TOP CONTACT

試合までの過ごし方で気をつけたいメンタル

選手によって、

試合間隔が異なってきます。

 

毎日試合がある人もいれば、

毎週ある人もいます。

スポーツメンタルコーチ

逆に、

1ヶ月から数ヶ月おきにある選手もいます。

 

試合の数より練習日が多かったり、

逆に練習よりも試合が多かったりします。

 

しかし、

期間の違いがあったとしても

準備期間に変わりはありません。

 

この準備期間での過ごし方は、

メンタル面に影響を与えていきます。

 

そこで今回は、

効果的な試合までの過ごし方について

綴っていきたいと思います。

目次

1、試合が近づくほど不安になる
2、理想的なメンタルの状態とは?
3、最強でも最弱でもいい。
4、不安=ネガティブって誰が決めた?
5、理想の試合までの過ごし方

試合が近づくほど不安になる

競技が違っていても、

不安に感じる気持ちは誰もが持ち合わせています。

 

その時の表現が、

「なんかソワソワする」

「モヤっとしてます」

 

そして、

「試合までドキドキする」

 

緊張感が高まることで、

このように自分の気持ちを

表現する選手が増えます。

 

ましてや、

人生を決める大きな試合であれば

当然その気持ちは増大していきます。

 

ある意味では、

試合が近づくと生まれる気持ちは

あって当然だと思うのです。

 

だから、

この気持ちをなくすよりも、

この気持ちとどう寄り添っていくか?

 

試合に向けて、

どう身体を仕上げるのか?と同じように

理想的な気持ちを目指して

日々を過ごす必要があります。

 

理想的なメンタルの状態とは?

では、

理想的なメンタルとは

どのような状態なのでしょうか?

 

一般的には前向きな気持ちや、

ポジティブな気持ちを持ちたいと思うものです。

 

つまり、

「絶対に勝てる!」

そう思える気持ちです。

 

試合にただ出場するだけでなく、

試合で結果を残したいからこそ生まれる

理想的な気持ちの状態だと思います。

 

しかし、

このメンタルの状態になったからといって

本当に私たちは試合に勝てるのでしょうか?

 

ここがとても大事なポイントです。

つまり理想的なメンタルが試合の結果に

直結しない可能性があるのです。

 

さらに、

理想通りになってないのに

試合では勝ってしまった経験もあると思います。

 

すると、

試合前までの理想的なメンタルを追い求めすぎると

自分を見失う可能性があります。

 

つまり、

試合で勝つための行動ができなくなり

試合で勝つことが出来なくなります。

 

最強でも最弱でもいい。

 

例えば、

車の運転を初めてした日を覚えてますか?

(免許持ってない方は想像お願いします)

 

初めての運転って、

ちょっとした緊張感があったと思います。

 

ある程度は誰からの運転を見てるので

想像がついてるとは思います。

 

それであっても自分が運転するとなると

緊張感が生まれてくるものです。

 

得体の知れない金属の塊を

自分の運転次第でコントロールできます。

 

しかし、

一歩間違えば大事故に繋がります。

 

大事故になると知っているからこそ、

私たちは緊張感を常に持ち合わすことが出来ます。

 

運転に慣れている人であっても、

高速通りに入れば緊張感も生まれてくるものです。

 

どれだけ慣れていることであっても、

命の危険を感じると緊張するのです。

 

これと同じように、

アスリートも同じことが言えます。

 

試合前に、

「絶対に勝てる!!」と思いたいですが

車の運転に置き換えるたらわかると思います。

 

「俺は絶対に事故しない!」と思う人の車と

「事故に気をつけよう」と思う人の車に

どっちに乗りたいと思いますか?

 

答えは明白だと思います。

後者かと思います。

 

試合前って、

命が取られる訳ではないのに

命が取られるような感覚になります。

 

なぜならば、

試合の結果次第で将来が決まるからです。

 

自分自身を運転できるのは、

自分だけです。

 

そう考えると、

自分次第で結果を変えていけます。

 

しかし、

過度なポジティブは事故を引き起こします。

 

つまり、

過信という状態です。

 

この状態であればあるほど、

試合までに必要な準備を怠ります。

 

逆に言えば、

不安な人ほど試合までに慎重になれます。

 

慎重に準備ができるから、

試合で結果を残すことができます。

 

こうやって考えると、

試合前に不安になるって案外いいものなのです。

 

不安=ネガティブって誰が決めた?

ここでちゃんと知っておいて欲しいことが、

不安を悪いものだと決めつけたのは誰でしょうか?

