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侍ジャパンはなぜ強い?WBC優勝の裏にあった「心理的安全性」とダルビッシュのリーダーシップ

スポーツメンタルコーチ

「個々の能力は高いのに、チームとして勝てない」
「選手たちが萎縮して、本来の力を発揮できていない」


指導者やチームリーダーであれば、一度はこんな悩みを抱えたことがあるのではないでしょうか。

才能ある選手を集めた「ドリームチーム」が、予想外の敗退を喫することはスポーツ界では珍しくありません。
 

では、勝てるチームとそうでないチームの違いは何なのか? その答えの一つが、「心理的安全性(サイコロジカル・セーフティー)」です。

 

今回は、WBCで見事世界一に輝いた侍ジャパンを「最高の教科書」として、最強のチームビルディングについて解説します。

目次

  • 理想的環境である”心理的安全性”

  • 良いチームを作る”効果的な5つの要因”

  • ”最高の心理的安全性”を発揮した侍ジャパン

「心理的安全性」とは?(ぬるま湯ではない)

 

心理的安全性とは、ハーバード大学のエイミー・エドモンドソン教授が提唱し、Google社の社内調査(プロジェクト・アリストテレス)によって世界的に有名になった概念です。


簡単に言えば、「チームの中で、誰に何を言っても安全である(馬鹿にされたり、拒絶されたりしない)と感じられる状態」のことです。
 

勘違いされやすいですが、これは「みんな仲良しで、厳しいことを言わない(ぬるま湯)」という意味ではありません。

むしろ逆です。

「こんなことを言ったら怒られるかな?」という恐怖心がないため、厳しい意見や斬新なアイデアを、率直に言い合える関係性を指します。

Googleが証明した「勝てるチーム」の条件

 

Google社は「生産性が高いチームの条件」を突き止めるため、膨大なデータを分析しました。

その結果、学歴やスキルよりも圧倒的に重要だったのが、この「心理的安全性」でした。
 

心理的安全性が高いチームには、以下の特徴があります。

  1. 無知だと思われる不安がない: 「これってどういう意味ですか?」と素直に聞ける。

  2. 無能だと思われる不安がない: ミスを隠さず報告し、次に活かせる。

  3. 邪魔だと思われる不安がない: 自分のアイデアを堂々と提案できる。

スポーツにおいても、選手が「監督に怒られるから」と萎縮してプレーするチームと、「失敗してもカバーし合える」と挑戦するチームでは、結果に雲泥の差が出ます。

 

■侍ジャパンが見せた「最高の教科書」

 

2023年のWBCで優勝した侍ジャパンは、まさにこの心理的安全性が完璧に機能していました。 その要因は大きく2つあります。

 

1. 栗山監督が作った「構造(Purpose)」

 

栗山英樹監督は、「世界一になる」という目標を掲げつつ、その意味を選手にこう伝えました。

 

「子供たちに夢や勇気を与えるために、世界一を目指すんだ」

 

単なる勝ち負けではなく、「自分たちが戦う意義」を明確にしました。

 

これにより、選手たちは「自分の成績」という小さなプレッシャーから解放され、「チームの使命」のために結束することができました。

 

2. ダルビッシュ・大谷が作った「対話」

 

チーム最年長のダルビッシュ有投手は、「ダルビッシュ・ジャパン」と呼ばれるほど、積極的に若手とコミュニケーションを取りました。

 

今永昇太投手は、チームの雰囲気をこう語っています。

 

「冗談も言い合えるし、時には弱さを見せ合える関係性」

 

ここが重要です。

 

アスリートは「弱さを見せてはいけない」と思いがちですが、侍ジャパンでは「弱みを見せても大丈夫」という安心感がありました。

 

大谷翔平選手ですら、栗山監督と密に対話を重ねていました。

 

「あの大谷やダルビッシュですら、悩みを相談している」

 

その空気感が、若手選手たちの緊張を解き、ヌートバー選手のような新しい風もすぐにチームに溶け込めたのです。

 

強いチームは「対話」から生まれる

 

あなたのチームは今、選手が安心して発言できる環境でしょうか?

 

それとも、ミスを恐れて顔色を伺っているでしょうか?

 

心理的安全性を作るのに、特別な才能は要りません。

 

必要なのは、指導者やリーダーが「私も間違うことがある」と認め、選手の言葉に耳を傾ける「対話」の姿勢です。

 

侍ジャパンのように、互いに弱さを認め合い、それでも高い目標に向かって厳しく要求し合える。

 

そんな「真の強いチーム」を目指してみませんか?

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プロスポーツメンタルコーチ/一般社団法人日本スポーツメンタルコーチ協会
代表理事 鈴木颯人

プロ野球選手、オリンピック選手などのトップアスリートだけでなく、アマチュア競技のアスリートのメンタル面もサポート。全日本優勝、世界大会優勝など圧倒的な結果を生み出すメンタルコーチングを提供中。>> 今も増え続ける実績はこちら

【プロフィール】フィリピン人の母と日本人の父との間に生まれました。生まれた国はイギリス。当時から国際色豊かな環境で育って来ました。1歳になる頃には、日本に移住しました・・・。>>続きはこちらから

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