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メンタルコーチ流の苦手意識の克服方法

スポーツメンタルコーチ
苦手意識について、
相談を受ける事があります。
 
例えば、
試合会場が自分と合わない。
対戦相手との相性が合わない。
 
 
もっと例えると、
テニスだと人工芝よりも土が苦手。
 
 
野球だと、
神宮は得意だけど東京ドームは苦手。
 
 
それ以外にも、
どの競技でも言えることはもあります。
 
 
例えば、
冬は得意だけど梅雨は苦手。
 
 
それ以外には、
日本でプレーするより海外は苦手。
 
 
さらには、
全国大会よりも地区大会の方が苦手。
 
 
などなど…
 
 
多種多様の苦手があります。
どれもその人にしか理解できない世界です。
 
 
なので、
一概に〇〇をしたらOK!
というアドバイスが必ずしも
当てはまらない可能性があります。
 
 
もちろん、
アドバイスがハマる人もいます。
 
 
ではメンタルコーチとしてどんな事をして
選手の苦手意識を取り払っているのか?
 
 
そこで意識してもらう事が、
「思い込みのフタ」になります。
 
 
2017年に発売されて以来、
多くのアスリートの方々に
手に取ってもらいました。
 
苦手意識とは
思い込みと私は捉えています。
 
 
例えば、
苦手意識が芽生えるのはどんな時か?
考えてみて欲しいのです。
 
 
何となく苦手になるまでに、
何となく経験があります。
 
 
そして、
何となく誰かに言われてると思います。
「〇〇は????が苦手だよね」という話を。
 
 
自分ではそう思っていなかったとに、
周りの何気ない言葉で意識するように。
 
 
気付いた時には、
「自分は〇〇が苦手」と
思い込むようになります。
 
 
先日お会いした選手も
まさに同じ事例でした。
 
 
彼はサーフィンをしていて、
小さな波が苦手だと話してました。
 
 
ではどうして苦手なのか?
聞いてみるとこんな回答が来ました。
 
 
「周りによく言われるから」
本気で伝えてくれました。
 
 
周りも悪気があって
言ってるわけではありません。
 
 
日本の文化の中に、
「反省」することで前に進めると思う文化があるからです。だからこそ、ダメ出しをするのです。
 
 
ダメ出しと向き合う事で
成長すると思っている人は後を断ちません。
 
 
しかし、
人によっては反省した事で
泥沼にハマる人もいます。
 
 
なので、
私は反省ではなく
話を聞くところからスタートします。
 
 
すると話を進めていく中で、
本人なりに気付きがありました。
 
 
それが、
「小さい波が苦手だと思い込んでるだけ!」
 
 
事実を見つめてた時に、
「小さい波を乗りこなす経験や知識が無かっただけなんだ!」と。
 
 
そこから、彼なりに大きな変化が起き、気付いた時にはモチベーションも高まっていきました。
 
 
それまで私は具体的な
アドバイスは一切ありません。
 
 
ただ、
聞いてるだけです。
 
 
こんな風に、
人の思い込みほど恐ろしい事はありません。
 
 
そして、
苦手と思う事よりも事実に
向き合う事が何よりも大事なのです。
 
 
感情に呑み込まれない為には
実は事実を知るところから始まります。
 
 
これは本当によくある話。
メンタルって何か特別な事と感じますが、
実はとてもシンプルなのです。
 
 
そんな一例を通じて、
皆さんのメンタル面が改善されればと思います。
 

【このコラムの著者】

プロスポーツメンタルコーチ/一般社団法人日本スポーツメンタルコーチ協会
代表理事 鈴木颯人
プロ野球選手、オリンピック選手などのトップアスリートだけでなく、アマチュア競技のアスリートのメンタル面もサポート。全日本優勝、世界大会優勝など圧倒的な結果を生み出すメンタルコーチングを提供中。
【プロフィール】フィリピン人の母と日本人の父との間に生まれました。生まれた国はイギリス。当時から国際色豊かな環境で育って来ました。1歳になる頃には、日本に移住しました・・・。>>続きはこちらから
 
 
 
 
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