「選手たちの思いを引き出す仕事」荒木望美さんのスポーツメンタルコーチングへの想い
スポーツメンタルコーチ資格講座卒業生インタビュー第5弾

当資格講座を卒業し長崎県でプロスポーツメンタルコーチとして活動している荒木望美さん。自身は学生時にバレーボール選手と怪我により引退。
社会人になってからもどうしても選手達をサポートしたい気持ちからスポーツメンタルコーチングに出会いスポーツメンタルコーチの道へ。そんな彼女にスポーツメンタルコーチングへの想いと資格講座の経験談を聞いてみた。
どうしてもスポーツに関わる仕事がしたかった。スポーツメンタルコーチになったきっかけとは。

-スポーツメンタルコーチになりたいと思った理由やきっかけは何ですか?
学生時代にバレーボール選手として活動していたこともあり、社会人になってからずっとスポーツに関わる仕事をしたいと思っていました。しかし現役時に膝を大怪我したことで身体を動かす仕事に対しての両親の反対や長崎という地域性もあり、当時はスポーツトレーナーなどの就職先や活躍の仕方がなかなかイメージできずなんとなく一般企業に就職しました。
ただその後もバレーボールの大会はよく観に行っていましたし、社会人になってからも高校生のバレーボール選手に関わる機会はよくあり、その度に彼らの不安を聞いたりしていたのでなんとか彼らをサポートしたいと思っていました。ずっとスポーツに関わりたい気持ちを持って悶々としていたところ、鈴木さんの「一流を目指すメンタル術」という本に出会って初めてスポーツメンタルコーチという職業を知ったことが転機だと思います。
スポーツメンタルコーチという仕事を知ってからはすぐスポーツメンタルコーチになりたいと思い資格講座を2018年4月に受けることにしました。
実際に資格講座を受けてみて感じたこと。

-実際に資格講座を受けてみてどうでしたか?
私はプロ講座まで受講させていただいたのですが全体的にまず自分自身が変わったという印象でした。私は元々負けず嫌いで完璧主義な性格だったので、いつもサポートしている選手達の「結果を出さないといけない」という気持ちによくなりがちで、それが原因で自分自身が苦しくなってしまうことが多かったんです。
ただ講座内で自分と向き合う時間が増えていく中で自分の考え方も変わっていきました。そして資格講座を受けながら常に選手達にもアウトプットしていくことで自分だけではなく選手達も変わっていくのを感じました。
-講座の中で特に印象に残っているワークはありますか?
特に印象に残っているのは砂漠脱出のワークです。そのワークの中で5人ほどのグループで脱出のための優先事項を順番で上げていく時間があったのですが、グループメンバーの内田さんが実は一番適切な正解を出していたのにも関わらず、私が彼の意見を聞かずに多数決を提案してその結果にも固執してしまったんです。
私の固定概念から判断をして決めつけてしまったこととそれが結果的に間違っていることに気づいた時が凄い衝撃でした。この経験で気づいたことはその人自身の答えはその人しか持っていないということで、周りが何を言おうと自分の目で確かめること。そして人の意見はしっかり耳を傾けて確認することが大事だなと感じました。
-そんな講座の中で自分の成長や変化を決定づけたきっかけはありましたか?
資格講座の最初の方に出た毎日「小さな成功・小さな幸せ・小さな感謝」を書き出すという宿題です。最初はなかなかそういったことを見つけるのが難しかったんですが、毎日続けているうちに小さな幸せとかが見つけられるようになってきて「当たり前が当たり前じゃない」ということのありがたみを感じられるようになったんです。
「小さな成功・小さな幸せ・小さな感謝」を見つけられるようになると、選手たちの小さな変化にも気付けるようになってきて彼らの色んな成長が見えるようになってきました。その中でメンタルトレーニングとメンタルコーチングの違いも分かるようになり、メンタル面の知識ばっかりこちらから教えることは選手たちにいい影響を与えないということに気付きました。それでも選手たちも話は聞いてくれるのですが表情が良くなかったんです。
それから選手から言葉を引き出すことの大切さに気付いて選手たちに話を聞いてみると色々話してくれて、みるみる選手の表情も変わっていくのがわかりました。その時にメンタルトレーニングのような精神的に押さえつけようなことは良くないと感じました。
-ちなみにその後にプロ講座を受けてみてどうでしたか?
楽しかったので実は最初はみんなと会うことが目標になっていました(笑) でもこの講座を通して自分自身と向き合う時間が多くあって自分の心が洗われたような感じがしました。
ワークの中で幼少期から学生まで振り返って書き出す時間の時に「そういえばこんな感情あったな。」とか、自分の強みを聞かれた時になかなか答えられなくて困ったのこともよく覚えています。最後の方はコロナウィルスの影響で他の受講者のメンバーと会えないこともありましたが、プロ講座では自分にしっかり向き合うことで自分を整えていくような時間になりました。
プロ講座で培ったことや受講者の仲間たちが卒業後も助けてくれた。
-資格講座の中で実際仕事で活かせたワークはありましたか?

