スポーツメンタルコーチとして向いてる人とは?
お陰様でスポーツメンタルコーチ資格講座を2014年から開講し今があります。
アスリートが望む結果をメンタル面からサポートするスポーツメンタルコーチの鈴木颯人です。
年2回だけの開催でスタートしました。1期生は6人。それからずっと6人での開催を続けました。
2019年に「モチベーションを劇的に引き出す究極のメンタルコーチ術」をKADOKAWAさんから出版してから席数を増やしました。
たくさんのアスリートを支える一方で、アスリートを支える人を増やす活動を早い段階でスタートしました。この活動が巡り巡って未来あるアスリートを支える事に繋がると信じてます。
なぜならば、「子供たちとどう向き合ったらいいのかわからない」と話す指導者が多くいる現実があるからです。
アスリートを指導する立場の監督やコーチと話を重ねる中で、技術指導は出来ても、心の指導に悩んでいる実態がありました。
その結果、私の高校時代のように指導者から殴られたり、酷い言葉を浴びたりする選手があとを絶ちません。
しかし、そんな指導者の話をよくよく聞いてみると、指導者も経験したことしか伝えられないジレンマから起きているのだと知りました。
つまり、「子供たちとの接し方に迷ってる」のです。
だからこそ、このスポーツ界に何か出来ることはないかと本気で思うようになりました。
その1つに「モチベーションを劇的に引き出す究極のメンタルコーチ術」を出版した経緯があります。
本書では、
「言葉で導けない」悩みを
「言葉での導き方」をお伝えしてます。
今ではスポーツメンタルコーチになりたいと思う人だけでなく、指導者として現場で扱える心理学の知識を学びに来てくれる方が増えました。
そんな人達のなかでも、スポーツメンタルコーチとして向いてる人がいます。
向いてる人の特徴として「積極的に選手と話が出来る人なのか?」が挙げられます。これを「外交性」と言います。
これは、話しかけることもですが、話を聞いてあげるコミュニケーション能力も含まれます。
話をすることは出来ても、聞いてあげることが出来ない人が圧倒的に多いと思っています。
「教育」という字には「育む」が含まれます。しかし、最近は「教える」だけに偏った人が増えました。
教育と言いながらも、「育つ」過程を待てない人が増えたと私は感じるのです。
「待てない」から、「教える一辺倒」になってるのかなと。
そこで、スポーツメンタルコーチはメンタルをよくする知識を選手に一方的に伝えるコミュニケーションはしません。
求められれば話はしますが、基本的には選手に寄り添うことを大切にしてます。
だから、コーチから見て経験的に間違ってる行動を選手がしていたとしても見て見ぬふりをします。
なぜならば、その選手が決めた行動を最大限に尊重することを大切にしているからです。
そして、その行動の結果が現れるまで「待つ」ことを大切にしてます。
だから、「そういえば、先日話していた〇〇、どうなりましたか?」と相手の話に耳を傾けることを大切してます。
これをカウンセリングといえば、そうなんですけど、メンタルコーチはあくまでも選手が行きたい場所に一緒に歩むパートナーです。
素晴らしい知識を選手たちに伝えたいなら、メンタルトレーナーが向いてると思います。
それよりも、選手とともに困難に立ち向かい、選手と一緒に成長していきたいと思う方は是非ともスポーツメンタルコーチとして未来ある選手のために行動して欲しいです。
アスリートのメンタルを支えたい人は多いですが、その支え方の目的によって、「役割(肩書)」と「振る舞い方(コーチング or トレーニング)」が一致できる人が増えることを願います。
最後までお読みいただきありがとうございました。