学を専攻しながら、プロゴルファーの方を中心に様々な選手をサポートしている。

 

Interview and Edit by 畠山 大樹

 

次回のスポーツメンタルコーチ資格講座のご紹介

 

スポーツメンタルコーチ

 

スポーツメンタルコーチ資格講座は「日本スポーツメンタルコーチ協会(R)」にて発行されている資格です。One Athlete,One Mentale coachの理念を掲げスポーツメンタルコーチの普及に力を入れております。
 

 

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