 

質問すると多くの人が

自分と回答してくれます。

 

そうなです。

気持ちの善悪を決めつけたのは

自分自身なんです。

 

気持ちに良いも悪いもなく、

気持ちは気持ちなんです。

 

上手に自分の気持ちを受け取れる人であり

気持ちの意味を理解できると安定した気持ちを保てます。

 

逆にいえば、

気持ちにフタをして気持ちから逃げると

気持ちは追いかけてきます。

 

気持ちの意味づけを自分の中で

正しく捉えることで落ち着くのです。

 

理想の試合までの過ごし方

ここまでお話させていただきましたが、

いかがでしたでしょうか?

 

理想の試合までの過ごし方において、

気持ちの捉え方を大事だとお伝えしました。

 

最後に欲を言えば、

ここまでやっておいて欲しいことが1つあります。

 

それが、

「試合で意識したいことを3つ書き留める」

ということです。

 

試合中に、

私たちは自分の調子次第であれこれと

様々なことをやろうとし過ぎます。

 

すると、

意識が飛んでしまい結果も生まれません。

 

大事なことは、

「試合までに何をすべきか?」

が集中できてる状態です。

 

何をすべきかが決まってるから、

私たちは集中できるのです。

 

そのためにも、

ノートに試合で意識したいことを

是非綴っておいて欲しいなと思います。

 

そのための準備期間だと

捉えて欲しいなと思います。

 

最後までお読みいただきまして

有難うございました。

【このコラムの著者】

プロスポーツメンタルコーチ/一般社団法人日本スポーツメンタルコーチ協会
代表理事 鈴木颯人
プロ野球選手、オリンピック選手などのトップアスリートだけでなく、アマチュア競技のアスリートのメンタル面もサポート。全日本優勝、世界大会優勝など圧倒的な結果を生み出すメンタルコーチングを提供中。
【プロフィール】フィリピン人の母と日本人の父との間に生まれました。生まれた国はイギリス。当時から国際色豊かな環境で育って来ました。1歳になる頃には、日本に移住しました・・・。>>続きはこちらから
 
 
 
 
”臨機応変なメンタル”で世界一のバックローへ、姫野和樹選手 W杯でベスト8に貢献したラグビー日本代表の姫野和‥ 続きを読む
目標を達成できない時、どうしたらいいのか? 今回は、 目標を叶えられないときに どうしたらいいのかに‥ 続きを読む
言語化にこだわる必要がない理由 私たちは、 自分の意思や感情を 言葉で表現しがちです。 ‥ 続きを読む
”ポジティブな開き直り”でメンタルコントロール、早田ひな選手 「誰が日本代表の座を掴むのか」才能ある選手が凌‥ 続きを読む
コーチに「素直さが足りない」と言われて困った時に 「お前は素直じゃない」 と言われた経験ってありませんか?‥ 続きを読む
スポーツの本番で力を発揮できない人のメンタルとは? 「練習ではいいのに試合だとダメ」 「試合だと無駄に力が入っ‥ 続きを読む
絶望からの逆転劇 柔道選手の物語から学ぶ自暴自棄にならない方法 こんにちは、スポーツメンタルコーチの鈴木颯人です‥ 続きを読む
メンタルはスキルなのか? スポーツメンタルコーチの鈴木颯人です。 「メンタルはスキルですか?」 とい‥ 続きを読む
ルーツは”尊敬する恩師と唯一無二の親友”の言葉、渡邊雄太選手 日本人史上2人目のNBA選手となった渡邊雄太選手。身長2メート‥ 続きを読む
モチベーションをあっという間に高める為の考え方 苦しかった高校時代 先日、 とある高校生とコーチングをしまし‥ 続きを読む
弱小チームから脱却!新チームになってから意識したいこと 新しいチームになってから、スポーツメンタルコーチとして意識してい‥ 続きを読む
人見知りでも強メンタル!目指すのは”絶対的クローザー”宇田川優希選手 アスリートの望む結果にメンタル面で‥ 続きを読む
難病を乗り越えたメンタル、”氷上のシンデレラ”三原舞依選手 アスリートの望む結果にメンタル面でサポートするス‥ 続きを読む
メンタルコーチングを受ける事が「心の弱さ」を認めることに繋がるのか? メンタルコーチングでしたり、メンタルトレーニングを受け‥ 続きを読む
アスリートのセカンドキャリア、迷わないくらいの〇〇を手に入れる セカンドキャリアについて、メディアとかそれ以外の教育機関でも、「今の‥ 続きを読む
ライバル選手と差をつける”アスリートのためのライフスキル” アスリートの望む結果にメンタル面でサポー‥ 続きを読む
10年間トップに立ち続けた「やり続ける力」元オリンピック日本代表体操選手・内村航平さん オリンピックに4大会出場して‥ 続きを読む
プロ野球のコーチが求められることは選手のメンタルケア 今のプロ野球で活躍する選手たちがコーチに求めていることが年々変わりつつ‥ 続きを読む

最初12345678最後