現在は11名ほどコーチングさせて頂いているのですが、その中でも言葉の使い方のワークや思い込みを解くワークが活かせています。思い込みを解くワークって初めはやっぱりどうしても「難しい」んですよね。「難しい」っていう言葉使っちゃいけないのはわかっているんですが(笑)
でも選手たちから話を聞くことを通して彼らとの信頼関係を構築しながらこのワークを進めていくと、いろんなことを話してくれるようになってある時思い込みの蓋が取れる瞬間があるんです。
思い込みの蓋が取れたことに彼らが気付いた瞬間から急に人が変わったように選手達がポジティブになっていく様子を見るといつも驚きますしその変化がとても面白いなって感じます。
ただ私もここまでできるようになるまで色々自分自身の葛藤もありました。
-そうだったんですね。どんな葛藤があったんですか?
まず一つ先に付け加えておきたいことが、スポーツメンタルコーチとして活動する上で必要な知識はお金関係含めプロ講座で学ぶことができるので、是非ビジネスとしてスポーツメンタルコーチを取り組みたい方はプロ講座の受講をオススメしたいです。
ただ私は最初はスポーツメンタルコーチを職業として仕事をしていきたいと思いながらも、選手たちからお金を取ることが大きなハードルでした。そんな時に他の卒業生の方の活躍が刺激になったり、何よりその卒業生の仲間や鈴木さんの言葉がすごく助けになったんです。

その時に言ってくださったのが「私には凄い価値がある」ということと「その価値を決めるのは選手たち」だから自信を持って欲しいという言葉で、それが胸に刺さってそのハードルを乗り越えることができたんです。
そういう意味では卒業後もしっかり協会側からのアフターフォローがあったことがとてもありがたくて、その通り実践したら上手くいったのでそのような悩みも簡単に相談できる環境がとてもありがたいなって感じます。
-そういう意味では卒業後も資格講座の卒業生との繋がりも深いんですね。

はい。数名は普段から頻繁に連絡を取らせて頂いている卒業生の方もいますね。いろんな相談を聞いてもらったり意見交換をしたりしています。また最近は資格講座に興味を持ってくれる方が長崎でもいたりするのでこういう話を交えながらこの資格講座について紹介したりもしています。
今後の目標と資格講座を検討している方へ一言

-今後のスポーツメンタルコーチとしての目標を聞かせてください!
私の大きな目標として長崎から世界で活躍する選手をサポートをしたいということがあります。また長崎のスポーツメンタルコーチと言ったら私というくらい名の知れたコーチになりたいです。
また私は指導者が変わることで選手が変わると考えているので、選手から想いを引き出すことの大切さをこれからも色んな方に伝えていきたいですし「長崎アツいな!すごいな!」って思ってもらえるように長崎から世界に向けて発信していきたいです。それが世界で活躍する選手を長崎から輩出していくことに繋がると信じています。
そして私に関わってくれる選手たちが幸せになってもらえるようにサポートしていきたいと思います。
-最後に資格講座を検討している方へ一言お願いいたします。
自分に関わる人たちを幸せにしたい・支えたいという方には是非受けて頂いてメンタルコーチングの凄さを感じてもらいたいですし、そういう方には受けて損はない講座だということは声を大にして伝えたいです。
またやっぱり人間っていろんな場面で迷ったりつまづくこともあると思うのでメンタルコーチングを受けることで起きる自分のポジティブな変化を感じてもらって人生を幸せに生きるために活かしてもらえたら嬉しいです。
荒木望美プロフィール

長崎県を拠点に活動しているプロスポーツメンタルコーチ。学生時代にバレーボール選手として活躍していたが怪我により引退を余儀なくされるも、今はその経験も踏まえて選手たちの想いに寄り添ったメンタルコーチングを行っており現在11名ほどのアスリートをサポートしている。
Interview by 鈴木 颯人
Edit by 畠山 大樹
インタビュー動画
次回のスポーツメンタルコーチ資格講座のご紹介

スポーツメンタルコーチ資格講座は「日本スポーツメンタルコーチ協会(R)」にて発行されている資格です。One Athlete,One Mentale coachの理念を掲げスポーツメンタルコーチの普及に力を入れております。